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*目次 [#yb3dfcd2]

#contents


*キットかオール自作か [#q6f91e13]

 無線機の自作を行うには、シャーシ、パネル、メーターからビス1本まで自分の手でかき集めて作り上げる本当の自作もあれば、メーカーから発売されているオールキットやセミキットがある。 

 ''オールキット''は、シャーシ、パネルに始まりメーター、トランス、抵抗、コンデンサ、コイル、バリコンからビス1本まで全部一揃えになってメーカーから発売されている送信機のキットのことである。

 ''セミキット''とは、半分組み立てられているキットである。難しいところや面倒なところは、メーカー側で組み立てて、配線がしてあり、後は簡単なところの組み立てと各ブロックをリード線でハンダ付けするだけというキットである。クリコン、アンテナカップラーなどアクセサリのセミキットなども、そのひとつである。
 

*オール自作の概要 [#u41e8a39]

1:まず、セットを自作するには、送信機なら自分では一体どんな周波数の電波で、出力はどのくらいのものを作るか、電波型式は電信か電話か(初歩の人にはSSB送信機の自作はちょっと難しい)になると思う。

2:それが決まったら、後はブロックダイヤグラムを考える。 

 使用するトランジスタ(あるいは真空管)、使用電力による送信バリコン、使用周波数によってこのバリコンにマッチしたコイルをDM(ディップメーター)であわせながら作る。それから、グリッドディップメーター、プレートメーターなどを選択する。

3:次に自分で色々回路図を参考して配線図を書いてから、シャーシ、パネルに各パーツを取り付けるため、各パーツを上に置いてみます。特に、バリコンのように動きのあるものは気をつけて部品配置を決める。

4:シャーシ、パネルに取り付ける各パーツの位置が決まったら、後はドリルやシャーシパンチ、ハンドニブラーなどの工具を使って、真空管やパワートランス、ビス穴などを切っていく。

5:シャーシ内の配線は、各真空管の向き、つまりヒーター配線をするピンの位置を同じ方向にそろえてから、まずシャーシ内にアース線を張り(途中ぶらぶらしないように卵子ラグなどでしっかり止める)、コンデンサーや抵抗、RFC(高周波チョーク)などをハンダづけしていく。このとき配線を間違えないようにする。

6:配線が全部終わったらいきなり電源を要れずに、一応配線図と見比べて、誤配線をチェックする。 

 次にDMで希望周波数に送信バリコンの羽の真中ぐらいのところでマッチングするかどうかを確かめる。真中というのは、こうするのが一番発振が安定するからである。よくバリコンの羽が一番抜けたところでやっと希望周波数にマッチングするなんていうのはいただけない。とても回路が不安定になってしまう。

 これらがOKだったら、真空管を全部抜いておいて電源を入れて、テスターで書く真空管のヒーターやプレート、スクリーンなどのピンにそれぞれ規定の電圧がかかtっているかどうかをチェックする。

 このときパワートランスが熱くなったり、焦げ臭い匂いが出たり、煙が上がったり、ヒューズが飛んだりしていないか調べる。

 今度は各真空管を差し込み、送信機の出力ターミナルにダミー電球(アンテナの代わりをする普通の電球)を繋ぎ、キー(電鍵)を押してみる。グリッドやプレートのメーターのふれはどうだろうか。グリッド電流は流れているでしょうか。プレート電流は、バリコンを回すとピクンとディップ(下がること)しているだろうか。ダミーランプは点灯しているだろうか。ネオン棒をパワー管のコイルに近づけると、キレイなピンク色になるだろうか。

 以上がOKであることが確認できたら、手早くDMを吸収型波長計に切り替えて、タンクコイルの近くに持っていく。DMのメーターが、希望周波数のダイヤルのところで「スー」と気持ちよく振れるか確認する。

7:すべてがOKなら、この送信機は完動というわけになるが、ダミーランプが付かなかったり、グリッドとプレート電流計の振りが、シーソーバランスつまりグリッド電流の最大とプレート電流の最小とがうまくマッチングしなかったり、クリスタル(水晶)を抜いてもダミーランプが付きっぱなしだったり、DMの振れがとんでもないところで出たり、全然振れないようでは明らかにこのTX(送信機)はトラブル(故障)しているのですから、もう一度よく各部をチェックする必要がある 

8:それでも問題がなければ完成である。


*参考文献 [#q8874573]

-『アマチュア無線百科 新版』