このページをはてなブックマークに追加このページを含むはてなブックマーク このページをlivedoor クリップに追加このページを含むlivedoor クリップ
  • 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
  • 情性欠如者 へ行く。

*目次 [#h24f760f]

#contents


*情性欠如者 [#s8e83752]

・情性(ゲミュート)とは、同情・哀れみ・羞恥・後悔・良心といった人間に固有の人を人たらしめる感情的能力である。この情性を欠く人やこれの乏しい人は、他者の苦痛・運命・不幸に対して鈍感なだけでなく、自己の危険・苦痛・未来に対しても無関心であることが多い。 

・別の言葉でいえば、彼らには想像力が欠けているといえる。 

・彼らは、凶悪・残忍・重大な行為をも平然と何の感動もなく人間的感情によるブレーキもなしに行うので、心理的に犯罪者の中核を占めるものである。そのため、クレペリンは彼らを「社会」の敵と呼んだ。 

・彼らの多くは早発犯罪者で、累犯生活を送り、その間に殺人・傷害・放火・強盗・強姦など多種方向の犯罪におもむくばかりでなく、この間に窃盗・詐欺などの小犯罪を日常的に繰り返す。 

・情性欠如に他の異常性格類型が加わらないときには、常に犯罪性が前景に出ると決まっているわけではないが、これに爆発性や抑制欠如性、自己顕示性などが加わると、恐るべき凶悪犯罪者の像が完成する。 

・ドイツのエルンストは「意思欠如+爆発+情性欠如」の複合類型を原始無形式者と呼んだ。

・日本の吉益脩夫は「抑制欠如+爆発+情性欠如」の複合類型を背徳症候群と呼んだ。

・情性欠如者は、幼時から動物いじめ、夜尿、虚言、小窃盗、弄火などの問題行動のいくつかが見られ、少年期に次第に凶暴性が現れて、10歳代で殺人を犯すこともある。青年期以後は、多種方向犯罪を続ける。 

・自殺未遂を繰り返すことも、情性欠如者に多い。

 これは、彼らが他人の生命をなんとも思わないのと同じように、自分の生命の存否をも苦にしないためと考えられる