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*目次 [#h640d160]

#contents


*接着 [#rfa36417]

-2つの物体の表面の張り合わせのこと。
--つまり、被着材の表面と表面の面接合である。
-面接合では外部から力がかかると、その力は分散されて接合面にかかる力(応力)は少なくなる。
--一方、ホッチキス、[[ネジ]]、[[リベット]]などによる結合は点接合であり、接合した部分に応力が集中する。そのため、力がかかると接合した部分から壊れ始める。
-[[溶接]]も基本的に面接合といえるが、接合する材料はどうしても金属やプラスチックのような材料に限られ、接着剤のように何でも簡単に接合できるわけではない。
--一方、[[ホッチキス]]、[[ねじ]]、[[リベット]]などによる結合は点接合であり、接合した部分に応力が集中する。そのため、力がかかると接合した部分から壊れ始める。
-[[溶接]]も基本的に面接合といえるが、接合する材料はどうしても[[金属]]や[[プラスチック]]のような材料に限られ、[[接着剤]]のように何でも簡単に接合できるわけではない。

*接着の利点 [#h1a01a3e]

-同じ材料を使っても接着剤による面接合のほうが強さを得られやすく、さらに薄く軽い材料でも接着によって相当な強度を出せる。
-接着剤を使えば、材料に穴を開けたり、削ったりという機械的な工作をする手間が省け、簡単に接合できる。


*接着の利用場面 [#g565f53e]

**ジャンボジェット機 [#h40cf8cd]

 ジャンボジェット機の作成において、接着接合は次のようなメリットがある。

+耐久性と剛性が増す。
--リベット接合は点接合で応力集中が起こりやすく、多数の穴を開ける必要があるので、材料の強度が弱くなる。
+機体重量を軽くできる。
--接着接合を採用するとリベットの総数を大幅に減らすことができ、軽く薄い材料を気体に使うことができる。現代の飛行機の機体には軽量・高強度のハニカム・サンドイッチ構造材が多用されているが、この構造材は接着剤がなければ作ることができなかった。
+機体の抵抗や騒音を減らし、機密性を高めることができる。
--接着接合をすると機体表面のリベットの凸部分が少なくなり、機体全体の空気抵抗を大幅に減らすことができる。これは高速で飛ぶ飛行機にとってメリットになる。
--さらに接着剤は接合部の隙間を埋めるシーリング材と振動をおさせるダンパーとしての働きもあるので、期待の機密性と水密性を高め、騒音をおさせることができる。
---ジャンボ旅客機では主翼そのものが巨大な燃料タンクになっているが、これも接着剤を使わなければ不可能であった。
+部品と接合部の数を大幅に減らせ、部品を単純化できるので、コストを低くできる。
+軽くて丈夫、しかも抵抗が少ない機体は、同じ飛行速度なら燃料消費量が少なくて済む。


**木材 [#bbc2b9d7]

-ベニヤ板を作るのに接着剤が使われる。
--繊維が交互に直角になるように接着剤を塗った木を重ねて圧力をかけることで、ベニヤ板が作られる。
-木材の小片(ラミナ)の繊維方向を揃えて接着剤を塗り積層して、幅広の材木である集成材を作れる。


**製本 [#r135011c]

-昔は本の中身の結合は針金または糸が使われていたが、接着剤の普及により無線綴じと呼ばれる方法が登場した。
-無線綴じとは、中身も表紙も接着剤で一度に接着・製本してしまう方法である。
-接着剤にはホットメルト接着剤を使う。
--ホットメルト接着剤は熱を加えると溶けるが、冷えるとすぐに固まって強度を発揮するので、製本手順が高速で行える。
-週刊誌や高級表紙の書籍を除くと、現在の書籍・雑誌のほとんどが無線綴じで作られている。


*参考文献 [#r3df2215]

-『接着の科学』