ライセンス契約には様々な契約形態がある。とりわけ著作物に関するライセンス契約は、映画、音楽、出版、TV放送、コンピュータソフト、インターネットなどのあらゆるビジネス分野において締結されており、その契約形態も千差万別である。しかし、いずれの形態のライセンス契約であっても、基本的な構造は共通している。
ライセンス契約の要素としては、一般に次の4つが挙げられる。
より単純化すれば、ライセンス契約の核心となるのは、著作物の利用(使用)の「許諾」とそれに対する「対価」の支払いである。したがって、著作物の利用に関するライセンス契約を締結する際には、特に著作物の利用の許諾に関する条項と対価に関する条項の内容を明確に規定しておくことが重要である。