メモから成果物を生み出す方法【ミジンコ流アウトプット術】
目次
はじめに
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
コーストFIRE中のIPUSIRONです😀
本記事そのものがメモから生まれた成果物のひとつに相当します。
ただし、完成形ではありません。
書籍として執筆するのであれば(その時点での)完成形でなければなりませんが、ブログの記事は何度も更新できるため不完全なものであっても公開できます。
今回はその特性を活かすことにしました。
メモについての教訓【ミジンコ自身への注意】
- メモすることが目的になってはいけない。
- 一般に、脳に吸収して仕事や実生活に役立てることが目的であるはず。一部の人は、金銭的価値のあるあるいは人のためになる成果物をつくることが最終的な目的かもしれない。いずれにしてもメモは通過点に過ぎない。メモを記録・収集して満足するだけはほとんど意味がない。
- 私自身この問題に陥り、数十年時間を無駄にした。
- メモせずに成果物を残せるなら、それに超したことはない。
- (成果物につながらない)メモを10個残すより、今すぐ役立つ知識をひとつ習得したほうが価値がある。
- 一般に、脳に吸収して仕事や実生活に役立てることが目的であるはず。一部の人は、金銭的価値のあるあるいは人のためになる成果物をつくることが最終的な目的かもしれない。いずれにしてもメモは通過点に過ぎない。メモを記録・収集して満足するだけはほとんど意味がない。
- メモやノートに時間が取られるなら、別の代替案を検討する。
- 一元管理して完璧なノートにしようとしてはいけない。実質的に実現するのはとても困難だし、実現できたとしても自己満足になる。自己満足を言い訳にしない。
- 付箋、ドッグイヤー、マーキング、スクリーンショット、ページ撮影といった簡易的な手段でも、メモしたい気分を抑えられるし、メモほど役立たなくても十分使える。
- 一度の読書で理解できなければ、再読すればよい。その本をマーキングして自分のノート・メモとしてしまう。
- メモの整理に時間を奪われるぐらいなら、記憶するなり、再読するなりすることを目指そう。
- 完全なメモやノートを作ろうとするから、整理やまとめるという考えになる。
- メモは紙(裏紙やレシート裏でもよい)、iPadのノートアプリ、PCのテキストエディターやメモアプリでも何でもよい。
完璧なノートを目指そうとしてはいけない
次のツイートを見て自分もノート作りを頑張ろうと思ってはいけません。私を反面教師にして成果物を生み出すことに専念してください。
5年以上後になって、運よく暗号ノートを自分なりにまとめ上げる機会があり、『暗号技術のすべて』という成果物として生まれ変わりました。
※ノートの内容が全部書籍に反映されているわけではありません。原稿に書いた内容もページ数や締め切りの観点からカットしたものが大量にあります。
しかし電子回路ノートに関しては、一部を旧アカデメイアのコンテンツとして公開できただけです。現在は旧アカデメイアのコンテンツを公開していませんので、書籍という成果物になることも直近ではなさそうです。下手したら、私が死ぬまでにその機会は訪れないかもしれません。
相性のよい読書法
読書法の名称 | 概要 |
---|---|
一点突破読書法 | 特定の分野の本を複数冊揃えて、集中的に読書すること。 詳細は『「技術書」の読書術』のP.203を参照。 |
超多読法 | 圧倒的なインプットを実現するために大量(例えば1万冊)の本を読書すること。 詳細は『「技術書」の読書術』のP.211を参照。 |
「精神と時の部屋」読書法 | 図書館にこもり、10冊読破するか閉館するまで帰らないという縛りルールの中で読書する方法。 |
メモから成果物を生み出すまでのプロセス
プロセス | 世界 | 概要 |
---|---|---|
① | 自己完結の世界 | ・基本的には自分だけの世界。自分だけが見る。 ・表に出して恥ずかしいネタ、未熟なネタも気にせずに残せる。 |
② | 自己主張の世界 | ・他人の目にも触れるため、内容をブラッシュアップし、わかりやすい表現が必要になる。 ・公開する場によっては、まとめあげる規模が変わるため、手間暇の度合いが違う。 手間の大きさについては一般に「Twitter<ブログ<動画コンテンツ」の大小関係になる。 ・問題が発生すればコンテンツを削除できる。 ・ブログであれば自由に更新できる。 ・フィードバックがもらえる可能性がある。ただし、肯定的な意見・感想だけでなく、否定的なものもある。 ・否定的な反応がなくても、肯定されているとは限らない。誤っている主張、論理的でない主張、反道徳な主張であっても、冷ややかに見られて、単純にスルーされているケースも多い。 |
③ | 商業の世界 | ・成果物に対して、報酬・印税が発生する。 ・こちらの主張を納得させる内容になっていなければならない。 ・発表したものは基本的に削除できない。ただし、クローズドな講演で発表したものは封印(なかったもの)できる可能性がある。 ・締め切りという概念があるため、完璧なものは無理。1冊にすべての内容を書くのは不可能ですし、読者全員にとって満点となる本は存在し得ない。 私の場合、執筆し始めの頃は書きたいネタが膨張しますが、締め切りの折り返し地点になるとどうしても収束を意識しなければならない。最終的には、まとめるのに時間がかかるところはカット、冗長なところはカットなどといった作業になる。 以上のように、単純にコンテンツを増やすだけに終始せず、限られた範囲内[1]執筆ならページと締め切り。講演なら発表時間。に収めるというスキルを要求される。 ・どんなに正しい主張をしても、一定割合のアンチは出てくる。世界中の全員に受けいれられるのは無理[2]マザーテレサやガンジーでさえ無理です。。 |
執筆業のよいところのひとつは、成果物である書籍そのものが自分のノートやメモの集大成になるところでしょうか。
メモを昇華させるコツ
- メモからメモを生み出す。
- ときにはメモを寝かせる。
- たまには読み返そう。
- 捨てるメモを考える。
- すべてを総動員して成果物を生成する。
インプットとアウトプットの循環をつくろう
Forkwellのオンライン講演会「「技術書」の読書術を達人に聞いてみた」で使ったスライド資料「インプットとアウトプットの循環を実現する読書術」を参考にしてください。