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*ロジャーズのクライエント中心療法 [#bf4706f1]

-[[ロジャーズ]]の理論では、相談に来るクライエント(来訪者)は、自分は自己概念(自我像)と実際に経験することとの不一致に苦しんでいるとされる。
--例えば、一人息子が家を出る計画をしているときに、わけのわからない病気にかかる母親がいるとする。彼女は本当は子供を手放したくない。しかし、それは良き母親としての自己像と一致しない。こうした自己像との不一致を意識しないとき、クライエントは不安になったり混乱しがちになる。
--[[フロイト]]の理論では、患者は抑圧された無意識によって苦しむとされた。医師はその無意識の領域を意識化させることによって、患者の自我を強くする。
-ロジャーズの[[カウンセリング]]では、クライエントに「こうしろ、ああしろ」と指示はしない。むしろクライエントに自発的に悩みを話させ、その内容を再びクライエントへと投げ返してやる。
--そのための技法として、真剣に耳を傾ける「傾聴」、意見を交えず相手の言うことを投げ返す「反射」、整理して投げ返す「要約」などがある。
---要約という技法は、すでにサリヴァンが開発していた。
--こうすることで、クライエント自身に自己概念と実際の体験との不一致を気付かせ、自ら実際の自分を受け入れ、新たな自己概念を形成させるように仕向けるわけである。
-問題解決の主導権はクライエントにあるため、クライエント中心という言葉が含まれる。
-肉体的体験と自己概念の不一致は、病気になった人にとりわけよく見られる。そのため[[看護理論]]にはこの自己概念音理論が積極的に導入されている。

*参考文献 [#bb2d7215]

-『はじめての看護理論』