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目次

インタビュー

 インタビューとは情報収集の技術のひとつである。情報源となる対象者から情報を聞き出す方法である。面接者が明確な目標とテーマを持ち、原則として被面接者と1対1の関係で行われる双方向コミュニケーションである。

 直接対象者から情報を聞き出すので、そのやり方によって情報の質が大きく影響を受けてしまう。

インタビュー技法の種類

  • 情報収集型インタビュー技法
    • 回答者から色々な情報を聞き出すことを目的としたインタビュー技法。
  • 説得型インタビュー技法
    • 回答者との意見交換を通して、回答者を説得するインタビュー技法。
    • 新規提案や改善提案の場面で、説得活動のために用いられる。
  • カウンセリング型インタビュー技法
    • 相手の悩みを聞きだすことによって、回答者自身に解決策を導き出させることを目的としたインタビュー技法。

情報収集型インタビュー技法

 面接者とのインタビューを通じて色々な情報を聞き出すのが、情報収集型インタビューである。

情報収集型インタビューの手順

 情報収集型インタビューも調査の手順にしたがって、次の手順で行う。

  1. 情報収集型インタビューの準備
    • 回答者の立場も十分に配慮して、質問の方法(回答者が自由に答えられるような質問、いくつかの回答を用意して選択してもらう方法など)や質問内容を準備する。
  2. 情報収集型インタビューの実施
    • インタビューの開始
      • 気楽に答えてもらえる雰囲気作りとインタビューの目的や構成などを再確認する。
    • インタビューの展開
      • テーマや話題を選び、回答者の説明を確認しながら聴き取る。
    • インタビューのまとめ
      • 収集した情報の最終確認や今後の打ち合わせなど。
  3. インタビュー結果の分析と文書化

説得型インタビュー

 説得型インタビューとは、あまり大規模でない内容について、面接者(インタビュア)対1人、または少数人の間で行われる双方向コミュニケーションである。面接官は、対象者ごとに合わせた目的を持ってインタビューを行うことが必要である。もちろん面接官には説得の技術・能力が必要である。

説得型インタビューの目的

 説得型インタビューの主な目的は次の通りである。

  • 顧客や利用部門を対象
    • 面接官の提案や主張を納得させ、意志決定を求めるため
    • 顧客やユーザーの考え・意見を変え、面接官の考えに同意してもらうため
    • 顧客や利用部門の協力を求めるため
    • 顧客に対してサービスや製品を売り込むため
  • 組織内の人を対象
    • 他の情報処理技術者に対して、仕事のやり方などを説明し納得させるため
    • 他の人の協力や同意を得るため
    • 組織内の業務改善やシステム化の提案し、決断してもらうため
  • 経営トップ層を対象
    • 顧客や利用部門に対して大規模な提案する際に、あらかじめの了解を取り付けておくため
    • 業務革新や経営革新を伴なうようなシステム化の企画提案に際して、CIO(情報担当役員)の同意を得るため
  • 一般社会人や個人を対象
    • パソコンやソフトウェア製品、関連サービスなどを売り込むため
    • パソコンに関連する団体やグループへの参加を勧誘するため

説得型インタビューの手順

  1. インタビューの準備
    • 提案の目的と提案テーマの明確化
    • 提案内容の検討と理解
    • 回答者の決定と回答者に関する分析
    • インタビュー展開プランの作成
    • インタビュー計画書の作成
    • インタビュー計画書のレビューと関係者への徹底
  2. インタビューの実施
    • インタビューの開始
    • インタビューの展開
    • インタビューのまとめ
  3. インタビュー結果の検討・評価
    • インタビュー結果の整理と説得程度の確認
    • 以後の対策の立案

効果的なインタビュー技法

 インタビューを行うためには、まず事前の準備と、実際にインタビューを行う実施段階のテクニックが重要である。一般的には事前の準備が7,8割くらいの大きな重要性を持つ。

  • インタビュー準備段階での手順
    1. 調査目的・テーマの明確化
    2. 各テーマについての予備調査
    3. 質問項目の選定
    4. インタビュー手順の計画化
    5. 対象とする部門および回答者の明確化
    6. インタビュースケジュールの決定
    7. 関係者へのレビュー依頼
  • インタビュー実施段階での手順
    1. 協力依頼の挨拶、主旨説明
    2. インタビュー内容項目・方法について
    3. 説明・確認
    4. インタビューで質問実施
    5. 補足などのフォロー
    6. 調査結果の報告などの今後の予定確認
    7. 謝辞

インタビュー技法の応用

 インタビューは通常1対1で行われる。しかし、その目的によって1対複数や複数対複数のグループインタビューも実施される。

グループインタビュー技法の応用

 グループインタビューはマーケティング調査や心理カウンセリング療法ではよく利用されている。今後はソフトウェア開発などに有効に応用していけると思われる。

 ニーズ把握のための1対1でのインタビュー形式では、調査者との相性や固定された関係(質問する側と質問される側)を柔軟に変えることができないからである。

 インタビューのときは、できるだけ通常のコミュニケーション関係が維持される環境が望ましい。そのためには、いつも一緒にいる職場の同僚やメンバーが、協力的な雰囲気でいられる場が重要である。
 例えば、通常ユーザーは実際の現場では隣の同僚と相談しながら操作手順を理解していく。マニュアルを利用するかしないかは、その同僚とのコミュニケーションの過程で決まることなのである。よって、マニュアルの利用についてアンケートするときには、この同僚の役割を無視していては本質的な内容を知ることができないはずである。

 さらに、集団の場合には不確かな知識を相互に補ってフォローし合えるために、個々人では回答しえなかった情報が得られることもある。そのようなグループシンクのよい面を利用することで、現場の実態に即したインタビュー調査が可能になる。

参考文献

  • 『コミュニケーション技法』
  • 『平成12年度 【要点・重点】短期集中速攻対策 第1種』