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目次

DVDで使われているコピープロテクト

CSS

 DVDのデジタルコピーを防ぐために記録されているデータを暗号化して、単純にコピーしただけでは無意味なデータとなるように考え出されたのがCSS(Content Scrambling System)である。 

 CSSは正しい手順で再生したときだけ暗号が解除されるようになっている。DVDプレイヤーにはこの暗号を解くための鍵が格納されているので、一般の人は何も考えずにDVDを再生できるわけだ。この鍵も暗号化されているので取り出しても解析が困難で鉄壁のプロテクトといわれていた。

 しかし、PC用DVDビデオ再生ソフトに落とし穴はあった。DVD-ROMドライブを装備したPCとDVDビデオ再生ソフトウェアがあれば、PC上でもDVDビデオは楽しめることは知っていると思う。これはDVD再生ソフトウェアの中に鍵が格納されているからだ。この鍵も暗号化されているはずだが、或るメーカーが発売したDVD再生ソフトウェアにこの鍵を暗号化しないまま、組み込んでしまったのである。これに気づいたハッカーたちはすぐに鍵を抜き出して、DVDビデオの暗号を解除しながらHDにデータをコピーするソフトウェア(リッパーと言う)を作ってインターネットで公開したのだ。これにより、現在では誰でも簡単にPCでDVDビデオをコピーできるようになったわけである。

[補講]CSSと略するとPC界では混乱の元といえる。例えば、Cascading Style SheetやCross Sight Scripting(混乱しないようにXSSとも略される)がそうだ。

 暗号化されたファイルが、ファイルの場合によって再生されたり再生できないといったカラクリを実現化するため、次のポイントがある。

・暗号の解除はOSではなく、DVD再生ソフトウェアが行う。

・暗号解除の鍵はDVD再生ソフトウェアとDVDドライブが持っている。即ち、鍵が2つある。

マクロビジョンプロテクト

 マクロビジョンプロテクトはVHSのダビング防止のプロテクトと同じだが、大きな違いがひとつだけある。それは、VHSのマクロビジョンプロテクトは映像信号そのものにマクロビジョン信号が織り込まれるが、DVDのマクロビジョンプロテクトは映像信号とは別の場所に記録されている。

 マクロビジョンプロテクトが施されたDVDを再生するプロセスは次のようになる。

1:データ読み込みチップが映像情報とプロテクト情報を読み込む。

2:データ読み込みチップはプロテクト情報に応じてプロテクトチップの機能のON/OFFを行う。

3:読み込んだ映像情報を映像処理チップに渡す。

4:プロテクトチップがONの場合、マクロビジョン信号を映像信号に混ぜる。しかし、OFFの場合は何もしない。

5:映像処理チップから各映像処理用コネクタに信号を渡す。

 このプロセスから、このプロテクトを無効にするにはプロテクトチップの機能を常にOFFにするように細工すればよいことがわかる。こうすれば、マクロビジョンなしの状態で出力される。このように、マクロビジョン信号が織り込まれていない状態をマクロビジョンフリーという。

 DVDが登場した初期のDVDプレーヤーだとそれぞれのICが独立している機種が多かったので、回路基盤をちょっと改造するだけで、マクロビジョンフリーが実現できる。現在はワンチップ化しているので、このような細工が難しいようだ。今のDVD暗号解除ツールはマクロビジョンも解除してしまうようになっている。

[補講]初期ロットのPS2はマクロビジョンがかかっているはずのDVDの映像が、RGB出力を経由することで、マクロビジョン無しの映像にできた。ちなみに、TVに接続する際のビデオ出力にはちゃんとマクロビジョンがかかるようになっている。最終的に、SONYはPS2本体から以後、RGB出力をなくすということで解決した。

CGMS

 MDやDATといったデジタルオーディオで使われているプロテクト技術として、SCMSが利用されている。これのDVD版として、CGMS(Copy Generation Management System)がある。このCGMSはデジタル映像機器向けのプロテクト技術である。例えば、DVDレコーダー、HDDレコーダー、DV機器、D-VHSなどで利用されている。 

 CGMSは映像ケーブルを通る映像信号(NTSC)の21ライン目に電子透かしなどの手法を用いている。この世代情報にはコピー不可・コピー1世代のみ可能・コピーフリーの3種類の情報がある。

 CGMSを回避するには、映像信号から無理やりこの21ライン目を消去するとよいだろう。しかし、回路側でもちゃんとチェックできるために、これではうまくいかないはずだ。

DTCP

 DTCP(Digital Transmission Contents Protection)とは、映像の世代コピーおよびデジタルデータを伝送するときのプロテクト規格である。送信側と録画側でキーを交換して、チャネルを確立してから暗号化した情報をデジタルコピーする。

リージョンコード

 リージョンコード(リージョナルコード)は、世界を6つのブロックに分け、それぞれの地域で流通するDVDソフトウェアをその地域の中だけで使用を許可して、別の地域での使用ができないようにするためのプロテクトである。これによって、違法DVDが流出することを防ぐことにある。DVDプレーヤーには、販売されている地域のリージョンコードが設定されていて、再生するDVDビデオのリージョンコードと一致しないと再生できないようになっている。ちなみに、リージョンコードの付いていないDVDソフトもある。

 リージョンコードの表を次に示す。

1カナダ、アメリカ
2日本、ヨーロッパ、南アフリカ、中東(エジプトを含む)
3南アジア、東アジア(香港を含む)
4オーストラリア、ニュージーランド、太平洋諸島、中央アメリカ、南アメリカ、カリブ海
5旧ソビエト連邦、インド、アフリカ、北朝鮮、モンゴル
6中国
7未定義
8航空機内などの特定用途

 この表からわかるように、日本で使えるDVDソフトウェアはアメリカのDVDプレーヤーで再生しようとしてもリージョンコードプロテクトに引っかかりうまく再生できない。つまりユーザーにとって、うざいプロテクトといえる。

 例えばアメリカで劇場公開が終了されて、すでにDVDとして売られていたDVDがあったとする。日本ではこれから劇場公開という場合がありえる。その場合には、日本国内ではそのDVDを見れないようにするために、DVDにリージョンコードプロテクトが備わったといわれている。映画の興行に影響を与える可能性が高いとハリウッドが考えた苦肉の策といえる。

 リージョンコードプロテクトを解除する方法は次の2つある。

  • DVDソフトウェアをリージョンフリーに書き換える。
  • DVDプレーヤーをリージョンフリーに改造する。

 現在は回路のワンチップ化の影響で、リージョンフリー可能なDVDプレーヤーが少なくなったが、リモコン操作による隠しコマンド操作でリージョンフリーになるものがある。中国や東南アジア製のアジア系のDVDプレーヤーなどがそうだ。

DVDをコピーすることは違法か?

 日本国には著作権法、いわゆる不正コピー禁止法がある。これは音楽CD、PC用のCD-ROMなどまですべてが対象となる。かつては、「私的利用のため」、「保存のためのバックアップのため」(ただし、マスターとなるデータは持ってないとダメ)という考え方があった。そもそもコピープロテクト機能によってコピーが不可能であったため、これで問題がなかったのである。

 しかし、海外のハッカーグループによりそのプロテクトが破られ、手法が公開され、簡単に解読するためのソフトウェアがインターネット上で出回ってしまった。これはまずいといことで、メーカーが中心となり著作権法を改正した。それが第120条の「技術的保護手段の回避を行うことの禁止」である。この法律により、暗号化やコピーガードがかかっているものを外してはならないことになってしまった。つまり、私的利用であってもバックアップをする際に暗号化をはずしてバックアップしてはならないということである。

 よって、DVDのコピーは完璧に違法といえる。このことを自覚しておかなければならない。

単純コピーによるDVDコピーのアプローチ

 DVDビデオを入れたドライブをPCで開いてみると、「VIDEO_TS」「AUDIO_TS」という2つのディレクトリがある。「VIDEO_TS」ディレクトリ内にDVDビデオを構成するいくつかファイルがある。これを単純にHDにコピーして、DVDビデオ再生ソフトウェアで再生してみても画面が大きく乱れ見れたものではない。これはCSSというプロテクトがかかっているからだ。

DeCSS利用による暗号化解読

 1999年11月に、ハッカーグループMoRE(Masters of Reverse Engineering)がDVD暗号解読ソフトDeCSSを開発した。Linuxに対応したDVD再生ソフトを作ろうとして、Window用DVDプレイヤーの逆行分析を行った。どのソフトにも、暗号化されたデータ解読用の鍵がかかっていたが、唯一リアルネットワークスの子会社Xing Technologiesの「XingDVD」の鍵だけが暗号化されていなかった。それを足がかりにして、MoREたちは、解読に成功したのである。

 DeCSSは、「.VOB」という拡張子を持ったDVD-Video用のファイルをコピーし、暗号を解除された状態にしてHDDに保存するソフトです。

 DeCSSはDVDのリージョンコードを外し、さらにコピーガードを解除してくれるツールである。最初の開発目的はLinux上でDVDを観るためにつくったものだった。よって、元々はコピーして配布するような目的だったわけではなく、HD上にDVDデータを保存(保存する際にCSS(コピー行為を監視し、コピーされていると検知したらエラーを出すシステム)を解除しなければならない)して個人的に楽しむのが目的だった。

 しかし、裁判でDeCSSの配布が禁じられてしまった。しかし、インターネット上で検索すればDeCSSのコードが手に入る。また、DeCSSのソースコードがプリントされたTシャツも発売されている。

PS2で海外版DVD再生

 ここで用いるPS2は初期バージョン(付属のユーティリティデスクのバージョンが1.00であることが必要条件)である。バグ対策済みのPS2はこの方法では再生できないようになっている。

1:プレステ2にソフトを入れて立ち上げる。

2:セレクトボタンを押しながらリセットする。

3:下のような画面が消えて画面が黒くなった時に、セレクトボタンをはなし、同時に○ボタンを押す。ただし、○ボタンを押すまでセレクトボタンは押しっぱなしにする。

アナログ映像出力利用によるDVDコピー

 DVDプレーヤーとビデオデッキをケーブルでつないでダビングする時にはCSSは影響しないが、DVDはビデオの信号にマクロビジョンがかけられているので、映像出力をビデオデッキにつないでも再生不可能である。もちろん、コピーガードキャンセラーを使えばこの問題は解消されるが、現状ではなかなかコピーガードキャンセラーは入手できなくなってきている。一部の画像安定処理装置に同様の機能があるので、代用品としてこれを利用するのもよいし、オークションで手に入れたり、自作でコピーガードキャンセラーを作ればよい。

コピー専用ソフトウェア利用によるDVDコピーのアプローチ

 結論からいえば可能。というかこれが現在のDVDのコピーの主流である。

 DVDをコピーするには書き込み型DVDドライブが必要である。この書き込み型ドライブには様々な方式が存在し、互換性がマチマチである。しかしながら、まだどの方式が主流になるか分からないのでどれを買っても問題ないだろう。

 コピーの基本的流れを次に示す。

1:PCと書き込み型DVDドライブ(DVD-R,DVD-RW,DVD+R,DVD+RW,DVD-RAMなどの規格がある)を接続する。内蔵式や外付け式のものが売っているはずで。外付け式ならば、USBやIEEE1394などで接続が簡単だが、内蔵式より数千円割高になってしまう。

2:リッパーというタイプのソフトウェアでデータを吸い出します。リッパーでDVDビデオのデータをPCのHDにコピーする。倍速が低いものだと、この作業に1時間ぐらいかかることもある。

 吸い出したら、これだけでDVDビデオ再生ソフトウェアで再生はできる。これをバックアップとしてDVDメディアに書き込みたいならば、次のステップへ行く。

3:HDに保存したDVDビデオ内のデータをライティングソフトウェアと書き込み型DVDドライブを使って、ブランクメディアに記録する。書き込み時間はドライブの性能に依存する。

ASPI

・ASPIとは、SCSIの共通APIとして米Adaptec社が開発したものである。

・SCSIデバイスの認識に関して使用されるプログラムだが、ATAPIデバイスもASPIによって管理されている場合がある。その場合、DVDのディスクを読み出す際にも、ASPIを経由してデータを読み込んでいるということである。つまり、使用しているPCにSCSIデバイスが存在しなくても、DVDリッピングを行う場合には必ずASPIをインストールしておく必要があるということだ。

・とはいえ、特別に意識しなくても、ASPIがすでにインストールされていることも多い。Smart Ripperなどでリッピングしようとして、警告でASPIをインストールしなさいと表示されなければ、すでにインストールされていることを意味している。

・また、不具合が生じた場合は、古いバージョンのASPIの可能性もあるので、新しいバージョンのものをインストールよう。

Smart Ripper利用によるリッピング

1:DVDをセットして、Smart Ripperを起動すると、自動的に読み込みが始まる。

2:読み込みが終わると、次のような画面になる。

 Targetの下のアイコンをクリックして、データの保存先を指定する。その際、required diskspaceよりfree diskspaceの容量の方が大きくなっていることを確認する。

3:指定すると、Startボタンが表示されます。それをクリックすると、リッピングが開始される。

 Progressが100%になったら、リッピング完了である。完了すると、次のようにダイアログが表示される。

Smart Ripper利用による必要な音声トラック・字幕だけを残してリッピング

 DVD-Videoの特徴のひとつとして、複数の音声トラックや字幕を収録できる。日本語トラックはいらない、英語の字幕はいらないという場合は、必要なデータだけを選択してリッピングすることが可能である。

1:音声トラックや字幕を選択してリッピングする場合は、「Movie」モードで行う。必要なチャプターにチェックを入れてから、「Streem Processing」タブをクリックする。

2:必要な音声や字幕のチェックボックスにチェックを入れる。デフォルトではすべてのデータを取り込むようになっているので、すべてにチェックが入っているはずである。チェックボックスがグレーアウトして選択できない場合は、上部の「Enable Stream Processing」にチェックを入れる。

0xE0・ビデオトラック。
・必ずチェックが必要。
0x80、0x81、・・・・音声トラック。
・5.1chサラウンドは6chと表示されている。
0x20、0x21、・・・・字幕用のトラック。
0x??・必ずチェックが必要。

 必要なデータの選択が終わったら、Targetのところでリッピングしたデータを保存するフォルダを指定して、[Start]ボタンを押せば、リッピングが開始される。

DVD Decrypter利用によるDVDコピー

 1階層のDVDのコピープロテクトをはずして、そのままコピーするならば、dvd decrypterを使うと簡単。

DVD Shrink利用によるDVDコピー

 DVD Shrinkを使うことで、好きな場面をカットしたり、圧縮したりできる。つまり、2階層でもDVD1枚に収めることができる。普通この種のツール(dvd2oneなどがある)はシェアウェアだが、DVD Shrinkはフリーである。

1:DVD Shrinkを起動する。ここではDVDのディスクからそのまま抽出してみるので、[Open Disk]ボタンを押して、作業を開始する。

2:すると、次のようにDVDを分析してくれる。8GBでも2分以内で終わるのであっという間のはずだ。

3:全データから少しずつ圧縮していきたい場合、[Full Disk]ボタンを選択すればよい。左からフォルダを選択すると、右側(Streamsというところ)にその中に入っているデータの容量が表示されます。「No Compression」(圧縮はしない)が選択されているが、これをLevel○まで圧縮してサイズを少なくしていく。すると、上のメーターの緑の部分が増えていくはずだ。このメーターから赤部分が消えれば1枚のDVDに収まる容量ということである。

 もし、最初から好きな場面だけを抽出したいならば、[Re-author]ボタンを押して作業する。

 次の画像がうまく1枚のDVDに収まるように圧縮した結果である。

4:後は圧縮エンコードする。[Back up!]ボタンを押すと開始される。

ビデオプレビュー有効がOFF

ビデオプレビュー有効がON

5:エンコードが終わると、データがHDにコピーされる。適当なディレクトリ内にVIDEO_TSとAUDIO_TSフォルダを作成して、VIDEO_TS内にデータをコピーしておく。もしVIDEO_TSフォルダらを作成せずに焼いてしまうと、PS2などではうまく再生できなる。また、PSでも強制的にデータを再生するしかなくなってしまう。字幕関係がおかしくなる可能性も高い。よって、忘れずにフォルダを作成しよう。作成し忘れた場合は、コピー後に作成しそのフォルダにコピーしてもよいだろう。

6:後はライティングソフトを使って、VIDEO_TSとAUDIO_TSフォルダ丸ごと焼けば完成である。

[補講1]エンコード後はデータがHDにコピーされただけであり、イメージファイルが作成されたわけではない。

[補講2]DVD ShrinkでDVDを読み込み中あるいは解析中に次のようなエラー(CDvdCSS::Read failed!)が表示されたら、そのDVD-ROMは読み込めないことがある。

 このエラーはDVDのディスクが汚くて読み込めない場合に表示される。また、DVD-ROMが対応していないときに表示される可能性がある。ちなみに、汚いままだと、SmartRipperやDVD Decrypterを使っても同様にうまく読み込めないはずだ。

片面2階層のDVDビデオを分割してCD-Rメディアに収める

 片面1階層のDVDビデオの場合単純にリッピングしてからライティングすればコピーできる。しかし、片面2階層の場合は容量が2倍なので、そのままでは1枚のCD-Rメディアには収まらない。そのため、片面2階層のDVDビデオをコピーするには、データを2つに分割する必要がある。単にファイルを2つに分けて焼いただけだと、1枚目は正常に再生できても、2枚目は再生できなかったり、音声・字幕に異常があったりとトラブルが発生する。そこで、DVDビデオの情報を制御しているIFOファイルを編集する必要がある。これをうまく編集して2枚に分ければ、うまくいく。IFOファイルの編集にはIfo Editというフリーウェアがお勧めである。このIfo Editを使えば、2つに分割できるように適切に作動するIFOファイルを作成してくれるのだ(Ifo Editを使わず手動でも可能かもしれませんが、非効率)。

 Ifo Editで分割するとき、分割されたデータはHDに残ったままなので、最低でもコピーするDVDビデオの容量の2倍の空きが必要である。

方法1

1:DVD Decrypterを起動する。DVDのリッピングはファイルモードで行うため、メニューの「モード」>「ファイル」を選択しておく。リッピングする対象は全てのファイルなので、メニューの「編集」>「すべて選択」を選択する。

 もし、マルチアングルが搭載されているDVDビデオでマルチアングル機能ごとリッピングしたい場合、オプション設定が必要である。メニューの「ツール」を選択して、設定ウィンドウを表示する。「ファイルモード」タブをクリックし、オプションの枠の中の「マルチアングル作業」というチェックボックスにチェックを入れる。するとリッピングするアングル番号の選択がアクティブになる。通常は1がノーマルのアングルだが、DVDビデオによってはマルチアングル番号が異なる場合がある。

 出力先の設定を行います。DVD→ドライブの画像のボタンをクリックして、リッピングを開始する。

 リッピングが完了したら、指定した保存先にファイルがちゃんとコピーされているか確認しておく。ちなみに、IFOファイルをダブルクリックすればPowerDVDなどで再生されることを確認してもよいだろう。

 これでとりあえず片面2階層のDVDビデオの吸出しは完了した。

2:IfoEditを導入します。あらかじめ日本語パッチを導入しておくとよいだろう。このIfoEditを使ってDVDを分割する。

 まず、ステップ1において、ファイルモードで吸い出したデータがすべて揃っているかDVDの中身と比較する。適当な場所に、DISC1、DISC2を作成して、それぞれのその中にVIDEO_TSというフォルダを作成する。

 それでは、IfoEditを起動する。左下の[開く]ボタンを押して、リッピングしたデータからVTS_01_0.IFOファイルを指定する。これでIfoEditにDVDのデータの情報が読み込まれる。

 次に、右下のほうにある「VOB編集」ボタンをクリックする。保存先ディレクトリにはDISC1\VIDEO_TS、2番目の保存先ディレクトリにはDISC2\VIDEO_TSを指定する。すると「Stream List」ウィンドウが表示される。スクロールバーを下に持っていくと、青く反転されたDVD1階層目、2階層目のつなぎ目が見つかるはずだ。このとき、マウスなどでウィンドウの中をクリックしてしまうと、つなぎ目の位置がずれてしまうので注意して欲しい。もし間違えて位置がずれてしまったときは、VOB編集画面からやり直すこと。もし、つなぎ目の位置が見つからない場合は、別の方法(方法2)を試そう。つなぎ目が見つかったら「Split it」ボタンを押す。すると、ファイル分割・編集が自動的の行われる。

 ファイル分割・編集が終わったら、IfoEditを終了させる。

3:では1枚目のDVDの作業を行う。リッピングしたファイル群から、VIDEO_TS.IFO、VIDEO_TS.BUP、VIDEO_TS.VOB、VTS_01_0.VOBの4つのファイルをDISC1\VIDEO_TSへコピーする。

 IfoEditを起動して、メニューの「ファイル」>「開く」で、ステップ1でリッピングしたデータのVIDEO_TSフォルダ内にあるVTS_01_0.IFOを選択する。IFOファイルの情報が表示される。PCG_1の行にある「Programs:XX」のXX部分をメモしておく。

 そして、IfoEditを終了させる。

 IfoEditを再び起動する。メニューの「ファイル」>「開く」で、DISC1\VIDEO_TSフォルダ内のVIDEO_TS.IFOを開く。ウィンドウの上部に表示される「VMG_PTT_SRPT」をクリックする。下部にVMG_PTT_SRPTの情報が表示されます。これはチャプタの情報である。「Title_1:NUmber of Chapters(PTTs)」をダブルクリックする。値の編集ウィンドウが表示されたら、先ほどメモった数字の値を入力して、[決定]ボタンを押す。画面の下にある[保存]ボタンを押して、設定を保存する。「名前を付けて保存」ウィンドウが表示されたら、VIDEO_TS.IFOを選択して、[保存]ボタンを押す。

 これで1枚目のDVDの編集作業は完了なので、IfoEditを終了させる。

4:続いて2枚目のDVDの作業を行う。

 先ほど同様に、リッピングしたファイル群から、VIDEO_TS.IFO、VIDEO_TS.BUP、VIDEO_TS.VOB、VTS_01_0.VOBの4つのファイルをDISC2\VIDEO_TSへコピーする。

 IfoEditを起動して、メニューの「ファイル」>「開く」で、DISC2フォルダ内にあるVIDEO_TSフォルダ内のVIDEO_TS.IFOを選択する。[VTSセクタを取得]ボタンを押す。「全てのIFOファイルを更新しますか?」というダイアログが表示されたら、[はい]ボタンを押す。VMGの書き換えについての警告ダイアログが出るので、[OK]ボタンを押す。再度、書き換えの確認ダイアログが表示されるので、[OK]ボタンを押す。最終確認ダイアログが表示されたら、[はい]ボタンを押す。「名前を付けて保存」ウィンドウが表示されたら、VTS_01_0.IFOを選択して[保存]ボタンをクリックする。上部のウィンドウにリストが表示されるので、「DISC2/VIDEO_TS/VIDEO_TS.IFO」という項目をクリックする。IfoEditの[保存]ボタンをクリックする。「名前を付けて保存」ウィンドウが表示されたら、DISC2\VIDEO_TS\VIDEO_TS.IFOを選択して、[保存]ボタンをクリックする。書き換え確認ダイアログが表示されるので、[はい]ボタンを押す。

 IfoEditを終了させる。

 最後に、最初にリッピングしたデータから、VTS_02_0.IFO以降のファイルをDISC2\VIDEO_TSフォルダにコピーする。

5:これで分割作業は終了した。後はライティングソフトで焼けばOKだ。

 まず、DISC1フォルダ内のAUDIO_TS(作成しておく)、VIDEO_TSを1枚目として焼く。

 次に、DISC2フォルダ内のAUDIO_TS(作成しておく)、VIDEO_TSを2枚目として焼く。

DVD2AVI利用によるDVDビデオをCD-Rサイズまで圧縮

 DVDビデオのファイル形式であるMPEG-2を圧縮率の高いMPEG-4フォーマットのDivXに変換する。これで4.7GB以上の容量のデータがCDサイズの容量に圧縮されたにもかかわらず、比較的高画質を保つことができる。

1:http://www.divx.com/からDivXあるいはDivX Proをダウンロードして、インストールする。ここではDivX Proをインストールした。

2:まずDVDビデオをリッピングする。Smart Ripperなどを利用すればプロテクトのかかったDVDでもリッピングできるはずだ。

3:http://arbor.ee.ntu.edu.tw/~jackei/dvd2avi/からDVD2AVIをダウンロードして、インストールする。

 MPEG-2からAVIに変換する。VOBファイルをAVI形式に変換し、出力してくれる。音声部はMPEGオーディオ、AC-3、リニアPCMに対応している。

 DVD2AVIを起動して、メニューの「ファイル」>「開く」を選択して、ステップ2でリッピングしておいたファイルを指定する。ひとつでも選択すれば自動的に複数のデータを指定してくれる。

 圧縮されたファイルは「VFAPI Reader Codec」などのコーデックでAVI形式に書き出す。そのために、メニューの「音声」>「出力形式」>「WAVで出力」を選択しておく。処理対象ではトラックそれぞれに割り当てられた音声を選択する。デフォルトでは通常トラック1になっているはずだが、これは多くの場合音声が英語の可能性が高いので、ビデオ掲示されている好きなトラック(日本語、英語、etc)を指定する。

[補講]音声が英語でDivX化してしまったなどと無駄な時間を過ごしてしまうことが怖いならば、リッピング段階でいらない音声はリッピングしないようにすればよいかもしれない。

 圧縮中に他の作業をしないならば、優先度を高くしておくとよいだろう。メニューの「オプション」>「タスク優先度」で選択できる。

 後はメニューの「ファイル」>「AVI出力」を選択すると、ファイル名を指定するように促されますので適当なフィル名で保存する。すると、ビデオの圧縮方法を聞かれる。ここでは、圧縮プログラムとして、DivX Pro 5.0.5 Codecを選択して、[構成]ボタンを押す。

選択前

選択後

 すると、インストール済みのDivXが立ち上がる。

 「General Parameters」タブを選択して、「Source Interlace」というコンボボックスから「All frames are interlaced」を指定する。後はデフォルトのままでOKなので、[OK]ボタンを押す。ただし、DivXのバージョンによっては「All frames are interlaced」がないかもしれない。そのとき、「Encode as progressibe」を選択しておく。

 後はビデオ圧縮ウィンドウで[OK]ボタンを押せば、圧縮が始まる。

4:ステップ3において、AVIファイルに変換したとき、音声はWAVファイルに変換される。このままではDivXでは再生できないので、MP3作成ソフトウェア(いわゆるWAV→MP3エンコーダー)でWAV形式のMP3ファイルにしておく。ここではSCMPXを利用して、WAVヘッダ付きMP3ファイルを作成する。

 http://www.din.or.jp/~ch3/scmpx.htmlからSCMPXをダウンロードして、インストールする。

 SCMPXを起動する。

 画面右下のほうにある[convert]ボタンを押して、「Single file」>「Encoding MPx」を選択する。

 エンコードを行うWAVファイルを選択するウィンドウが表示されるので、ステップ3でのエンコードで作成されたWAVファイル(動画ファイルと同じフォルダにあるはず)を指定する。すると、次のような設定画面が表示されるはずである。そこで、左下の囲みの中にあるWAVEヘッダのチェックボックスにチェックを入れる。あとはそのままで結構ですので、[OK]ボタンを押す。

 最後に、ファイル名を指定すれば、エンコードが開始される。

5:これでやっと映像と音声の2つのファイルができあがり、それらを結合するステップに到達した。ここで、AVIからDivXに変換する。そのためのツールとして、VirualDubやAviUtlなどがある。

○VirualDubの場合

 VirtualDubでAVIとWAVファイルを結合して、DivX圧縮を行う。

 メニューの「File」>「Open video file」で、AVIファイルを指定する。そして、メニューの「Audio」>「WAV Audio」で、WAVファイルを指定する。メニューの「Video」>「Full processing mode」(動画圧縮モード)を選択する。メニューの「Video」>「Compression」で動画圧縮のコーデックを選ぶ画面に移動する。ここで、エンコード一覧からDivX Pro 5.0.2を選択する。後は、メニューの「File」>「Save as avi」を選択すれば、圧縮が開始される。

○AviUtlの場合

 http://ruriruri.zone.ne.jp/aviutl/からAviUtlをダウンロードして、解凍して、AviUtlを起動する。

 メニューの「ファイル」>「開く」を選択する。「ファイルを開く」ウィンドウではDVD2AVIで作成したAVIファイルを指定する。

 そして、メニューの「ファイル」>「音声読み込み」を選択する。「ファイルを開く」ウィンドウではSCMPXで作成したMP3(WAV)ファイルを指定する。

 最後に、メニューの「ファイル」>「AVI出力」をクリックして、AVIファイルを新たに作成する(この新しいAVIファイルには音声が追加されている)。すでにビデオ圧縮やオーディオ圧縮はすんでいるはずなので、保存ウィンドウでは「再圧縮無し」のチェックボックスにチェックを入れる。ファイル名を適当に入力して、[保存]ボタンを押せば結合作業が行われる。

6:これでDivX5フォーマットのAVIファイルができあがった。このファイルは700MB以下なのでCD-Rに焼けるはずだ。再生するときはWindows Media PlayerなどでOKである。

DVD2AVI利用による特定の音声ファイルの吸出し

 DVD-Videoでは映像・音声共にVOBファイルとして一緒に収録されている。リッピングしたVOBファイルをDVD2AVIで映像と音声に分割し、TMPGEncで再度合体させる。

1:DVD2AVIを起動して、VOBファイルを読み込む。もちろん、あからじめリッピングしてVOBファイルを作っておく必要がある。

2:メニューの「Audio」>「Channel Format」>「Auto Select」(日本語パッチをあてているならば、メニューの「音声」>「出力形式」>「全トラック一括分離」)を選択する。

3:吸い出す音声の選択は、メニューの「Audio」>「Track Number」(日本語パッチをあてているならば、メニューの「音声」>「処理対象」>「トラック1」)で行う。「Track1」に日本語、「Track2」に英語が収録されているDVDでは、日本語が必要という場合は「Track1」にチェックを入れる。「Don't process Audio」にチェックを入れると、音声ファイルが作成されないので注意。

4:通常のMPEGファイルにエンコードする場合は、ドルビーデジタルで収録されたDVDなら2chステレオにダウンミックスして、WAVEファイルとして出力する必要がある。このための設定は、メニューの「Audio」>「Dolby Digital」>「Decode」(日本語パッチをあてているならば、メニューの「Audio」>「Dolby Digital」>「Decode」)を選択する。

 なお、「Dolby Surround Downmix」は、5.1chから4chのドルビーサウンドにダウンミックスするための設定であり、ここでは使わない。

5:ここでは、DVDを元に音楽CDを作ってみる。DVDではサンプリンググレード48kHzで音声が収録されているが、音楽CDではサンプリングレートは44.1kHzなので、DVD2AVIでWAVEファイルとして出力しても、そのままCD-Rに焼いてCDプレイヤーで再生することができない。

 DVD2AVIではサンプリングレートを48kHz→44.1kHzに変換できるので、その設定をしておく。メニューの「Audio」>「48 -> 44.1 KHz」>好きな音質を選択する。音質は4段階で選択できる。精度を高くするほど処理に時間がかかる。

[補講]DVD2AVIでのダウンコンバートを行うと処理にかなり時間がかかるので、SoundForgeやCoolEditといった音声波形編集ソフトを持っている場合は、DVD2AVIでは一旦48kHzで出力し、それらを音声波形編集ソフトで改めてサンプリングレートをコンバートするという方法もある。

 もちろん、CDやMDに録音する場合は、2chステレオである必要がある。

6:後は、メニューの「ファイル」からAVI出力して保存すればよい。

プレビューウィンドウに動画を表示

 DVD2AVIにVOBファイルを読み込んでも、プレビューウィンドウに何も表示されないときは、メニューの「Video」>「Color Space」>「RGB 24-bit」に変更すると表示されます。デフォルトでは「YUV 4 : 2 : 2」にチェックが入っているが、基本的にPCで表示するにはRGBに変換する必要があるのである。