目次 †
動機 †
保育園・小学校低学年の頃は昆虫が好きで、ファーブルにあこがれていた。専ら昆虫の飼育をメインに行いた。親に手伝ってもらって展翅板を自作したが、あまり標本を作製した記憶がない。周りに聞ける人もいなかったし、本や図鑑だけでは子供にとって限界があったので、結局本格的な標本作製には至らなかったようだ。
現在住んでいる場所から徒歩圏内に「虫の詩人の館」がある。そこで昆虫標本製作教室「初心者向け標本教室」が行われていることがわかり、これを機会にきちんとした知識と経験を身に付けたいと思ったため、受講を決意した。
講習の内容 †
- 講習を受けた日:2008年2月24日
- 参加費:\5k
- \3kの標本作製セット付き。また標本の対象である昆虫もセット。
- 蝶の展翅、甲虫の展脚
展翅・展脚 †
今回の講習を通じて展翅・展脚した昆虫は次の通り。
- アサギマダラ
- 採集日:2007年9月9日
- 採集地:長野県富士見町入登山
- オキピタリス・ノコギリクワガタ
乾燥後に、標本ケースに入れる。
昆虫標本製作・その1のメモ †
- 針を刺し方
- 蝶の場合、左手(利き手が右手の場合)で蝶の胴体を持って、針を胴体に刺す。
- 甲虫の場合、触覚を出してから足の固定に入る。
- ラベルの重要性
- ラベルがない標本はただの死骸
- ラベルを書くときは専用のインクか鉛筆
- '07のように略さない。2007年なのか2107年なのかわからなくなってしまう。
- 標本は保存さえきちんとすれば何百年も持つものであり、自分だけのものではなく未来の者に残すものと意識すること。数百年後の学者が自分の標本をサンプルにして、新しい見地を得る可能性も少なからずあるからである。
- 採集日・採集地は重要。
- わかる範囲で詳しく書くこと。わからないときは、わかる範囲内で止めておく。推測や間違った情報は書かないこと。
- 買ってきてわからないものは素直に購入品と書いておく。
- 針(ピン)
- 虫に刺す針は専用のもの。
- 展翅・展脚用は裁縫で使う先端が丸いまち針でよい。
- 乾燥
- 展翅・展脚したまま1ヶ月間ほど乾燥させる。その際、ラベルも一緒に針で留めておこう。
- 衣服用の防虫剤を入れておく。
- ゴキブリなどの虫を食べる虫に注意。
- 取れた触角などは、三角紙などに入れておいて、乾燥後にボンドで付ける。
- 保管
- 乾燥後は、標本ケースに保管する。
- 一緒に防虫剤も入れておく。
- ラベルは虫の下に刺すなどするのではなく、虫を留めている針自体に刺しておくのが好ましい。なぜならば、下においておくと、虫とラベルの対応がわからなくなってしまう可能性があるから。自分以外の人が標本を見たときもすぐに対応がわかるようにしなければならない。
雑感 †
- 触覚を展翅テープの下に入れる作業のときに、誤って触覚が取れてしまった。これは後でボンドで付けなければならない。
- 甲虫に針を刺すときに、足の付け根の部分に出てしまった。そのため針を貫通させることが大変であった。今後は、足の付け根に当たらないで貫通するように注意すること。
- 蝶を展翅版に固定してそれを自宅に持って帰る途中、強風だったため少し羽が痛んでしまった。今後は、側面のガードの丸針をもっと多く、そして強く固定しておくように注意する。
- 機会があれば、中級コースも受講したい。
勉強になるWebサイト †