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目次

カセットプレイヤーキットK-501

開封前

  • カセットテーププレイヤーのキットである。
  • 若松通商会津営業所のWeb通販で購入(\1,554)。
  • 電池ヘッドホン・はんだも付いている。
  • 中学校の技術・家庭科用のキットらしいので、付属の解説書はとても詳しく書かれている。
  • キットの製作作業は低周波増幅回路に集中されている。
  • 仲間としてK-501Sもある。違いとしては、K-501はトラック方式がモノラル、K-501Sはステレオという点が挙げられる。
  • 製作時間:3時間
    • ICの取り付け方向で悩んだこと(取り付け方向が間違えたと思って、はんだ吸収線で何度も取り外したりしてしまった)と、マイクロスイッチがONになっていなかったので再生ボタンを押しても回転されなくて悩んだことにより、思った以上に時間がかかってしまった。

K-501の特徴

  • 特徴
    • 再生・早送り・停止の3操作がひとつのボタンでできる。
  • メリット
    • ICを採用することで、回転ムラがほとんどない。
    • ストロボスコープを応用しているため、テープのスピード調整ができる。
    • スピードを調整できるので、速聴用に利用できるかもしれない。
  • デメリット
    • あまり実用的ではない。
      • 巻き戻しボタンがないので、巻き戻し時はわざわざカセットテープを逆にセットしなければならない。
      • 早送りの場合は半押ししなければならないので、面倒。

内容物

K-501の構造

増幅回路部分

 メカニズムの作動で、磁気テープを移動し、磁気を変化を利用してヘッドに起電力を発生させる。この発生した電気信号を増幅回路の入力端子に送られる。

プッシュプル回路

 次の回路図のように特性の異なるトランジスタ(NPN型・PNP型)を組み合わせて小信号増幅された電気信号をプラス側とマイナス側に分けてそれぞれ増幅する。そして、中心点(それぞれのエミット)から電流信号と取り出す。

 入力信号の歪みが消されて、シングルに比べて音質がよく、出力も約4倍になる。

帰還型回路

 帰還型回路とは、2段目のエミッタから抵抗を通り、1段目のベースへ戻る回路のことである。こうすることで、一度増幅した信号を前段のトランジスタへ戻して、再び増幅することができる。結果として、自動的に増幅度が調整され、入力信号の強弱・音質が改善される。

磁気ヘッド

 磁気ヘッドはコイルと鉄心からできている。磁気テープを着磁(録音)したり、テープから磁気の変化を検出し、電気信号に変えて増幅器へ送る働きをする。

 再生ヘッド・録音ヘッド・消去ヘッドなどがあるが、K-501では再生専用なので再生ヘッドのひとつしかない。

増幅回路以外の部分

 カセットプレイヤは増幅回路の他にメカニズム・電源回路から構成される。

  • メカニズム(機械装置)
    • モーター
      • DC4.5Vのモーターで、長期間安定した回転を得られる設計のもの。
    • キャプスタン
      • 車夫との回転を利用して、テープを一定の速さで送る装置のこと。
    • ピンチローラー
      • キャプスタンとテープのスリップを防ぐ装置のこと。
      • 良質のゴムでできている。
    • 摩擦クラッチ
      • テープの巻き取り強さを調整する装置のこと。
  • 電源回路
    • K-501では4.5V(単3乾電池3本分)の直流電源である。この直流電源をそのまま各回路へ供給している。
    • (電子)ガバナ回路
      • 電源電圧および負荷の変化を電気的に制御し、一定のモーターの回転を得るための回路である。つまり、負荷や電源の変動による回転数の変化を防ぐことできる。

機械装置

ガバナ回路

部品と回路図

部品

回路図

製作

1:基板の左上部分はいらないのでカットしておく。

2:基板に部品をはんだ付けしていく。電界コンデンサやダイオードの極性に注意する。

 さらに、IC取り付け方向に注意しなければならない(説明書に向きについて書かれてないので、ここで悩んでしまった)。ICの文字が書いてある方を基板の内側に向けること。

 電池接点の取り付け方向にも注意。基板がケースに一度軽くセットしてみれば、どのように接続すべきか推測できるだろう。

3:基板をケースにセットし、モーターのコードとヘッドのコードを基板にはんだ付けする。きちんと基板をセットしないと、再生スイッチを入れてもマイクロスイッチがうまく入らないためモーターが周らないので注意。

4:試験・調整を行う。

 実際に録音済みのテープをセットして、聞きながらスピードを調整するとよい。

5:完成。

診断

 もし動作しなかった場合、次の対応表を参考にして診断・治療する。