目次 †
BASIC †
- 1963年にアメリカのダートマス大学のJ.Kemenyらが開発したプログラミング言語である。
- 科学技術計算向けで、実行ステートメント・宣言ステートメント・コマンドから成り立つ。
- インタプリタ型
- 使いやすい反面、速度が遅い。
- 実行時にその都度プログラムを解釈していくため、必然的にスピードが遅くなる。
- 一定量のメモリに入れることができるプログラムの容量も、マシン語のときと比べて少なくなる。
BASICが流行した理由 †
マイコンの流行 †
BASICはTSS（タイムシェアリング）と呼ぶ方式による入門用言語として、主に米国の学校などで使われていた。しかし、日本ではTSSがあまり普及していなかったので、長い間BASICがそれほど注目されていなかった。ところがマイコンが流行りだすと、入門用という利点が活かされ、急に脚光を浴び始めた。
会話型 †
会話型であり、修正機能を有するため、BASICは流行した。ここでいう修正機能とは次のようなものである。
- 追加
- 新しい行番号（例：200）の文を入力すると、それはすでにある行のしかるべき位置（例：200と210の間）に入る。
- 変更
- すでに存在する行番号の文を再び入力すると、前にあった同じ番号の文が差し替えられる。
- 一部削除
- すでに存在する行番号のみ書き、その後に何も文を書かなければ、その番号の行は削除される。
2進数の知識がいらない？ †
整数のみを扱う簡単なプログラムの場合、2進数の知識が必要ない。
ただし、実数計算が入るようなプログラムの場合は、誤差の問題を考えなければならないので、内部でどうのような数が表現されているかを検討する必要がある。よって、当然2進数も必要になる。
BASICの種類 †
BASICとマシン語 †
BASICには、USRやLINK（TK-80BSではCALL）などのマシン語と結合できる命令が存在する。TK-80BSにはさらにメモリ番地の読み書きが出来るPEEK,POKE命令が存在した。
そこで、入出力の制御や高速が要求される部分はマシン語、時間を気にしなくてもよい部分はBASICでプログラムを組むということができる。
参考文献 †
- 『マイコン基礎講座』
- 『学習コンピュータ1978年4月号 ヘキサ表現（16進数）に強くなろう』
