目次 †
E-R図 †
- E-R図（ERD：Entitiy-Relationship Diagram）とは、E（Entity：実体）とR（Relationship：関連）によって、業務で用いるデータを図式化する方法である。データベースを設計する前段階で、よく用いられる。
- E-R図の記法には、主にバックマン線図（実体を長方形、関連を矢印線で表現する）か、UMLのクラス図を使う。
- 関数従属する方向とE-R図（バックマン線図）の矢印の向きは、ちょうど逆になる。
- 関数従属*1：「科目が決まる」→「教職員が決まる」
- E-R図：「教職員」→「科目」
- この関係の把握はトップダウンアプローチによる設計にも使われる。
例：部署には複数の社員が存在するので、「部署1に対して社員が多」（1対多）という関係にある。これは次のいずれかのE-R図によって記述される。
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記号 †
E-R図では、次のような記号を用いる。
- 実体（エンティティ）【四角】
- 関係（リレーションシップ）【菱形】
- 実体同士の関係を表す。
- 関係は「1対1」「1対多」「多対多」のいずれかで表される。
例：
エンティティの規則 †
- エンティティは長方形で表す。
- 長方形の中にエンティティを記入する。
- エンティティ間における関連は、直線あるいは矢印で表す。
- 線の脇に関連名を括弧で囲んで記入する。括弧は省略されることもある。
- 1対1の関連は直線、1対多の関連は多の側方向を指す片方向矢印、多対多の関連は両方向矢印で表す。
E-R図 vs DFD †
E-R図では、実体の間が「所属」「雇用」「株式所有」などの関係で結ばれる。
一方、DFDでは、データ源泉・吸収やデータストアの間がプロセスやデータフローで結ばれている。
代表的な関係 †
1対1 †
1対多 †
多対多 †
関連を実体とする。 †
- E-R図で把握される関連は、実体として表す場合もある。
- 関連を実体にすることで、各実体をDBの表の候補として考えることができる。
- 多の側に外部キーを設定して、1の側の主キーを参照することで関連付けることができる。
例：「多数の顧客に1つの商品を販売している。1人の顧客に多数の商品を販売している」という状況は次のように多対多で捉えられる。
この「販売」関連を、「販売」実体として捉えると次のようになる。
↓「販売」表（多の側）
↓「商品」表（1の側）
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参考文献 †
- 『超図解mini 基本情報技術者試験 平成19年度版』
- 『ソフトウェア開発技術者 午前対策（基礎編） テキスト』
- 『情報処理技術者試験ポケットスタディ 応用情報技術者』
- 『情報処理技術者試験 やさしく学ぶデータベース技術』
