このページをはてなブックマークに追加このページを含むはてなブックマーク このページをlivedoor クリップに追加このページを含むlivedoor クリップ

目次

出力トランス

 出力トランスとは、アンプの出力をスピーカーに供給するためのトランスのことである。周波数特性が悪化し、歪みが増えるので、現在はあまり使われない。ただし、真空管アンプの設計において仕方なく使われることがある。

出力トランスの使い方

 スピーカーのインピーダンス(交流抵抗)は、例えば8Ωのように非常に低いのが普通である。8Ωに1Aの電流を流すと、8Wの出力を得たことになるが、真空管では1Aもの電流を直接取り出すのが難しい。そこで、0.1Aが可能だとすると、80Vの電圧が得られれば8Wの出力が取り出せる。後は、10対1のトランスで減圧すれば、出力電圧が8V、出力電流が1Aに変換できる。これがトランスを必要とする理由である。

[補講]パワートランジスタならば、1A程度の電流を直接取り出すことは簡単である。種類によっては数十Aの電流さえ取り出せる。よって、トランジスタを使えば、値段が高くて問題が多い出力トランスを省略できるのである。そのように設計したアンプの方式をOTL(アウトプットトランスレス)と呼ばれる。 ◇

参考文献

  • 『オーディオ常識のウソ・マコト』