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*目次 [#k82d0131]

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*プラナリア [#h56ebaae]

-扁形動物の一種。
-体長20〜25mm。
-日本列島全域(北海道を除く)の水のきれいな河川に生息。
-肉食で水中の子虫などを捕食する。
-頭部に口があるわけではなく、腹から咽頭を出して餌を取り込む。
-新生細胞を持つため再生力が強い。
--ある研究者は120もの破片にしてしまったが、120匹のプラナリアに再生してしまったという。
-下等動物だが学習能力があり、学習した固体が増殖してもその記憶が再生されるという。
-水質汚染に弱く、ちょっとした変化でも溶けてしまう。このように水質に敏感なため水質を示す指標生物ともされる。
-無性生殖。
--条件によって2個体が接合し、遺伝子を交換する有性生殖者と、またその両方できるものが存在する。
-プラナリアの眼は[[カタツムリ]]と同じく杯状眼【はいじょうがん】であり、[[レンズ]]がなく、光の方向をぼんやり識別できる程度の視力しかない。
-肉食性。
--腹部の中央には口になり、時には肛門にもなる出入り口があり、動物の死骸や水生昆虫を食べる。
-全身に3本の消化管が広がっている。
-プラナリアの属する扁形動物の仲間は最も単純な体の作りを持つ左右相称動物で、[[進化]]の過程で最初に中胚葉(三胚葉)と集中神経系を獲得した動物である。
-プラナリアの仲間であるサナダムシやエキノコックスのように動物に寄生して病原性を発揮するものもいるが、プラナリアは安全な動物である。
-プラナリアの再生能力はネオブラストと呼ばれる幹細胞(分化万能性を持つと考えられている)によるものである。
-生殖には有性生殖と無性生殖がある。
-扁形【へんけい】動物門の三岐腸目【さんきちょうもく】に属する。
--扁形動物とは、体が平らな形をしている動物のことである。
--三岐腸とは腸が3つに分かれている生物のことである。
-体の腹面には細い多数の繊毛【せんもう】がある。
--この繊毛の運動によって渦ができることから「ウズムシ」とも呼ばれている。
-[[心臓]]や[[血管]]などの循環器はなく、腸管がその働きを兼ねているという。
--この腸管が腹部にある咽頭と繋がっている。
-肺やえらなどの特別な呼吸器官を持たない。
-比較的単純な構造の動物だが、[[神経]]と[[脳]]はある。
-性状の場合は2眼だが、単眼や多眼の個体などもいる。
--多眼という形質は子孫には遺伝しないため、環境変異である。
-プラナリア1個体を3つ(頭部片・咽頭部片・尾部片)に横切断する。切片の前傷面から頭を、後傷面から尾を再生する。
--この再生の方向性を、プラナリアは頭尾軸に沿って極性を持つという。
--この現象は棒磁石をN極とS極の間で2個に分割しても、各片は元通りのN-Sの方向を維持していることに例えられる。

*プラナリアを探す [#yab3fb42]

-プラナリアは日本全国に分布している。
-淡水域で水が比較的きれいで、流れが緩やかなところに生息する。
-小さな川で上流に大きな池や泉がある場所は、発見できる可能性が高い。
-一年中絶えず水が供給されている場所で、石や枯れ枝・枯れ葉に餌となるカゲロウやカワゲラなどの幼虫が付着していれば、プラナリアを発見できる可能性は高い。
-農薬の流入が少ない小川や田畑用の用水路などにもいる。
-プラナリアがへばりついている石や枯れ枝に水をすすぎ、あらかじめ水を入れた容器に虫を一気に流し込む。
--プラナリアはヒルなどとは異なり、容器の底を滑るように移動する。

*プラナリアの再生能力 [#m5c7a5ca]

-プラナリアが大人(成体)になっても強い再生力を保持しているのは、全能性幹細胞(万能細胞)を生体になっても保持していて、この細胞が中心となって再生が進行するからといわれている。
--人も受精卵の発生から数日間は万能細胞を維持しているが、徐々に万能性を失う。
--プラナリア類が万能細胞を成体になっても持ち続けることが可能なのかは解明されていない。
-左右相称動物で脳を持ち、小さな切片から頭を再生できる種はプラナリア以外にほどんといない。

**[[イモリ]]との比較 [#g4e19931]

-イモリはかなり再生力が強く、尾・眼なども再生できる。肢を切られても再生できるが、2,3カ月かかる。しかし、頭は再生できない。
-一方、プラナリアは1週間程度で高速再生する。頭の再生もできるし、10個以上の頭を作ることもできる。

*参考文献 [#f3d4deff]

-『へんないきもの』
-『知っておきたい 謎・奇妙・不思議ないきもの』
-『身近な動物を使った実験〈2〉プラナリア・モノアラガイ・ナメクジ・ミミズ』

-『プラナリアって何だろう?』