脳内ホルモン †
- 脳が活動するときには、様々な脳内物質が関与していることが明らかになってきている。
- 脳内ホルモンは、神経細胞と神経細胞との間で、情報伝達の働きをする物質である。
主な脳内ホルモン †
アドレナリン †
- 恐怖や驚いたときに分泌される。
- 血管を収縮させ、血圧を上げる働きを持つ。
- 人間を刺激し、活性化させる力も持つ。
- 人間は恐怖を感じることによって、勇敢にもなる。
ノルアドレナリン †
- 怒ったり、緊張したり、戦闘開始を意識したときに分泌される。
- 血管を収縮させる働きを持つ。
- 活力の源でもある。
- 攻撃的で、達成意識が強く、活動的なタイプの人が、しばしば心臓病になる。
ドーパミン †
- 積極的に仕事や勉強に取り組んでいるときに分泌される。
- 快感を生み、創造性を発揮させる。
- 脳内覚醒物質である。
脳内モルヒネ様物質 †
- 1975年に、イギリスのアバディーン大学のジョン・ヒュージらは、モルヒネ様ホルモンが脳内で作られているのを発見した。
- その後、約20種類が発見されたが、いずれも分子構造がモルヒネに似ている。
- 麻薬によく似ているため、総じて麻薬様物質と呼ばれる。
- ただし、脳内モルヒネ様物質には、依存性や副作用はない。
- 脳内モルヒネ様物質は、強烈な快感をもたらす。
- 代表格のβ-エンドルフィンの鎮痛効果は、モルヒネの百倍くらいあると言われる。
- 脳内モルヒネは、またストレスを緩和する働きを持つ。
- β-エンドルフィンは精神的ストレスの緩和剤である。
参考文献 †