食器棚の扉を耐震加工しました
目次
はじめに
令和3年2月13日に福島県沖地震が起き、我が家でも大きな被害を受けました。
食器棚に注目すると、食器棚の扉は閉めたにもかかわらず、たくさんの食器が飛び出し割れてしまいました。金銭的な被害も出ましたが、後片付けが大変でした。我が家には犬がいるので、ガラスの破片が少しでも残らないように掃除しました。赤ちゃんや小さいお子さんがいる家庭でも同様に掃除が大変だと想像できます。
実体験により様々な課題が見えてきました。
大きな地震がいつどこにやってくるのかは予想できません。ちょっとしたコストと手間で安心を実現できるので、記事を参考にしていただければ幸いです。
地震当時における耐震準備
食器棚が縦長だったので、地震に弱いと思い、1年前に「ニトムズ 家具転倒防止安定板 ふんばる君」を導入していました。
サイズは色々あり、食器棚やタンスの幅に合わせられます。簡単にハサミでカットできます。
「Amazon.co.jp限定」というタグが付いた、ふんばる君の方が安いようです。
ふんばる君のおかげで、震度6強の地震が来ましたが、食器棚は倒れずに済みました。
しかし、扉を閉めていても食器が飛び出ることが判明しました。
これを解決したいと試行錯誤したので、その記録を記事にまとめました。
打掛
食器棚の扉用の耐震グッズの存在は知っており、少し調べたが次の理由から躊躇しました。
- 導入コストが高い。2個セットで1.5k以上。
- 動作原理がわからない。
- いざというときにうまく動作するか不安。
- 自宅の食器棚に合うか。
- いくつか種類があり、どれを選んだらよいかわからない。
結果として、導入コストが安く、耐震効果が明らかにわかるという理由から、打掛を採用しました。
打掛の検索結果【非広告Monotaroリンク】
実はこれが大失敗でした。
打掛を取り付けた後の感想
- 食器を取り出すのにいちいちロックを外す。またロックを掛けるというのが手間。
- 結局扉を開くのが面倒になって、食器棚に食器を片付けるのが億劫になる。
- 我が家の食器棚と相性が悪い。
- 右側の扉を開けないと左の両開きが開かない。
めったに開けない収納家具の扉には打掛は有効です。
頻繁に開け閉めする食器棚には不向きでした。
結局のところ、専用耐震グッズを取り付けることにしました(後述)。
実際の地震が来る前に気付けただけでもOKとします。
【ミジンコDIY】パーフェクトロックを取り付けてみた
安価なロックを探しましたが、あまりありません。粘着テープで取り付けるタイプは安価でしたが、幼児が勝手に開けるのを防ぐためのものであり、耐震の信頼性があまり期待できないと直感的に思いました。
そこで耐震グッズである「パーフェクトロック」を採用しました。近所のカインズに、Amazonの価格より安く売っていたので購入しました[2] … Continue reading。
パーフェクトロック【非広告Monotaroリンク】…2個セット。
特徴
- 普段の使い方で効率が下がることがまったくない。
- 表から見えないので、意匠性やデザインを損ねない。
- 見えない場所に穴を開けるので、高級家具には向かない。
耐震効果を確かめるために、実験することをおすすめします。テープをはがさないように書かれていますが、1個だけ剥がして動作確認してみましょう。ロックが自由に動きますが、振った後(これが地震の揺れに相当)だとロックがかかった後に戻りません。1分ぐらい静かにしておくと、ロックが戻ります。
用意する工具
- キリ or マジック…ネジを取り付ける位置にマークする。
- ドリルドライバー+ドリルビット…家具の木材の強度にもよりますが、下穴を開けた方が無難。
- インパクトドライバー+ドライバービット or 「プラスドライバー」…家具によってはインパクトでないと奥まで入らない。
- 両面テープ…あると便利。
取説の説明
所要時間
パーフェクトロックを3個取り付けのに30分かかりました。
注意点
- 付属の取り付けネジは結構長い(15mm)
- 別のネジで代用もできるが、取り付け穴の幅が3mm程度と狭いので注意。木ネジだと厳しいかも。スリム系のネジならいける。
【基本】両開きの扉に取り付ける
取説の型紙を利用しなくても取り付けられます。もちろん使えばきれいに取り付けられます。
片開きの扉に取り付ける
取説の型紙がかなり有効です。ただし、ガラスで外から内側の上が見えれば、工夫して型紙がなくても取り付けられます。以下は型紙を使わない方法です。
1:両面テープを受け具に貼ります。
2:扉に受け具を取り付けます。
3:天板の適当な位置に本体を取り付けます(両面テープで仮止め)。
4:扉を閉めて、外から内側の天板を確認して、受け具と本体の位置がちょうどよいかを覗き見ます。
5:位置を調整する必要があれば貼り付け直して、確認を繰り返します。
6:問題がなければ、本体のネジ取り付け位置にマークします。
7:マーク位置に下穴を開けます。
8:本体をねじ止めします。
7:ロックのテープを剥がして稼働するようにします。
8:何度か扉を開け閉めして動作確認します。特に、ロックが受け部に引っかかることを確認します。
パーフェクトロックの取り付け後
パーフェクトロックを取り付た後に、打掛を外しました。
これで扉の開け閉めについて不便に感じることなく、耐震加工を施せました。
次回の地震では食器のダメージが少なることを期待できます😀