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目次

伝送制御手順

 伝送制御の規則の集合を伝送制御手順と呼ぶ。

伝送制御手順同期方式誤り制御通信速度
無手順調歩同期方式なし低速
ベーシック手順キャラクタ同期方式パリティチェック中速
HDLC手順フラグ同期方式CRC高速

伝送制御手順の種類

 データ通信を行う際の送受信間のルールを伝送制御という。基本形データ伝送制御手順(ベーシック手順)、ハイレベルデータリンク制御手順(HDLC手順)、無手順に分類される。

基本形データ伝送制御手順(ベーシック手順)

・データリンク層プロトコル。全二重通信と半二重通信の両方に適用できる。

・ホストコンピュータと端末とのデータ伝送に向く伝送制御手順である。

・JIS7単位符号表あるいは8単位符号表の中にある10種類の伝送制御キャラクタ(伝送制御文字、TCC)を用い、送信データを複数のブロックに分割して伝送するのが特徴である。この伝送制御キャラクタはISO規格やASCII符号と共通する。

 情報の中に伝送制御キャラクタと同じビットパターンがあると、受信端末はこれを伝送制御キャラクタと判断してプロトコル処理動作に入り誤動作を起こしてしまうので、伝送制御キャラクタは情報としては扱わない。

伝送制御キャラクタ機能
SOH01ヘッディングの開始
STX02データテキストの開始
ETX03データテキストの終了
EOT04伝送の終了
ENQ05相手からの応答の催促
ACK05肯定応答
DLE06伝送制御拡張用
NAK15否定応答
SYN16同期符号
ETB17伝送ブロックの終結

・キャラクタ同期方式を用いるが、同期用の文字として始めにSYN(2進数の00010110)を2個以上送信して同期を取る。このためSYN同期方式と呼ばれることもある。

 BCC(Block Check Character)は、水平パリティビットを設定した文字で、ブロックをチェックするために用いる。

・JIS規格として定められている。

・テキストデータ(文字だけのデータ)の伝送しかできない。

HDLC手順(ハイレベルデータリンク制御手順)

・現在もっとも重要な伝送制御手順である。テキストでなく、マルチメディアデータなどのどんなデータでも伝送できる。

・データはフレームという情報単位で伝送が行われる。

・フラグ同期方式で、CRCで誤り制御を行う。フレームの前後には8ビットのフラグシーケンスを付けてフレームの同期を行う。

・この手順では、任意のデータ長、任意のビットパターンの伝送が可能。任意のビットパターンのデータを情報部で運べることをビット透過性(ビットトランスペアレンシ)という。

 送信するデータの中にフラグシーケンスと同じビットパターンがあったときに、それをフラグシーケンスと誤認するのを防ぐために、送信側では5つの連続した1の後に0を挿入し、受信側では5つの連続した1の後に0を取り除く。これはビット透過性を確保するための操作であり、0挿入・0除去という。

・FCS(フレームチェックシーケンス)は、CRCチェックによる誤り制御のシーケンスが入るフィールドである。

 HDLCのFCSの長さは16ビットである。なお標準的なLANのFCSは32ビットである。

・マルチリンク手順を採用。マルチリンク手順とは、ひとつのデータを複数のデータリンク(論理的にひとつのデータリンクに見える)を使って並列伝送を実現する技術である。

[補講]複数の回線を直列に多段接続するのは、シングルリンク手順である。

参考文献

  • 『2001年版よく出るよく分かるネットワーク重点問題集』
  • 『1週間で分かる基本情報技術者集中ゼミ【午前編】 2006春秋』