点字キーボードのつくりかた

2021年3月8日

はじめに

現在点訳サークルに所属して、市の広報紙をボランティアで点訳(点字を打つこと)しています。

点訳の効率を上げるために、点訳キーボードをつくりました。
使い続けて1年ぐらい経ちます。
とても重宝しているので、つくりかたを紹介します。

点字

点字は視覚障碍者が指先で読み取るために、ルイ・ブライユが発明した文字です。

指先で点字を読んでいるところ

3行2列の位置に凸があるかどうかによってに、1文字を構成しています(例外もある)。言葉ではわかりにくいので、実際に点字の例を見た方が早いでしょう。

手打ちによる点字

パソコン点訳

パソコン点訳とはPCを使って点訳(点字を打つこと)することです。

手打ちだと押す力で疲れますが、パソコン点訳であれば高速かつ力なしで点訳できます。さらに、行ずれや点字ミスが起きても、簡単に修正できます。点訳データのままファイルのやり取りをでき、点字プリンターを使えばきれいに凸状に印刷できます。

サークル内では「点訳編集システム7」というソフトウェアをパソコン点訳に使用しています。

点字における1~6の点は、キーボードの[f]キー、[d]キー、[s]キー、[j]キー、[k]キー、[l]キーに対応しています(設定で変更可能)。

例えば、この6つのキーを同時に押すと、「メ」の文字に入力したことになります。

点字では3行2列だったものが、キーボードでは1行6列(6つキーが横に並んでいる)になります。慣れれば入力できないこともありませんが、たまに脳が戸惑うことがあります。視覚的に記憶している点字を、指先の動きに変換するときに、一瞬考えることがありそれが時間のロスや入力ミスにつながるのです。

これを解決するには、視覚的に記憶した点字を、位置を維持したままキー入力できればよいのです。そうすれば、指先で入力したときに点字の復習にもなり、脳に点字をより記憶しやすくなります。

点字キーボードをつくった

色々考察して完成した点字キーボードは次の通りです。

点字キーボード

用意するもの

必須

オプション

キーを使い分けやすいように用意したものです。用意できなくても機能的には問題ありません。好みのキーキャップを使ってもよいでしょう。

  • タイプライター風キーボードのキーキャップ(スチームパンクタイプライターラウンドキャップキー)…AliExpressで購入【非広告AliExpressリンク広告AliExpressリンク】。
  • 無刻印キーキャップ(R4 ESC PBT Red Blank Keycaps Key Caps)…banggoodで購入。ページがなくなっていた。
  • 肉球キーキャップ(Cat Claw Keycap)…banggoodで購入。ページがなくなっていた。

点字キーボードのつくりかた

1:Koolertron片手キーボードの専用ソフトで次のようにキーの役割を割り当てます。「点訳編集システム7」側の設定は不要です。

[f]キー[j]キー[BackSpace]キー
[d]キー[k]キー[Space]キー
[s]キー[l]キー[Enter]キー

これで一番左の列と真ん中の列で、点字の3行2列の対応と一致させています。

右側の列にはよく使うキーを登録しました。

2:Koolertron片手キーボードは1~9のキーキャップが付属しています。

このままでも使用には問題ありませんが、私はキーの役割が一目瞭然にするために、キーキャップを交換しました。好みのキーキャップで

3:PCに点字キーボードを接続して、テキストエディター上で試し打ちします。問題なければ、「点訳編集システム7」でも動作するはずです。

点字キーボードを使ったパソコン点訳の様子

パソコン点訳の様子

おわりに

日本各地に点訳活動をしている人に、本記事が少しでも役に立てれば幸いです😀