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「翔泳社のブックデザイン1985-2025」で『「技術書」の読書術』と『ハッキング・ラボのつくりかた 完全版』が紹介されました

「翔泳社のブックデザイン1985-2025」とは

「翔泳社のブックデザイン1985-2025」 は、翔泳社の創立40周年を記念して開催されている企画の1つです。

これは、1985年から2025年までの40年間に刊行された翔泳社の書籍を対象に、表紙デザインを軸として振り返る展示・特設企画です。

単なる年表やベストセラー紹介ではありません。

以下の点が、デザインの視点から読み解ける内容になっています。

  • その時代ごとのデザインのトレンド
  • 技術や読者層の変化が、表紙にどう反映されてきたか
  • 「技術書」というジャンルが、どのように視覚表現を変えてきたか

技術書を「中身」で語ることは多くても、「表紙」から体系的に振り返る機会はそう多くありません。その意味で、この企画自体がとても貴重だと感じました。

公式ページは以下になります。

『「技術書」の読書術』と『ハッキング・ラボのつくりかた 完全版』が紹介されました

この「翔泳社のブックデザイン1985-2025」において、私の著書2冊が紹介対象として取り上げられました。

いずれも内容面だけでなく、表紙デザインそのものが評価・言及されている点が、とても印象的でした。

著者としてはどうしても本文や構成、内容に意識が向きがちですが、こうして「表紙」という切り口で振り返られると、本はチームで作られているという事実をあらためて実感します。

表紙デザインの制作を読み解こう

表紙デザインは、「きれいに作ればよい」というものではありません。

  • 書店で並んだときにどう見えるか
  • 同ジャンルの本の中で埋もれないか
  • タイトル・サブタイトルとの情報量バランス
  • 初心者向けなのか、実務者向けなのかが一目で伝わるか

こうした制約や条件をすべて踏まえた上で、一枚の表紙に落とし込む作業が行われています。

また、内容とのマッチング、本の物理的な厚さ、帯の有無も考慮されます。

特に技術書の場合、以下の難しさがあります。

  • 内容が抽象的になりやすい
  • 図解やスクリーンショットを表紙に使いづらい
  • 読者層が細分化されている

それでもなお、「この本は自分向けかもしれない」と読者に直感させる必要があるのです。

今回の企画は、そうした表紙デザインの試行錯誤と積み重ねを、過去40年分まとめて眺められる点が面白いところといえます。

同人誌では自分で表紙を作るパターンが多いと思いますが、プロがカバーデザインをどう作り込んでいるのかというプロセスはとても参考になるものがあります。

本屋に行こう!

「表紙デザインに惹かれて、手に取って立ち読みする」という体験は、やはり本屋さんでこそ得られるものです。

オンライン書店では、どうしても「検索結果の一枚の画像」になってしまいます。

  • 実物のサイズ感
  • 紙質
  • 背表紙との関係
  • 隣に並ぶ他の本との対比

これらは、実店舗でしか感じ取れません。

買う買わないは別として、表紙を眺めるだけでも十分に学びがあります。そして、何より楽しいです。

本との出会いは一期一会です。一期一会にピッタリな場が本屋さんなのです。

今回の「翔泳社のブックデザイン1985-2025」をきっかけに、ぜひ本屋さんに足を運んでみてください。

技術書の世界が、少し違った角度から見えてくるはずです。