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プロファイリングの分類 †
プロファイリングは次の5つのカテゴリーに区分できる。ただし、ある程度重複はある。
- 心理的プロファイリング
- 第二次世界大戦中に主として敵国首脳者と彼らの性癖をプロファイルするためにOSS(CIAの前身機関)によって初めて作られた。そこには、彼らの好む戦略や思考様式も含まれていた。戦後、プロファイリングは1970年代初めにFBIが再び使い始めるまでほとんど注目されることはなかった。
- 基本的に、心理的プロファイリングは、心理テストもしくは精神測定に基礎的な科学的起源をもつ。
- 心理的プロファイリングは、必ずしも犯罪特性を描写するために考案されたものではない。性癖、短所、欠点、好き嫌い、興味、長所などといった広い行動特性について述べるためのものである。
- サッカーのコーチ、財界人、政界首脳、検事、その他の専門的職業に従事する人々は、反対派や敵対者の心理学的スケッチや心理学的特徴に関するある程度の知識をしばしば持ちたがる。
- 犯罪者プロファイリング
- 犯罪特徴に基づいて犯人のパーソナリティ特性、行動パターン、地理的行動週刊、人口統計的特徴を同定する過程を述べるものである。
- 研究者の中には、犯行現場の分析に基づいて犯人の特徴を作成するため方法を述べるために、犯行現場分析という用語、あるいは犯罪捜査分析というより専門的な用語を使用している者もある。
- 地理的プロファイリング
- 様々な犯行地点の場所や空間的関係に基づいて、未知の犯人の居住の可能性のある地域、もしくは次の蓋然性のある犯行場所を同定する方法がある。
- それゆえに、地理的プロファリングは、犯人が居住しているおおよその範囲を示したり、その犯人による次の反抗が最も発生しそうな地域に対する監視および張り込み範囲を絞り込んだりすることによって、未知の犯人に対する犯罪捜査に役立つ。
- このタイプのプロファイリングは、基本的に犯人が熟知して最も安心できる、被害者の発見と獲得のために好む地理的テリトリーを同定しようとするものである。
- 犯罪者プロファイリングは犯罪や犯人の人口統計的、動機的、心理的特徴に関して仮説を立てるが、地理的プロファイリングは犯行の位置、並びにそれと犯人の居住地や犯行拠点との関係に焦点を当てている。
- 地理的プロファイリングは暴力犯罪の連続犯の捜索だけでなく、連続窃盗犯などの財産犯の捜索にも有効である。
- 変死分析(再構成的心理評価)
- 死者の恋愛面、行動パターン、認知的特徴の再構成をする。
- その意味でそれは死後の心理分析である。
- ほとんどの場合、変死分析あるいは心理学的検死は、死因が自殺か否か、自殺であれば当人がそのような状況にいたった経緯を決定することである。
- 人種的プロファイリング
- 犯罪活動に関わっている、あるいは関わっていたとして特定される人物へと警察を導くような行動あるいは情報よりも、人種、民俗、出身国を重視する警察の活動のことである。