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*目次 [#qcb5730a]

#contents


*役割理論 [#gbe5c4ed]

-役割というものを通じて、個人が社会へとつながれて行くことに注目するところにある。
--しかし、それは同時に個人が決して役割におさまりきれない、役割とは別の自分を持っているということも意味する。
--演じている個人が示す隔たりのことを役割距離という。
---役割距離はある意味でその役割を演ずることを嫌がっているとも見られるので、地位の低い人間がすると咎められることがある。よって、役割距離はある意味で地位の高い人間の特権となる。

*病人役割 [#jdf0b7b8]
-タルコット・パーソンズが『社会体系論』という本で提唱した。
-病人役割は[[役割理論]]の特殊ケースの1つである。
-病気になった人間は病人役割という役割を受け入れ、演ずるようになるという。
--パーソンズは、近代医学の威光を持つ医師の支配の下で、病人役割を演ずる患者という図式を考えた。

**病人役割の義務と権利 [#afa51475]

 病人理論は2つの権利と2つの義務からできている。

-権利
++病人は病気が治るまで通常の社会的役割を持つから責任から免除されるという権利を持つ。
++回復まで看病される権利を持つ。
-義務
++病気の役割を望ましいことと認め、できるだけ早くよくならねばならないという義務がある。
++専門的に有能な援助(普通は医師の援助)を求め、よくなるように医師と協力する義務がある。

**病人役割を役割に対する批判 [#x9d588ae]
-この理論は回復可能な急性の疾患に当てはまるが、完全に回復可能なできない慢性疾患や精神病には当てはまらないというものである。
--また慢性病患者も、また生活者としての権利と義務を有しているのであって、それから完全に除外されるのは、彼らに対する差別となりうる。
-医師の全面的主導権とそれに対して患者は服従すべきというのは、医師の過度の優越感をもたらす。
--これも慢性病においてはふさわしくない。

**パーソンズの理論の課題 [#k8ff8ae2]
-批判を通して見ると、パーソンズの理論は、かつて医療の中心であった緊急の外傷や急性の病気などの治療をモデルにしていることがわかる。
--こうした病は、短期間の治療によって、通常の社会に復帰できるものであり、また治療のあり方もほぼ一律に医師が決めることができ、あえて患者の意思を問う必要はないとみなされていたのである。

*サスとホーランダーのモデル [#i497b668]
-パーソンズの理論を修正した理論。

**サスとホーランダーのモデルにおける、医師と患者の関係 [#t6d1aa7c]
|モデル|医師の役割|患者の役割|臨床の場面|原型|h
|能動と受動|患者のためにしてやる|対応不能|昏睡・麻酔・急性外傷など|親と幼児|
|指導と協力|患者に指令|協力者|急性病|親と年長児|
|共同作業|患者の自立を助ける|医者に助けられた共同作業の一員|慢性病|成人と成人|


*参考文献 [#a61ecc65]

-『はじめての看護理論』