SMBC日興証券で株主優待クロスに挑戦してみた

これまで株主優待クロスは楽天証券のみで実践していました。私自身、楽天証券に使い慣れていて、大口優遇の恩恵を受けているためです。
しかしながら、楽天証券だと在庫の争奪戦に負けることが多々あったり、そもそも在庫が無かったりすることさえあります。
また、大口優遇でない人にとって、楽天証券ではクロスコストが不利になることが多々あります。
そこで、SMBC日興証券での株主優待クロスに挑戦してみました😀
私自身の経験値アップを期待できると同時に、ブログのネタにもなるので一石二鳥です🙋‍♂️

前提知識

株主優待クロスとはどういったものかを理解しているものとします。

詳細は以下の記事を参考にしてください。

ダイレクトコースの日興イージートレード信用取引一択

SMBC日興証券ではダイレクトコースに申し込むと、日興イージートレード信用取引が利用できます。

上限なしで信用取引の手数料が無料になります。

ダイレクトコースに変更する方法については公式ページを参考にしてください。

SMBC日興証券のクロスコストまとめ

それぞれの証券会社のクロスコストについてまとめると、次のようになります。

コスト項目一般信用制度信用楽天証券との比較
信用取引売買手数料無料無料[1]大口優遇⇒無料
[2]大口優遇でない⇒コストあり
 (a)10万円まで⇒99円
 (b)20万円まで⇒148円
 (c)50万円まで⇒198円
 (d)50万円超⇒385円
買建の貸株料(年利)3.0[%]2.5[%](a)一般信用(無期限)⇒2.8[%](優遇金利なら2.1[%])
(b)一般信用(いちにち)かつ50万円未満⇒1.8[%]
(c)一般信用(いちにち)かつ50万円未満⇒無料
(d)制度信用⇒2.8[%](優遇金利なら2.28[%])
売建の貸株料(年利)1.4[%]1.15[%](a)一般信用(無期限)⇒1.1[%]
(b)一般信用(短期)⇒3.9[%]
(c)制度信用⇒1.1[%]
※売建には一般信用(一日)がありますが、株主優待クロスには使われないので省略しました。

クロスコストの観点で楽天証券とSMBC日興証券を使い分けるとしたら、次のようになります。ただし、ここでは制度信用だけを利用した株主優待クロスについての話を扱いません。

[1]楽天証券+大口優遇…権利落ち日まで2週間以上の場合に有利

 (a)基本バージョン…クロス取引の注文は「売建を一般信用(無期限)、買建を一般信用(いちにち)」、約定したら買建の一般(いちにち)を現引して現物化、権利落ち日を過ぎたら現渡の注文でクロスを解消する。

[2]SMBC日興証券…権利落ち日まで2週間以内の場合に有利

 (a)基本バージョン…クロス取引の注文は「売建を一般信用、買建を一般信用」、約定したら買建を現引きして現物化、 権利落ち日を過ぎたら現渡の注文でクロスを解消する。

 (b)節約バージョン…クロス取引の注文は「売建を一般信用、買建を制度信用」、約定したら買建を現引きして現物化、 権利落ち日を過ぎたら現渡の注文でクロスを解消する。

上記の議論はコストのみに注目したわけであり、現実的には在庫の有無や数の多さといった状況にも影響されます。

当記事では[2](a)のバージョンの手法を解説します。

SMBC日興証券で株主優待クロスをやる前準備

保証金は最低でも30万円が必要

SMBC日興証券で信用取引を行うためには、保証金を入れておく必要があります。

SMBC日興証券の最低保証金は30万円です。保証金が30万円を下回っている場合には、新規に信用取引の注文できません。

委託保証金と委託保証金率

信用を供与してくれる証券会社に担保として差し入れる現金や株式などを委託保証金といいます。

委託保証金率は法令で約定代金の30%以上必要とされています。

信用取引の建玉がある状態で「委託保証金率が25%を下回るか、最低保証金である30万円を下回る」と追証となります。追証になると、翌々営業日の15時半までに追加で資金を入金する必要があります。もし追加で資金を入金できなければ、強制決済されてしまいます。

株主優待クロスでは最低保証金と委託保証金率を意識する

株主優待クロスでは、最低保証金の30万円を残した上で、さらに委託保証金率を意識することになります。

よって、SMBC日興証券には株主優待クロスそのものに使う資金だけでなく、最低保証金の30万円が必要になるということです。ぎりぎりだと委託保証金率が割ってしまう恐れがあるので、余裕を持たせた資金を投入しておいてください。

SMBC日興証券の入金タイミングには要注意

SMBC日興証券では、以下のインターネットバンキングであれば即時入金できます。

  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • PayPay銀行
  • ゆうちょ銀行

問題となるのは、これらの銀行口座がなかったり、別の銀行口座にクロス資金があったりする場合です。その場合は、ユーザー個別の口座に普通に振り込むことになります。

SMBC日興証券で株主優待クロスを試してみた【実践編】

今回は日本管財(9728)を狙うことにします。100株保有で2k相当のギフトカタログが株主優待でもらえます。

ステップ① クロス資金を保証金現金に用意する

預り金のままでも、信用新規建玉の注文を発注した時点で、預り金から保証金現金に自動で振り替えられます。

とはいえ、明示的に保証金現金に資金を移動しておいて損はありません。ここでは60万円を預かり金から保証金現金に移動しておきます。

振替方法は以下の通りです。

ステップ② 委託保証金率を確認する

メニューの「お取引」タブを選びます。

「お取引」ページの「信用取引」>「信用取引担保状況」を選びます。

保証金維持率状況が表示されます。前日・本日・リアルタイムのどれも30%以上になっていることを確認します。

ステップ③ 在庫を調べる

「信用取引 -取扱銘柄一覧-」ページを表示します。

銘柄コードに9278を指定し、取引種別は一般信用売りだけにチェックを入れて検索します。

一般信用の売建可能数量が残っていれば、クロス注文を入れられます。

ステップ④ クロスコストを確認する

上記のページを参考にすると、9月2日の時点でSMBC日興証券のクロスコストは275円でした。275円を費やして、2k相当のギフトカタログをもらえるので、約1.7k得すると期待できます。

楽天証券であればクロスコストが215円であり、SMBC日興証券よりコストがかかりませんが、在庫がないのでどうしようもありません。
在庫が復活するまで待つという手もありますが、ブログの記事するにするためにあえてSMBC日興証券で注文を入れました。

ステップ⑤ クロス注文を予約する

市場が開く前に、売建と買建の注文を予約します。

(a)売建注文を予約します。

  • 市場:東証
  • 取引区分:信用新規 売り
  • 返済期限:3年(一般信用)
  • 注文数量:100株
  • 注文単価:成行
    • 執行条件:なし
  • 期間指定:当日中
    • 翌営業日の午前9時に成立するので問題なし。
  • 口座区分:特定口座

ただし、在庫復活のタイミングである17時は混雑しています。時間ピッタリだと予約注文を入れようとしても、「取引時間外」と出る可能性があります。そのときは17時00分15秒後に注文を入れてください。

(b)買建注文を予約します。

  • 市場:東証
  • 取引区分:信用新規 買い
  • 返済期限:3年(一般信用)
  • 注文数量:100株
  • 注文単価:成行
    • 執行条件:なし
  • 有効期間:当日中
  • 口座区分:特定口座

以上でクロス注文の予約が完成しました。

ステップ⑥ 市場が開いたらクロス注文が約定したことを確認する

約定通知メールが届きます。

注文約定一覧を見ると、クロス注文の状態がどちらも約定済になっています[1]画像ではカッパ・クリエイトもが入っていますが、これは同日にクロス取引したためです。気にしないでください。

ステップ⑦ 買建を現引する

信用建玉一覧を開き、日本管財の買建を現引します。

  • 取引区分:信用 現引
  • 注文数量:100株
    • [全株]ボタンを押した。

[注文を確認する]ボタンを押すと、「当該注文の成立後も受渡日前日までは引き続き維持率の計算対象となりますのでご注意ください。当該注文については、お取消のご依頼はお受けできませんのでご注意ください」という注意事項が表示されます。問題がないので、そのまま[注文する]ボタンを押します。

約定後、信用建玉一覧を再度開くと、日本管財は売建だけが残っています。

後は権利付き最終日を過ぎるまで放置します。

ステップ⑧ 現渡の注文を予約する【権利付き最終日の17時すぎ】

権利付き最終日の17時すぎたら、現渡できます。

  • 取引区分:信用 現渡
  • 注文数量:100株
    • [全株]ボタンを押した。

ステップ⑨ クロス取引が解消したことを確認にする【権利落ち日】

現渡注文が約定したことを確認します。

以上でクロス取引が完全に解消されました。お疲れさまでした。

References

References
1 画像ではカッパ・クリエイトもが入っていますが、これは同日にクロス取引したためです。気にしないでください。