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消費者庁が、2023年10月1日から施行する景品表示法の規制対象(通称:ステマ規制)にならないよう、配慮して記事を作成しています。もし問題の表現がありましたら、問い合わせページよりご連絡ください。

参考:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。 | 消費者庁

はじめての損出しクロス

年末にやっておきたい「損出し」。うまく調整することで、節税につながります。
とはいえ、タイミングを見計らって損出しするのは、少しストレスです。
クロス取引をうまく活用することで、株価の増減を気にせずに損出しできるテクニックを紹介します。

損出しクロスとは?

損切り株を売って損を確定するだけ。
損出し節税目的で株を売って、年内の利益を圧縮する。
(広義)損出しクロス
⇒本記事では「損出しクロスA」と呼ぶことにする。
損出ししてから、(翌営業日以降に)同じ株を買い戻す。
(狭義)損出しクロス
⇒本記事では「損出しクロスB」と呼ぶことにする。
信用口座を用いたクロス取引テクニック。
「現物売り」と「信用買い」の成行注文を寄付前に入れておく。約定したら、その翌営業日に「現引き」する。

優待クロスをやってことがあれば、損出しクロスBでやりたいことをイメージしやすいでしょう。

損出しする前に知っておきたい前提知識

「寄付」「引け」「ザラ場」とは

買い戻す場合は翌営業日にする

同じ日に、同じ銘柄(現物)を(複数回)売買した場合、「買い」が先にあったものとみなされ、取得単価が平均化されてしまいます。よって正しい損出しになりません。

損出しクロスAの特徴

デメリット

  • 利益が出ていないときに損出ししても、その年での節税効果はなし。確定申告をすれば損失を繰り越せるが、将来の利益の一部を相殺させる期間をあえて減らす必要性もない。
  • 同じ銘柄を「売却⇒購入」すると、取得価額がずれる
    • 損出しクロスBで解決!
  • タイミングが悪いと継続保有がリセット
    • ⇒長期優待がリセット
    • 損出しクロスBで解決!
  • NISA口座の株を損出ししても意味がない
    • ⇒そもそもNISA口座で利確しても売却益や配当に税金がかからない。つまり、別の株で損出ししても、課税されるもの(圧縮できるもの)自体がないため意味がない。
  • コストが節税額以上になってしまうと損する。
  • 含み損が小さいケースや取引手数料が高い証券口座の場合、節税効果がわずかしかなく、コストが勝ってしまう可能性がある。

損出しクロスBの特徴

メリット

  • 基準価格のずれが起きない。
  • 長期保有がリセットされる恐れがない。

デメリット

  • 信用口座が必要。
  • 慣れていないとちょっと複雑に思える。
  • 信用買いの手数料とその金利が追加でかかるので、コストが拡大する。
    • ⇒信用取引のコストが低い証券口座を使うか、大口優遇でコストを最小化できる。

損出しクロスBの手順

ステップ①:市場が始まる前に、損出ししたい銘柄を現物売りで注文

ステップ②:市場が始まる前に、同一銘柄を信用買いで注文

ステップ③:市場が始まって売買が約定したことを確認

ステップ④:翌営業日に信用買いした分を現引き

損出しクロスBを実際に試してみる【実践編】

ここでは、含み損になっている「共立メンテナンス」を損出しクロスしてみましょう。

(平均)取得価額は3,118.86円/1株になっています。

ステップ①:市場が始まる前に、損出ししたい銘柄を現物売りで注文

数量は全株数、価格は「成行」、執行条件は「寄付」にして、売り注文を入れます。

ステップ②:市場が始まる前に、同一銘柄を信用買いで注文

共立メンテナンスのページを開いて、[信用新規]ボタンを押します。

売買は「買建」、信用区分は「一般(無期限)」、数量は売却した株数と同数(この例では100株)、価格は「成行」、執行条件は「寄付」にして、信用買いの注文を入れます。

以上で売買の注文がクロスになったはずなので、「注文照会」画面で確認しておきます。

片方の注文しか表示されていない場合は、注文種類が「すべて」になっていない可能性があります。

売買で対になっていることを確認してください。

損出しする株数が多くなるとうっかりミスしてしまいがちですので、ここで確認しておきます。問題があれば注文を修正 or 取り消してから新規注文します。

ステップ③:市場が始まって売買が約定したことを確認

「注文照会」画面で約定したことを確認します。

このときの価格が、損出しクロスした結果の取得価額になります。

元々の取得価額は3,118円(厳密には3,118.86円)でしたが、2,833円に下がったことがわかります。

ステップ④:翌営業日に信用買いした分を現引き

優待クロスの場合は約定日のザラ場に現引きしていましたが、損出しクロスBでは翌営業日であることに注意してください。
私もこれで一度失敗してしまいました。

信用買いしたということは金利が発生していますので、翌営業日の引けまでに現引きするのが理想的といえます。

楽天証券の場合、右上の「マイメニュー」を開いて、「資産残高・保有商品」>「信用建玉一覧」を選びます。

対象銘柄(この例では「共立メンテナンス」)の左にある[現引]ボタンを押します。

そのまま全現引(すべての株数を現引)を進めます。

ザラ場ならすぐに約定します。

「注文照会」画面で約定したことを確認します。

注文直後は「執行中」と表示されますが、1分後ぐらいには「約定」に切り替わります。

最後に、損出しの前後でどう変化したのかを保有株一覧で比較してみます。

損出しクロスした結果、最初の含み損であった-22,886円分は、今年の損失として確定したことになります。

損出しクロス後にも含み損になっており、それが気になればさらに損出しクロスするという手もありますが、軽めの含み損なので来年以降に持ち越します。

参考になるサイト

投資,節税投資,節税

Posted by ipusiron