住民税(普通徴収)をお得に納税する方法
目次
はじめに
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
コーストFIRE中のIPUSIRONです😀
個人事業主であれば、6月頃に住民税の納付書が届くはずです。
一般に住民税は大きな出費になりがちですし、自分で納付することになるので痛税感が高いといえます。必ず支払わなけれならないものですが、場合によっては本記事で紹介するお得な支払方法を選べるかもしれません。
なお、本記事で紹介する方法がずっと使えるとは限りません。
独断と偏見によるセミリタイアへの必須度
項目 | 概要 |
---|---|
シーン | 守る力。 お金の知識を増やして、自分の資産を守る。 |
金銭的リターン | 納付した金額に応じてポイント還元がある。 方法を一度確立化すれば、それ以降ずっと各種税金や公共料金の支払い時にポイント還元を受けられる。 |
金銭的コスト | 基本的にコストなし。 ただし、クレジットカード払いの場合は若干コストが発生するが、リターンが上回れば問題なし。 |
時間的リターン | 特になし。 |
時間的コスト | コンビニ払いであれば近所でも納付でき、クレジットカード払いであれば自宅からでも納付できる。 役所や地方銀行の窓口で納付する必要がなくなり、時間的コストを削減できる。 |
総合ランク(S>A>B>C>D) | セミリタイアへの必須度はBランク。 ミジンコ的には「最初は面倒かもしれないが、やる価値は十分にある」といえる。 |
住民税とは
住民税とは住んでいる地域の住民に課せられる税金です。住民税というと、都道府県民税(都民税・県民税など)と市町村民税(特別区民税・市民税など)の2つを合わせたものになります。
1月1日時点での住所地の都道府県と市区町村から課税されます。
前年の所得に応じて住民税が決まります。寄付(ふるさと納税を含む)をしていれば、割り引かれます。
納税したお金は、その自治体の行政サービスを運用する経費などに充てられます。例えば、役所・役場、警察、消防など公共サービス、図書館や公園などの公共施設のために使われます。
住民税の納税方法
住民税を納めるには普通徴収と特別徴収の2つがあります。
普通徴収
役所から送られてくる納付書を使って支払う方式のことです。
個人事業主、複数の会社から給与を持っている方、会社を退職して次の就職先が決まっていない方、専業主婦(専業主夫)などが対象になります。
特別徴収
勤務する会社が給与から天引きする方式のことです。給与明細に支払われた住民税が記載されています。
一般の会社員が対象になります。
nanacoで納付する
住民税の納付書はコンビニ払いもできます。セブンイレブンであれば、nanacoを使って支払えます。
メリット
- 24時間いつでも納付できる。
- 役所や最寄りの地方銀行に行く必要がなく、時間的コストを削減できる。
- 手数料がかからない。
- 後述するクレジットカード払いはポイントが溜まるが、その一方で手数料がかかる。
- 支払い分をチャージすれば、その金額に応じてnanacoポイントが付く。
- nanacoで支払うためには事前にチャージしておく必要がある。「セブンカード・プラス」というクレジットカードでnanacoにチャージすれば、200円のチャージに対して1ポイントがもらえる。還元率でいえば0.5%になる。
- クレジットカードでnanacoにチャージすれば、実際の引き落としを遅らせられる。
- クレジットカードの特性上、引き落とし日は最長で2ヶ月先になる。これにより資金繰りで有利に働く。
- 自治体によらないでコンビニ払いできる。
- クレジットカード払いができるか、どの程度お得かは自治体に依存する。
- セブンカード・プラスさえあれば、全国のセブンイレブンでお得に納税できるので、ある意味最強の技といえる。
注意点
- セブンイレブンの店舗に行ってレジで支払う必要がある。
- nanacoで支払える限度額は最大25万円まで。
- 1枚の納付書で25万円を超えている場合はコンビニ払いできないことになる。
- 役所の税務課に電話すると納付書を分けてくれるはず。これでコンビニ払いができるようになる。
- nanacoにチャージする際に現金ではポイントが付かないので意味がない。そのため、nanacoポイントが付く「セブンカード・プラス」というクレジットカードでチャージするしかない。
- クレジットカードでnanacoにチャージする場合、1日1回で、金額は29,000円が上限となる。
- 住民税の支払いは高額になりがちなので、事前に何度かチャージして溜めておく必要がある。
- 新たに管理するクレジットカードが増えるので、ミニマリスト的には避けたいかもしれない。
- nanacoカードを持ち続けるぐらいであれば、代わりにセブンカード・プラスを持つ方がよい。年会費は無料。
どれだけお得か
還元率が0.5%に相当します。
例えば、1年分(4回分)の住民税が70万円であれば、3,500円(=70万円×0.5%)分のnanacoポイントが返ってくることになります。
住民税を20年間支払うと考えれば、7万円分のポイントになります。
セブンカード・プラスを発行する
新規にセブンカード・プラスを発行する場合、次の2つのアプローチがあります。
- 公式サイトで作る
- ハピタス経由で作る
どちらがお得かは時期によるので、実際にどういったキャンペーンをやっているかを確認してから作ることをおすすめします。
PayPayで納付する
PayPayには請求書払いというサービスがあります。公共料金に加えて、地方自治体の税金も支払えます。住民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税などです。
あなたの市区町村が対応しているかは、公式ページで確認できます。
メリット
- PayPayボーナスで0.5~1.5%還元される。
- ただし、PayPayボーナスは付与上限があるので注意が必要。
- 時期によってはキャンペーンをやっている可能性もあるので、PayPayの公式ページを参照すること。
注意点
- PayPay残高からのみ支払い可能。事前チャージが必須。
- PayPayで支払う場合、領収書や納税証明書は発行されない。
- 納付書1枚につき30万円まで。
方法
スマホだけで完結するので、支払いのためにコンビニや役所に行く手間を省けます。
スマホにインストールしたPayPayアプリを起動します。スキャン機能で請求書のバーコードを読み込めば支払えます。
LINE Pay請求書支払い
LINE Payの残高で税金・公共料金を支払いできます。
メリット
- LINEポイントクラブにおけるマイランクに応じて1~3%のLINEポイントが還元される。
注意点
- 支払先によっては、手数料が自己負担になる。
- 税金の請求書支払いは30万円まで。
- 一部の請求書支払いにLINE Payボーナスは使えない。
クレジットカードで納付する
市区町村によってはクレジットカードで住民税を納付できます。
Yahoo!公金支払い
住民税を銀行口座引き落としにしている方は、あらかじめ解約手続きをしておきましょう。
メリット
- 自宅から納税できる。
- 24時間対応。
- クレジットカードのポイントを溜められる。
- どれだけ得するかは使用するクレジットカードのポイント還元率による。支払手数料と還元されるポイントとを天秤にかけてうまく活用すること。
- 税金の支払いについて管理を一元化できる。
- クレジットカードのマイページで支払い履歴を管理できる。
- MoneyForwardなどと連動していれば、手入力で家計簿をつける必要がない。
注意点
- 決済手数料が自治体によって異なる。
- 支払い手数料がかかる。
- 高還元のクレジットカードでないと逆に損をする可能性がある。
- ざっくりと0.7~0.8%の手数料がかかるとすると、1%以上の還元率があれば、クレジットカード払いに軍配が上がる。
- 2回払いとボーナス払いに対応していない。
- 領収書などが必要な場合には、事前に自治体に確認する。
- 納付書1枚で30万円以上になるとコンビニやクレジットカードで払えなくなる。
- 役所の税務課に電話すると、30万円以下になるように納付書を分けてくれる。
- 1回の納付書が30万~100万円であればクレジットカード払いができる。
ペイジーで納付する
みずほ銀行のオンラインバンキングではペイジーの払込票で支払うと、抽選で現金が当たるキャンペーンをやっています。他のネットバンクでもやっているかもしれません。
確実に当選するわけではありませんが、ペイジーを使っているのであればダメもとでキャンペーンにエントリーしておくとよいでしょう。
おわりに
本記事は住民税の支払いについて言及しましたが、他の税金や公共料金の支払いでも使える技です。つまり、nanacoによるコンビニ払いやクレジットカード払いのテクニックを習得すれば、他の支払い時にも応用できるということです。