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ラジオ

目次 †

ラジオ †

• AMラジオのチューナーを電磁ノイズの範囲の周波数で放送のないところに合わせた状態で、電磁ノイズの発生源に近付けると、静電気放電の発生に同期してAMラジオに「ポッ、ポッ」というノイズ音が入る。
  • これにより、静電気放電発生のチェックが可能である。

ラジオの変調 †

　例えばラジオではAM/FMなどが使用されるが、大気中を伝送されるということでそれぞれ特徴が異なる。

AM（振幅変調） †

メリット †

• 簡単に信号が作れる。
• 音声信号を送るのに使う周波数の帯域が狭くてよい。つまり、隣接の電波をあまり気にしなくてよい。

デメリット †

• 雑音が混入しやすい。 なぜならば、電波の伝送中に大気中の様々な原因により振幅に影響を受けやすいからである。
• フェージングが発生しやすい。
• 中波放送で許されている帯域が狭いため、その分音は悪い。

FM（周波数変調） †

メリット †

• 雑音に強い。
• フェージングが発生しない。

デメリット †

• AMから比べて変調複雑。よって、音声を送るために広い帯域が必要となる。

搬送波と側波帯 †

　例えば、東京の文化放送ならば1134kHzが中心の周波数（搬送波）になる。そして、この上下の周波数に、2つの音声信号が載せられている。それがUSB（Upper Side Band：上側波帯）とLSB（Lower Side Band：下側波帯）である。USBが搬送波よりも高い側波帯、LSBが搬送波よりも低い側波帯である。

　USBとLSBは搬送波に対して左右対称に広がっていて、ここに音声信号が含まれている。USBとLSBには音声信号としては同じ情報を含んでいる。

　理論的には搬送波には信号は含まれていない。つまり帯域幅はゼロである。それに対して、側波幅は、信号の種類によって帯域幅は異なる。

　例えば、AMラジオの場合赤線の幅が狭く（200Hz〜7.5kHz）、FMラジオの場合広い（15kHz）である。一般的にFMラジオに音楽ラジオ放送が多いのは、楽器の音質を上げるために15kHzぐらいの幅が必要だからである。ちなみに、AMステレオ放送は搬送波よりも20Hz上にパイロット信号が乗っている。

ラジオの混信 †

　近い周波数の放送局が混信する原因は、隣り合う側波帯が重なるためである。

例：1134kHzの文化放送と1143kHzのKBS京都では、文化放送のUSBとKBS京都のLSBが重なって混信が発生する。

ラジオのフェージング †

　フェージングとは、電波同士が干渉を起す現象である。AMラジオを受信して音が波打つような感じのものがそうである。

　AM方式は振幅の変化と音声信号が直接結び付けているから、フェージングによる影響を大きく受ける。

　通常のAMラジオでは劣化した搬送波をそのまま使って復調してしまうためフェージングの影響がラジオからの音声となって流れる。というのも検波方式として包絡線検波という原理を内蔵しているから。これはダイオードのように電流をある特定の向きにだけ流す清流素子を使って、音声信号を取り出す単純な回路である。簡単に利用できるため広く利用されるが、音声の復元度は低い。

参考文献 †

• 『まるごと覚える4級アマチュア無線　ポイントレッスン』
• 『静電気トラブルQ&A』