目次 †
江戸時代の照明器具 †
当時の庶民は夜の間でも、照明器具を使って、読書や夜なべの針仕事をしていた。およそ8時ごろには床に付いていたようだ。
行灯 †
- 行灯【あんどん】とは、油を入れた皿に灯芯を浸して火をつけ、油皿の周囲を和紙を張った木枠で囲ったもの。
- 油には高級品では菜種油【なたねあぶら】、庶民はイワシなどの魚油を使っていた。
- 魚油は菜種油に比べて明るさも足りず、匂いもひどかったようだ。
- 菜種油は元々食用品だったので、1升400文くらい。魚油はその半分くらいの値段だが、いずれにしても安いものではない。
- 現在の電灯(60W)と比べると、行灯の明るさは約50分の1である。
- 行灯は和紙で囲まれているので、実際の明るさはその半分ぐらい、つまり約100分の1ぐらいだろうか。
- 当時の絵には、行灯の障子の一部を開けて、裸火の灯りで針仕事をしている様子が描かれている。
参考文献 †