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消費者庁が、2023年10月1日から施行する景品表示法の規制対象(通称:ステマ規制)にならないよう、配慮して記事を作成しています。もし問題のある表現がありましたら、問い合わせページよりご連絡ください。

参考:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。 | 消費者庁

格安で電子書籍(PDF)を得る方法を考察してみた【非推奨】

あらかじめ言っておきます、本記事は思考実験の結果であり、実際に試したわけではありません。
私自身は本記事の内容を実践していませんし、積極的に推奨するつもりもありません。
しかしながら、こうした盲点を突く人は必ずいて、すでにやっている人はいると想像できます。自己責任でやるのは勝手ですし、止めようがないでしょう。
個人的にはこの手法でデータをたくさん集めたとしても、スキル向上にはほとんどプラスに働かないと考えています。自己投資に意欲的な人であれば、新品・中古、物理本・電子本など関係なく積極的に本を購入して読書するはずです。自炊したり中古販売したりする暇さえも惜しんで学習すると想像できます。

独断と偏見によるセミリタイアへの必須度

項目概要
シーン守る力
お金の知識を増やして、自分の資産を守る。
金銭的リターン特になし。
違法行為をすればリターンはあるが絶対ダメ。
金銭的コスト自炊環境[1]ドキュメントスキャナーのみ必要であり裁断機は不要です。を構築するコストがかかる。
本を用いた自己投資しつつ、本の出費を限りなく下げられる
時間的リターン特になし。
時間的コスト自炊する時間、販売するための時間のコストが発生する。
総合ランク(S>A>B>C>D)ミジンコ的には非推奨だが、あえて実践したと仮定すれば、Cランク程度のコスト削減の効果はある。
セミリタイア・ミジンコ指標

今回の発想に至った過程

「メルカリ等で中古本を買い、読み終わったら同じ値段で売る」という方法がミニマリスト界隈で流行りつつあります。「本を所有しない」「物理本のサブスク」という感覚です。この方法であれば「手数料+送料」の金銭的コストと「出品・梱包・発送」の時間的コストだけで、本を読めるわけです。一度読めば満足する、小説やビジネス書であればこの方法がかなり有効といえます。

次に思ったのは技術書だったらどうかということです。技術書は1冊を読み通すのに時間がかかります。読み終えたとしても、後で見返す可能性があるため手放しにくいといえます。

以上を踏まえた上で、売るためにはどうしたら意識を変えられるのかと考えてみました。本の内容がデータとして手元に残っていれば、電子書籍を入手したのと同様といえます。その結果、1ページも読んでなくても、躊躇なく手放せます。

メルカリで中古の本を購入して、自炊(裁断してデータ化すること)してから売るという方法もありますが、もっとうまい方法があります。メルカリ等で裁断済みの本を購入して、自炊後にメルカリで同じ値段で売るのです。この方法こそが本記事のテーマになります。

自炊とは

自ら所有する書籍や雑誌をドキュメントスキャナ―でデジタルデータに変換する行為のことです。

「裁断本を購入⇒自炊⇒裁断本を売る」という方法がどれだけお得か

結論から言えば、金銭的には「手数料+送料分」を失うだけで電子書籍のデータを入手できることになります。

どれだけお得なのかを実感するために、具体的な金額で計算してみます。

「新品で本を購入⇒自炊⇒裁断本を売る」のケース

3kの本が欲しいものので、新品で購入したとします。

自分で裁断して、自炊します。

自炊が終わったら、メルカリで2kで販売します[2] … Continue reading

手数料は10%なので200円になります。送料が300円かかったとすれば、売ることで1.5kが得ます。

よって、1.5k(=3k-1.5k)で電子書籍(PDF)を得られたことになります。

「裁断本を購入⇒自炊⇒裁断本を売る」のケース

3kの本が欲しいとします。

メルカリで裁断本が2kで販売されていたので、それ購入します[3]この時点で品質の低いものを掴まされるリスクがあります

すでに裁断されているので、ドキュメントスキャナ―で取り込むだけです。こうしてPDFを得ます[4]裁断する手間はありません。

その後、同価格の2kで売ったとします。先ほどと同様に手数料200円、送料300円かかったとすると、1.5kを得ます。

よって、0.5k(=2k-1.5k)で電子書籍(PDF)を得られたことになります。しかも、先のケースより、自炊の手間がかかっていません。

この方法の特徴

メリット

  • 「手数料+送料」の金銭的コストと「出品・梱包・発送」の時間的コストだけで、本のデータが得られる。
  • 購入時に裁断されているので、自分で裁断する手間がかからない。
  • 届いたらスキャンするだけ。
  • 自力でデジタルデータを作成したので普通のファイル(コピーガードがかかったファイルではない)。

デメリット

  • いくつかのリスクがある。
  • 自炊の手間が生じる。
  • ドキュメントスキャナーが必要。
  • 「出品・梱包・発送」の時間的コストが発生する。
  • 法的にセーフでも、ネット上ではバッシングされやすい。
  • 中古品の転売に相当するため、古物商の対象となりえる。

法的にどうか

  • 大前提として、著作権法では、私的目的でコピーしたものを不特定の人に譲渡すると法律違反。
  • スキャンやコピーした「複製データ」を他人に譲渡することは違法。
    • 当然のことで、不正コピーに相当する。アップロード、ダウンロードどちらもアウト。
    • 本記事のテーマは複製データを譲渡するのではなく、原本を譲渡するという話。
    • 中古の原本を売ること自体は合法。ここで問題なのは、原本のコピーを手元にある状態で、原本を手放すという行為はどうなのかということ。
  • 問題は自炊後にデータを手元に残した状態で、データ元の原本(ここでは物理本)を売ったり、捨てたりして、手元からなくなったらどうなるのか?
    • 著作権法第30条では、私的使用を目的として複製した場合、その後原本を保管しておかなければならないという決まりはない。
    • 古本屋が存在しているように、一度購入した本を他人に転売しようが譲渡しようが購入者の自由。
  • 著作権 法第四十七条の三 (プログラムの著作物の複製物の所有者による複製等)は適用されない。
    • ソフトウェアが納められた物理メディアを購入。ソフトウェアをインストールした後に、そのメディアを売却あるいは無償譲渡する場合は、PCからソフトウェアをアンインストールしなければならない。
    • あくまでこれはソフトウェア(プログラム)の話であり、本の自炊には当てはまらない。

注意点

  • 本によっては出版社が独自に複写(自炊を含む)を禁止している旨を巻末に記載しているケースがある。
    • 自炊代行業者が横行してから、こういう措置を取っている本が多い。
  • 将来的にフリマやAmazonといった運営業者が訴訟リスクを恐れて自主規制する可能性がある。
    • その場合出品停止やアカウント停止になる可能性がある。
  • 中古販売に相当するので、法的には古物商が必要。
  • 過去に本当に原本を所持していたのかを証明するものを残すこと。
    • そうしないと不正コピーで入手したものなのか、原本を正規のルートで入手してデータ化したものなのかを第三者に証明できない。
    • ネットで購入したのであれば注文確認メール、リアル書店であれば本屋のレシートでもよい。
    • 念を入れるなら、原本とレシートを手に持った状態で写真を撮っておく。

過去にあった自炊に関連する事件

次の事例のように自炊代行業はアウトと確定しました。

各サイトにおける裁断本に対する現状

Amazon

  • マーケットプレイスで少数ながら販売されている
  • 公式によるとコンディションは「可」にして、説明には裁断本であること(「裁断済み。各ページがバラバラの状態です。」)を明示して出品しなければならない。
  • 売り手は注意。
    • Amazonが発送代行するフルフィルメントを利用すると簡単。
    • 注文者がコンディションの説明を読まずに、裁断本を誤って購入し、後でクレームがくることが多々ある。
    • Amazonマーケットプレイスでは購入者の勘違いであっても、リクエストがあれば出品者は返金しなければならない。
  • 裁断済み書籍専門業者もいる。理不尽な理由で低評価ばかりだったりする。

メルカリ

  • 比較的多数出品されており、かなり流通している。最新の技術書の裁断本もちらほら見かける。
  • 電子版のある技術書の裁断本さえ出回っている。なぜあえてこういう状況が起きているのかを想像してみた。
    • パターンA:何らかの方法[5] … Continue readingで物理本を入手したが、電子書籍派なので自炊後に売っている。
    • パターンB:本記事で紹介した方法と同様に、裁断本を購入して自炊後に裁断本を売っている。
    • パターンC:自炊が趣味。
    • 個人的にはパターンBが8割を占めていると勝手に思っている。

ヤフオク

  • メルカリより出品は少なめだし、売れてもいない。つまり、出品側も落札者側もうまみはない。

ブックオフ

  • 裁断本は買い取り対象外。
  • 裁断本の売買における一番のトラブルはページ抜け。次に裁断が汚い。ページの順番がばらばら。買取の時点でこれらをチェックすることはほぼ不可能。
  • よって、今後もブックオフを含む新古書店で裁断本を取り扱う可能性は限りなくゼロに近いといえる。

参考

自炊禁止の作家一覧

自炊に対する見解例

Wikipedia

おわりに

紹介した方法は非推奨ですが、本記事から得て欲しいのはこうした方法に至るための思考法です。
盲点を突くような方法、誰もやりたがらないがお得な方法を模索し続けてください。どんな些細なアイデアでもよいのです。考え続けることが重要です。そして行動力がある人は他人にどういわれようがそれを実践してみるのです。1日100円を稼ぐシステムが100個あれば、1日で1万円稼いでくれることになります。100個の内1個が大当たりするということもあるでしょう。

References

References
1 ドキュメントスキャナーのみ必要であり裁断機は不要です。
2 出品・梱包・発送という時間的リスクが発生します。また、売れないという在庫リスクもあります。中古市場での流通量が大きいものを扱うことでこのリスクを下げられます。つまり、人気の商品であれば、裁断済みの書籍でも売れやすいということです。
3 この時点で品質の低いものを掴まされるリスクがあります
4 裁断する手間はありません。
5 ぱっと思いつくケースは次の通りです。「見本誌を提供された」「ある転売ビジネスで物理本が手元に残った」「物理本を購入した後に電子版が発売された」「複数人で物理本の購入代金を出し合い、自炊したデータを共有している【完全に違法】」