原因はいくつか考えられる。
原因によっても対応は異なるが、状況に応じて対応が異なってくるので注意。どちらの原因か特定できなければ
これは原因1の対処方法である。
1：Windows 9xの起動ディスクから起動する。
2：DOSコマンド上で、次のように入力する。
> fdisk /mbr
3：再起動する。
これで署名の編集後は警告表示が行われず、Windows 2000にログオンできるようになる。署名を消去したときには、ログオン後に署名の再構成が行われ、HDDに新しい署名が書込まれ、再起動後にWindows 2000が使用できるようになる。
これは原因1の対処方法である。
1：Windows 2000 Pro CDから回復コンソールを起動する。
2：コンソールから、次のようなコマンドを入力する。
> fixmbr
3：再起動する。
1：Windows 2000 Pro CDから回復コンソールを起動する。
2：立ち上がったら、次のように入力して、すべてのドライブへのアクセスを可能にする。
C:winnt> SET AllowAllpaths = TRUE
3：元のブートパーティションのドライブレターが割当てられているドライブに擬似の「WinntSystem32」フォルダを作成し、Windows 2000 Pro CD-ROMのuserinit.exeを展開して（あるいは、ブートパーティションにあるuserinit.exeを）、この「WinntSystem32」フォルダにコピーする。
C:winnt> d: D:> md winnt D:> md winntsystem32 D:> copy a:userinit.exe winntsystem32userinit.exe D:> exit
4：コンピュータを再起動し、ログオンが可能になったら、 レジストリエディタによる「ドライブ割当文字の変更」を行い、コンピュータを再起動する。
HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMMountedDevices
この方法は、すでにトラブルが起きているWindows 2000マシンがネットワークの設定済みの場合のみに対応している。
1：ログオンできないマシンをネットワークに繋いで、ログオンダイアログの状態で置いておく。
2：LAN内の別のPCからIPC$ 共有に接続をマッピングする。そのためには、コマンドプロンプトからnet useコマンドを利用して、マッピングする。
> net use \\remote_machine_name\IPC$ /user:administrator *
3：マッピング後、ターゲットマシン上でレジストリエディタ（Regedt32.exeまたはRegedit.exe）を立ち上げる。次のようにレジストリのエントリを変更して、Userinit.exeのパスを変更する。
（変更前）
HKEY_LOCAL_MACHINESoftwareMicrosoftWindows NTCurrent Version WinlogonUserinit:Reg_SZ:C:WINNTsystem32userinit.exe
（変更後）
HKEY_LOCAL_MACHINESoftwareMicrosoftWindows NTCurrent Version WinlogonUserinit:Reg_SZ:userinit.exe
このレジストリエントリの変更によってログオンが可能になる。
4：Windows 2000 Proのログオンが可能になったら、レジストリエディタを起動して、「ドライブ割当文字の変更」を行い、再起動する。
HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMMountedDevices
1：Administrator権限でログオンする。
2：起動ドライブ（Windows2000がインストールされているドライブ）を右クリックして「プロパティ」＞「セキュリティ」タブ＞「Everyone」において設定されているか確認する。
設定されていなければ「everyone」を追加して、アクセス許可をフルコントロールにする。
[補講1]もし他のユーザーのアクセス制限を行いたいのなら「users」か「guests」nなどの適当なグループを作って、それを使ってアクセス拒否すればよい。
[補講2]確認してみても「everyone」に設定されていたなら、原因1ではなく原因2か3のどちらかとなる。
