TP-Linkルーターを手放す際、ハードウェアリセットだけでは足りない
いつもながらのミジンコが経験したトラブルを記録した記事になります。
事の顛末
TP-Linkルーター(Archer AC5400)を出品し、無事落札されました。
しかしその後、落札者から「TP-Link IDと連携されたままで設定できない」と連絡がありました。
TP-Link IDとは、TP-Link製品をアプリで管理するためのアカウントです。Wi-Fiルーターであれば、Tetherアプリを介して設定する際にこのアカウントが必要になります。
従来のルーターを設定する際には、通常Webブラウザーで管理画面にアクセスします。しかし、今回出品したTP-Linkルーターの場合はブラウザーのバージョン(?)問題でアクセスできない問題が生じていました。そのため、仕方ないのでTetherアプリでルーターを設定していたという経緯があります。
今回ルーターを出品するにあたり、ハードウェアリセットをして工場出荷状態にしており、これで問題なしと思っていました。
ところが、TP-Link IDとの連携はハードウェアリセットで解除されないことを後に気づいたのです[1]確かに解除されたら盗難防止になりません。。つまり、出品前にTP-Link IDとの連携を解除する必要があったのです。
これは、完全に私の知識不足によるミスでした。

出品者として取り得る対応策
このような場合、出品者側が取れる対応としては、以下の選択肢が考えられます。
- ①送料着払いで返品してらう。
- ②返品不要とし、取引をキャンセルする⇒製品は相手にあげた形になる。
- ③コメント欄でやり取りし、落札者に技術的に対応してもらう⇒相手負担になる。
今回は運よく、落札者がネットワーク設定に慣れており、試行錯誤を重ねてくれたため、③の方法で解決に至りました。
この場を借りて、心より感謝申し上げます。本記事も、そのやり取りを通して得られた知見のまとめとして執筆しています。
TP-Link IDの連携解除には「ルーター本体が手元にある」必要がある【結論】
連携解除については、公式ページで以下のように説明されています。
落札者とのやり取りを通じて得られた情報は、以下のとおりです。
- ハードウェアリセット⇒連携解除できない。
- 手元(私側)のTetherアプリを起動しても、マイデバイスにルーターが表示されない。
- 表示されたらそこから連携解除できる。
- しかし、ローカルのWi-Fi内にあるルーターを表示するらしく、今回はすでに手元にルーターがないので表示されない。
- TP-Link ID Cloudにアクセスしても、デバイス管理に出てこない⇒どうやらカメラデバイスとかは表示されるらしいが、ルーターは表示されない⇒連携解除できない。
- こちらのTP-Link IDを教えてなんとか解除してもらうとしたが、できなかったらしい。
- 詳細はわからないが、多分Tetherアプリにも表示されなかった? それとも表示されたけど、解除できなかった?
- そもそもTP-Link IDをわかっていて、なおかつ手元にルーターがあるのに解除できないのであれば、連携情報はどこに管理されているのか謎。まさかTetherアプリ内に保存されているわけではないと思うが…。もしそうなら、アプリ削除や新規端末に乗り換えたら、本人でも連携解除できなくなってしまう。



要するに、「TP-Link IDとルーターの紐づけを解除するには、現物のルーターが手元にある必要がある」という結論に至りました。
この仕様はやや不親切といえます。
Cloudベースでデバイスを一括管理し、ログインさえできれば解除できれば、トラブルがここまでこじれることはありませんでした。
現状の仕様では、TP-Link IDの存在意義や利便性に疑問を抱かざるを得ません。
APモードとしてはデフォルト設定で利用可能【次善策】
幸い、落札者の報告によると、ルーター裏面に記載されたWi-Fi名とパスワードを利用することで、アクセスポイントとしての使用は可能だったようです。
つまり、管理画面に入れなくても、APモード限定(本当にAPモードとして利用しているのかは不明。私の勝手な推測)なら利用に支障はなかったと考えられます。
TP-Link公式に連携解除をお願いしてみる【次善策?】
ChatGPTによると、TP-Linkのサポートに連絡すれば連携解除できるという情報もありますが、真偽は不明です。


References
↑1 | 確かに解除されたら盗難防止になりません。 |
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