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TPCベンチマーク

 TPC(Transaction Processing Performance Council)ベンチマークとは、データベースのパフォーマンスを定量的に計測する業界標準の手法である。

各TPC

  • TPC-A
    • 1989年
    • 銀行の窓口業務をモデルにしたOLTP(オンライントランザクション処理)性能を測定する。
  • TPC-B
    • 1990年
    • オンライン処理の負荷をテスト内容から除外する。
  • TPC-C
    • 1992年
    • 卸売会社の受発注業務をモデルとしている。
  • TPC-D
    • 意思決定支援システムの性能を評価する。

 TPC-A/Bはもうすでに使われておらず、現在はTPC-C/Dの2種類が使われている。

TPC-A

 銀行のATMを想定している。ATMから送られたデータに対して、データベースアクセス、結果の返信などの一連の処理を行う。

 TPC-Aは、一連の処理手順に人間の思考時間が入るというのが特徴であり、オンライントランザクションを処理するイメージである。

TPC-B

 TPC-Aと同様にATMを想定しているが、人間の試行時間は考慮せず、専らデータベースアクセスだけを評価対象にしている。つまり、バッチ処理を行うイメージである。

TPC-C

 TPC-AやTPC-Bの改良版。TPC-Cではさらに複雑な処理やデータベースアクセスを想定している。業務端末からのデータベースに対するトランザクションをシミュレートすることで、現実的な企業システムとしてのコンピュータ処理能力を、適切に評価する。OLTP用のベンチマークとして使われる。

 注文入力や納品、支払記録、在庫管理など、実際の企業活動で必要とされる様々なオペレーションを含んでいる。

TPC-D

 大規模なデータベースに対して多種類の問い合わせを同時に発生させてデータベース性能を測定する。顧客情報、取引先情報、オーダー履歴などから構成されるデータベースに17種類の問合せが用意されている。

 個々の問合せ時間の貴下平均を測るPower Metric(QppD)と算術平均を取るThroughput(QthD)の2種類がある。

参考文献

  • 『実践コンピュータシステム』
  • 『ソフトウェア開発技術者 合格エッセンシャルハンドブック』