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カルシウム

  • Ca
  • アルカリ土類金属の一種。
  • 指定数量:10[kg]
  • 銀白色の柔らかい金属。
  • 可燃性の固体。
  • 比重:1.55
  • 融点:848℃
  • 沸点:1,487℃
  • 強熱すると燃焼して、生石灰【せいせっかい】(酸化カルシウム)を生成する。
  • 体の中にあるカルシウムの総量は成人男子で4kぐらい。
    • 体の中では最も多いミネラルであり、その99%強は骨や歯に含まれている。
      • 「子供を一人産むと歯が一本抜ける」ということがあるが、母親の骨からカルシウムが回されるが、歯のカルシウムが回されることはない。
    • それ以外の一般の組織や体液中には、大人で軟組織に4g、細胞外液に1gほどあるだけである。この細胞外液中のカルシウムは半分以上はタンパクなどと結合し、純粋にカルシウムイオンとして遊離しているのは0.5gほどである。
    • そして、それ以外の0.04g弱のものが細胞中に取り込まれている。
  • 体の中のカルシウムの濃度が高くなると、心拍が遅くなり、脈拍が乱れ、時には心臓の機能不全で重い障害をきたすことさえある。
    • 逆に、カルシウムの濃度が低くなると、骨格筋の興奮が高まって、震えが起き、激しい痙攣を起こすという。
    • 血液中のカルシウム濃度が50%増えても、50%減っても、人間は死んでしまう。そのため、カルシウムは厳密にコントロールされている。
      • 血液中のカルシウムを骨に回収せよという命令を行う命令伝達物質をカルシトニンという。
      • カルシトニンを分泌する細胞の起源は変わっており、魚の鰓【えら】の中にある鰓後腺【しごせん】が起源である。魚類から進化して上陸した生物は、鰓を捨てる代わりに首を獲得して頭を自在に動かす自由を得たが、そのときも大切な鰓後腺は捨てなかった。そして、哺乳類の場合は首にある甲状腺の中にそれを埋め込んで、カルシトニン分泌細胞としたのである。もし鰓後腺を捨てるという進化を選択していたならば、せっかく上陸して首の自由を獲得したというのに、カルシウムの取り込みが少ない体では首を動かすことすらままならなかったはずである。
      • なお、カルシトニン分泌細胞を甲状腺の中に取り込んでいるのは哺乳類だけで、魚類・両生類・爬虫類・鳥類のカルシトニン分泌細胞は甲状腺とは別の場所にある。
  • トイレや洗面台についている水垢の正体はカルシウムである。
    • 薄い石鹸水をつけて、耐水サンドペーパーで軽くこすると綺麗に取れる。
  • ポットの内容木の金属面に付着している白っぽい粉は、湯アカと呼ばれるものである。
    • 湯アカは水道水の中に含まれるカルシウムが固まったものである。健康面には問題ないが、見た目はよいものではない。
    • 空炊きすれば湯アカが取れることがあるが、器具が傷んでしまう。また、ヘラで引っ掻いても傷が付くだけできちんと取れない。
    • クエン酸を溶かしてから、沸騰させると湯アカを落とすことができる。
      • クエン酸はジュースやジャムに酸味を付ける薬品であり、いわば調味料であり、安全である。多くの薬局で手に入る。
      • 3時間ぐらい保温させておいて、湯アカが溶けたら、そのお湯を捨てる。放置したままにしてしまうと、内容器の表面がゆっくりと侵されてしまうため、サビ始めないように早めに水で洗う必要がある。
    • 専用のポット洗浄剤を使えば、クエン酸の場合のようにすぐにお湯を捨てる必要がない。

危険性

  • 水と接触すると常温(20℃)よりも水温が高いほど激しく反応して、水素ガスを発生する。

火災予防の方法

  • 水と接触させない。
  • 容器は密栓して冷暗所に貯蔵する。
  • 火気・加熱に注意する。

消化の方法

  • 乾燥砂を用いて消化する(窒息消化)。
  • 水または泡などの水系の消火剤を使用してはならない。

参考文献

  • 『元素はすべて元祖です』
  • 『自分でやるモノの徹底修理術』
  • 『チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者テキスト 改訂版』