シグナルディレイの実装【The Signal State編】
はじめに
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シグナルディレイの実装(Signal Delay Implementation)
SRC1からの信号をOUT1に出力してください。
ただし、1ステップだけ遅延させてください。
シグナルディレイの実装を解く
1:設計方針を検討する
記憶と出力の仕組みをセットにした基礎回路を考えます。
記憶はサンプルアンドホールドモジュール、出力はVCAモジュールで実現できます。
「サンプルアンドホールドモジュールの出力」と「VCAモジュールの入力」は直結します。
今回はSRC1のシグナルが記憶対象なので、「サンプルアンドホールドモジュールの入力」をSRC1に接続します。
すぐ出力するのであれば「サンプルアンドホールドモジュールのゲート」と「VCAモジュールのCV」は同一ラインでよいのですが、今回のステージでは1ステップ遅延させる必要があります。
そこで、間隔2のクロックモジュールを用意します。1ステップごとに①と③に記憶させつつ、④と②から出力させるようにするのです。
つまり、基本回路を並列化します。上下のVCAから交互に出力します。VCAのCVに0Vと100Vに1ステップごとに与えることで、
「記憶した値を出力⇒0V」を繰り返させられます。
上下のCVの信号は0Vと100Vが逆転しているので、VCAの出力の片方は必ず0になります。
よって、加算器を通してOUT1につなげばよいことになります。
波形の挙動を確認してみます。
OUT1は1ステップごとに「②の出力⇒④の出力」の繰り返しになります。
2:回路を実装する
完成した回路は次のとおりです。