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ロジャーズのクライエント中心療法

  • ロジャーズの理論では、相談に来るクライエント(来訪者)は、自分は自己概念(自我像)と実際に経験することとの不一致に苦しんでいるとされる。
    • 例えば、一人息子が家を出る計画をしているときに、わけのわからない病気にかかる母親がいるとする。彼女は本当は子供を手放したくない。しかし、それは良き母親としての自己像と一致しない。こうした自己像との不一致を意識しないとき、クライエントは不安になったり混乱しがちになる。
    • フロイトの理論では、患者は抑圧された無意識によって苦しむとされた。医師はその無意識の領域を意識化させることによって、患者の自我を強くする。
  • ロジャーズのカウンセリングでは、クライエントに「こうしろ、ああしろ」と指示はしない。むしろクライエントに自発的に悩みを話させ、その内容を再びクライエントへと投げ返してやる。
    • そのための技法として、真剣に耳を傾ける「傾聴」、意見を交えず相手の言うことを投げ返す「反射」、整理して投げ返す「要約」などがある。
      • 要約という技法は、すでにサリヴァンが開発していた。
    • こうすることで、クライエント自身に自己概念と実際の体験との不一致を気付かせ、自ら実際の自分を受け入れ、新たな自己概念を形成させるように仕向けるわけである。
  • 問題解決の主導権はクライエントにあるため、クライエント中心という言葉が含まれる。
  • 肉体的体験と自己概念の不一致は、病気になった人にとりわけよく見られる。そのため看護理論にはこの自己概念音理論が積極的に導入されている。

参考文献

  • 『はじめての看護理論』