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塩素酸カリウム

目次 †

法律 †

・第1種酸化性固体の一種

・指定数量50kg

形状・性質 †

・分子式はKCl3である。

・無色の結晶または白色の粉末である。

・比重は2.33である。

・融点は368℃である。

・冷水にはほとんど解けないが、熱水はよく溶ける。

・アルコールには少し溶ける。

・強い酸化剤である。

・加熱すると約400℃で塩化カリウムと過塩素酸カリウムに分解する。この過塩素酸カリウムをさらに加熱すると過塩素酸カリウムが分解して酸素を発生する。

危険性 †

・常温では比較的安全だが、強酸が少量でも混入すると爆発する。

・可燃物と混合しているときは、わずかな刺激を与えても爆発する。

・強烈な衝撃や摩擦または急激な加熱により高温になったりすると爆発する。

・塩化アンモニウム・炭酸アンモニウム・アンモニアなどと反応して不安定な塩素酸塩を生成し、自然爆発することがある。

・塩化鉛・硝酸銀・二酸化マンガン・硫化銀などと混合しているときは急激な加熱や衝撃を与えると爆発する。

火災予防の方法 †

・異物（可燃物・有機物など）が混入しないようにする。

・加熱・衝撃・摩擦を避ける。

・分解を促す薬品類との接触を避ける。

・換気のよい冷暗所に貯蔵する。

・熱源や酸化されやすい物質などから遠ざけて貯蔵する。

・容器は密栓する。

消化の方法 †

・冷却消化する。注水によって分解温度以下に冷却し、酸素の発生を抑制して消化する。

参考文献 †

• 『チャレンジライセンス　乙種1・2・3・5・6類　危険物取扱者テキスト　改訂版』