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目次

はじめに

 電気のエネルギーを機械的なエネルギーに変える仕組みとして、モーターなどが存在する。モーターの場合は回転という運動に変換されるが、押したり引いたりするような運動するには、モーターとは違った電気的な可動機構が求められる。それが永久磁石と電磁石を組み合わせた電磁プランジャである。

電磁プランジャ

  • 電磁プランジャは、小さな永久磁石と電磁石(コイルを巻いたヨーク)、鉄製の可動片、ばねで構成される。
    • プランジャとはあるエネルギーから往復運動を作り出す部品のことである。
      • 例えば、油圧ポンプではプランジャの往復運動で、油を送り込んで力を伝達する。また、昔ながらの井戸の手押しポンプも一種のプランジャである。
  • メカニカルな機構と連動した鉄製の可動片は、永久磁石の磁力によって吸着・固定している。一方、可動片はばねによって反対方向に絶えず引っ張られているので、永久磁石の磁力が弱まるとばねの力で素早く引き戻される。
    • 大きな磁気エネルギーを持つ希土類磁石である永久磁石で吸い付けた可動片を、いきなり突き放すという仕組みが重要である。そのためには強力な電磁石が必要である。

電磁プランジャの応用

  • カメラのシャッター
    • 電磁石を吸引するので、電流のON・OFFによって鉄片の往復運動を実現することは簡単である。しかし、スイッチONで電磁石に磁束が発生しても、引きつけられる鉄片の方はゆっくり重い腰を上げるだけである。この方式では応答性が悪く、とてもカメラのシャッターのような高速メカに利用できない。そこで、カメラではばねの力と電磁プランジャを組み合わせることで、この問題を解決している。

参考文献

  • 『じしゃく忍法帳』