『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』の一般販売が開始されました!
目次
はじめに
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
コーストFIRE中のIPUSIRONです😀
この度、『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』の一般販売が開始されました。
クラウドファンディングで製本版を注文していた方へは、順次発送されていきます。ご到着までもうしばらくお待ちください。
『Wizard Bible事件から考えサイバーセキュリティ』の紹介
クラウドファンディングの達成
サイバー犯罪関連法は、コンピュータウイルスなど悪意を持ったコンピュータの不正使用を禁止する目的で制定されました。 しかし、サイバー犯罪関連法に違反しているとは言い難いITエンジニアやインターネットユーザーたちが家宅捜査や起訴される事件が複数起きました。「Wizard Bible事件」「Coinhive事件」「アラートループ事件」です。
その結果、セキュリティ技術の研究や公開が委縮してしまうことが懸念される事態にまで陥っています。こうした課題を解決することを願い、『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』出版プロジェクトのクラウドファインディングが開始されました。
クラウドファインディングの目標は1ヶ月で600人以上の予約でしたが、皆さんのご支援のおかげでわずか2日間で目標人数に達成できました。
本書の特筆する点
前作をお読みの方は知っているかもしれませんが、Wizard Bible事件についてかなり詳細に解説しています。マスコミやネットではカットされていたようなプライベートな内容もたくさん含まれていました。
今作『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』では、Coinhive事件やアラートループ事件の関係者にスポットライトが当たる内容になるはずです。そして、IT業界の未来が少しでも明るくなることを願い、ウイルス作成罪(不正指令電磁的記録の罪)について掘り下げていくつもりです。
事件に巻き込まれたら家族たちに本書を渡してください
ウイルス作成罪の事件に巻き込まれたとします。闘う意思があっても、リアルの周囲の人たち(家族・友人・社員たち)はなかなか理解を示してはくれません。なぜならITの事情に詳しいわけではなく、事件の当事者というだけで色眼鏡で判断しがちだからです。いくら説得を試みてもうまくいきません。そういった場合は本書を渡してください。それだけで周囲の理解を得られるような本作りを目指します。
著者の思い
著者である齊藤さんの思いは、彼のブログにまとまっています。
購入したい方へ
販売ページが完成しており、こちらから購入できます。
製本版が3,800円、電子版が3,500円になります。
当初は120~150ページを予想していましたが、大幅にページ数が増えて220ページになりました。その分内容も濃くなっているはずです。
PEAKSでは他にも興味深い本を出版しているので、覗いて見るとよいでしょう。
ITエンジニア本大賞2022への投票をお願いします【皆へのお願い】
無事『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』は出版されました。今後は本書をきっかけに、より多くの人に現状を知ってもらうことで、サイバー関連法に関する活発な議論が行われてゆくことでしょう。そして、最終的にはセキュリティ研究家と捜査機関が手を取り合い、世界に誇れるほどのセキュリティ国家として進歩していって欲しいと願っております。
ところで、ちょうどこの時期はITエンジニア本大賞の投票が行われています。Web投票の集計の結果、技術書とビジネス書それぞれ上位10位については同ページで発表されます。その後、それぞれの上位3位になると、毎年目黒で開催されている「Developers Summit(デブサミ) 2022」に呼ばれ、プレゼン発表大会での投票の結果で大賞と特別賞が決まります。
もし上位に食い込めれば、本書を多くのエンジニアたちに知ってもらう絶好の機会になります。
投票の締め切りは12月12日ですが、本書を読んでみて少しでも共感を得たのであれば、ITエンジニア本大賞に応募して頂ければ幸いです。
なお、『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』は特殊な流通ルートであるためか、ITエンジニア本大賞の投票ページのISBN欄に「9784909427007ISBN」と入力しても、タイトルがうまく引っ張って来れません。仕方がないので、次の内容を投票してください。
投票する本 | 推薦部門 |
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ISBN:9784909427007ISBN ※ISBN欄に「9784909427007ISBN」を入力すると、上記文字列が指定されます。 | 技術書 |
6冊まで投票できますので、残りの5冊は好きな本を指定ください。
ちなみに、表紙が並んでいる参考本は強力なライバル本であり、これらは票が自然と集まりやすい傾向にあります。個人的には参考本の載っていない本やマニアックな本を選んだ方が、その本の著者や出版社が喜ぶと思います。
クラウドファインディング開始から出版されるまでの流れ
サークル「ミライ・ハッキング・ラボ」に所属する齊藤さんの著書『Webセキュリティのミライ 不正指令電磁的記録問題に寄せて』が、令和2年10月に技術書典「刺され!技術書アワード」第1回に受賞し、賞金とクラウドファンディングの権利を獲得しました。
令和3年4月27日に『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』出版プロジェクトのページが公開されました。
ご支援のおかげで、わずか2日間で目標人数を達成しました。
10月25日に電子版が正式にリリースしました。
12月8日に冊子版が完成し発送手続きに入りました。また、一般向けの販売ページも完成しました。
記事一覧
本サイトにおける本書に関する記事を古い順に並べました。本書のアーリーアクセスの感想ツイートも紹介しています。
おわりに
『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』を読んだ感想は大歓迎です。
Twitterやブログに書いていただければ、著者である齊藤さんや私がしっかりと読ませて頂きます。