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電子マネー

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目次 †

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電子マネー †

　貨幣価値をデジタルデータとして表現し、ソフトウェアやICカードに記録するものである。電子マネーは電子商取引で用いられる決済方法とは異なる面を持つ。電子マネーは通常の現金と同じように使うことができるのである。また、SETやSSLで必要なデジタル署名や認証の手続きが必要となる。よって、電子マネーでは匿名性が必要になる。

　電子マネーは、今度の電子商取引の中心となることが考えられる。実際、フランスなどでは電子マネーはすでに実用化されている。

電子マネーの特徴 †

• メリット
• デメリット
  • 電子マネーはデジタルデータの暗号文であるが、それをコピーされる可能性がアナログの貨幣に比べてはるかに容易である。
    • このような電子マネーの偽造を防止するには、電子マネーに発行銀行のデジタル署名を付加させることが考えられる。しかし、この方法もデジタル署名自体をコピーされてしまうと効果がないので、最終的には各電子マネー発行時に識別番号を付ける方法が必要である。

電子マネーの分類 †

使用媒体による分類 †

プリペイド型 †

　プリペイド型は、カード会社が発行したプリペイドカードを顧客が購入し、カード裏面の文字を入力することにより、Web上での決済ができる。一般に、この方式は、インターネット上での少額決済に利用される。

　プリペイド型の決済を採用しているサービスを次に列挙する。

• Amazon
• MMORPGの課金

ICカード型 †

　ICカード型は、ICカードに貨幣価値を持たせ、店舗での支払い時にカードをカードリーダーに通して支払いを行う。よって、カードが現金と同じ意味を持つことになる。例えば、

　ICカード型の決済を採用しているサービスを次に列挙する。

• Mondex International社のMondex（モンデックス）
• Visa International社のVisa Cash

ネットワーク型 †

　ネットワーク型は、ネットワーク上での支払いが可能な電子マネーである。銀行口座からコンピュータやICカードへ貨幣価値を移動させることができ、店舗などで支払いをすると電子マネーの金額が減る仕組みになっている。そして、店舗側のコンピュータに支払い金額の情報が入り、その情報を銀行に送信すると、店舗の口座の金額が増加するようになっている。

　ネットワーク型の決済を採用しているサービスを次に列挙する。

• Cyber Cash社のCyberCoin
• KDDコミュニケーションズのMillicent（ミリセント）

電子マネーが戻るか否かでの分類 †

オープン型 †

• 発行者に戻ることなく転々と流通。
• カードを持つ個人同士や商店との間で直接やりとりできるタイプ。
• カードを紛失したり、偽造された場合の不正使用が心配される。

クローズド型 †

• 支払いのたびに発行者に電子マネーが戻る。
• データセンターで取引内容が管理されるタイプ。
• セキュリティの面ではオープン型より優れているが、データセンター経由となるので、プライバシーが侵害される恐れがある。

残高による分類 †

アクセス型 †

• 利用者の預金を引き落としたり、振り替えたりするので残高が問題。

ストリートバリュー型 †

• 預金残高有無に関係なし。

電子データ交換 †

　携帯電話をコンビニのレジにある専用機や自動販売機のリーダー部分にかざすだけで買い物ができる便利なシステムも電子マネーのひとつである。例えば、EdyやSuicaなどがそうである。

　電子データ交換（EDI：Electronic Data Interchange）を基本に電子商取引が成立している。買い物したデータがサービス提供会社に届き、サービス提供会社と電話会社のデータ交換により、携帯電話所有者の支払いが完了する。

参考文献 †

• 『I/O BOOKS Javaによる暗号理論入門』
• 『うーんとうならせるとっておきの雑学』
• 『雑学3分間ビジュアル図解シリーズ　電子』