2回転のクロスで大口優遇の条件を達成する【楽天証券編】
はじめに
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
コーストFIRE中のIPUSIRONです😀
1月いっぱいで大口優遇が切れました。
2月には魅力的な株主優待が多いので、大口優遇を得るために条件達成を目指します。
3ヶ月に1回の定期イベントといえますが、それでも面倒です。
そのため、投資信託の平均評価額で条件達成を狙っていましたが、1月の米国株の調整により断念しました😅
今回はおとなしくもっとも簡単な方法で条件達成を狙います🙋♀️
はじめに
本記事はこれまでに楽天証券の大口優遇を取ったことがある方向けです。
大口優遇について知らない方、初挑戦の方は次の記事を参考にしてください。本記事よりも詳細に解説しています。
定期的(3ヶ月に1度)に大口優遇の条件達成を目指すわけですが、上記の記事はちょっと詳細すぎて経験者にとっては読みづらかったので、改めて簡潔な記事を書くことにします。
大口優遇を得るために目指すこと
大口優遇を得るための条件はいくつかありますが、今回はもっとも簡単(今までの記事通り)な条件である「1日の信用取引金額の合計額が3,000万円以上」の達成を目指します。
2回転クロスのざっくりした流れ
午前の取引が始まる前に、寄付のタイミングで買建・売建の成行注文を予約
↓
午前の取引時間中に返済(相殺)
↓
午後の取引が始まる前に、午寄のタイミングで買建・売建の成行注文を予約
↓
午後の取引時間中に返済
↓
達成!
1回転クロスで条件達成を狙いたい方へ
1回転クロスで条件達成を狙うのであれば、次の記事を参考にしてください。
注意すべき点
- 信用取引の注文では、いちにち信用を選ぶこと。
- 売買手数料と金利が無料だから。
- リーマンショックやコロナショックのように大暴落している期間はなるべく避ける。
- 外出したり何かに熱中したりすると、取引をし損ねる可能性があるので、心に余裕を持たせて時間のある日にやること。
- うっかりを防止するために、アラームを活用しよう。
- 片道1回分の約定代金は800万円超を目安とする。
- 2回転クロスは片道4回分なので、合計3,200万円の取引になる。
2回転のクロス取引で大口優遇の条件を達成してみる【簡易版】
ステップ1:大口優遇が適用されていないことを確認する【前日】
約1ヶ月前、約5日前に大口優遇の適用期間が終わることの通知メールが届きます。
適用期間の終了日の次の日に楽天証券にアクセスして、大口優遇が適用されていないことを確認します。
ステップ2:資金を準備する【前日】
信用保証金に600万円以上を入れます。
今回の例では約750万円を用意しました。
ステップ3:売買する銘柄を選定する【前日】
いちにち信用で取引でき、50単元(5,000株)未満で800万円を超える銘柄を探します。
日々株価を監視していてめぼしい銘柄を把握しているのであればそれでもよいでしょう。ただし、「すでに現物株を所有している」「日々信用取引で扱っている」「権利付き最終日が近い」といった銘柄は避けた方がわかりやすいでしょう。
ここでは楽天証券の一般信用売建銘柄の検索機能を活用して探します。次のように指定して検索します。
- 弁済期限:いちにち
- 特別空売り料:なし
- 並び順:売建可能数量かつ降順
今回は資産に余裕があるので、2,000~2,500円前後の銘柄を探しています。
1株約2,200円のトヨタ自動車(7203)であれば、40単元(=4,000株)で880万円になります。
ぎりぎりだと当日の株価が下がったときに条件達成できない可能性があります。株価が100円下がったとしても余裕があるので、40単元(=4,000株)を売買することにします。
売建可能数量は54,300株なので大丈夫そうです(もっと余裕があれば理想的ですが)。
片道の金額=2,200円×4,000株=880万円
1回転クロス(往復)だと約1,760万円です。信用保証金は750万円あるので、1,760万円の取引をカバーできます。
さらに、2回転クロスで余裕で3,000万円を超えて、大口優遇の条件を達成できることを期待できます。
ステップ4:1回転目のクロス取引を予約する【取引当日の寄付前】
4a:売買銘柄にストップ安やストップ高するようなニュースがないことをチェックします。
4b:最初は売建注文から入ります。
- 売買:売建
- 市場:東証
- 寄付注文だと「SOR有効」は消える。
- 信用区分(期限):一般(1日)
- 数量:あらかじめ計算しておいた数量(この例では4,000)
- 価格:成行
- 概算約定代金が800万円を超えることを確認。
- 執行条件:寄付
- 口座:特定
- セット注文:予約しない
- 以降もセット注文はしない。
なお確認画面で取引手数料が数百円となっています。その理由は、手数料コースにかかわらず注文の時点では手数料を含んだ代金を仮拘束されるからです[1]https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/margin/short_selling/。いちにち信用の場合は一時的に手数料がかかりますが、後で返って来るので問題ありません。
4c:続けて買建注文です。
- 売買:買建
- 市場:東証
- 信用区分(期限):一般(1日)
- 数量:売建注文と同数
- 価格:成行
- 執行条件:寄付
- 口座:特定
ステップ5:1回転目のクロス相殺を予約する【前場 9:00~11:30】
5a:クロス注文が通ったことを確認します。
株価的にもそれほど上下していません。
5b:大口優遇の達成状況を確認します。
左上の円グラフが1,500万円を超えていれば第一段階は成功です。そうでなければ、売買数量あるいは銘柄を変更して対処する必要があります。
5c:信用建玉一覧を開きます。注文の「返済」リンクを押して、返済注文に進みます。
※「現渡」「現引」は使いません。株主優待クロスをやっている方はいつもの癖で選ばないように注意してください。
5d:売建の返済注文を入れます。
- 返済数量:全返済
- 価格:成行
- 執行条件:引け
- デフォルトでは「本日中」になっていますが、「本日中」で注文を出すとすぐに決済されてしまいます。結果的に買いと売りが同じ値にならなくなってしまうので要注意。
5e:同様にして、買建の返済注文を入れます。
- 返済数量:全返済
- 価格:成行
- 執行条件:引け
5f:引けを選んだので、前場が終わった直後に注文が通ります。
両方が約定していることを確認します。約定の通知メールも届くはずです。
ステップ6:2回転目のクロス取引を予約する【後場寄前 11:30~12:30】
ステップ4と同様にしてクロス注文を入れます。
6a:売建注文を予約します。
- 売買:売建
- 市場:東証
- 信用区分(期限):一般(1日)
- 数量:値が大きく変動していなければ、あらかじめ計算しておいた数量で問題ないはず。
- 1回転目で1,500万円に達していなければ、ここを調整して概算約定代金が800万円を超えるようにする。
- 価格:成行
- 概算約定代金が800万円(あるいは調整を想定した額)を超えることを確認。
- 執行条件:寄付
- 口座:特定
6b:買建注文を予約します。
- 売買:買建
- 市場:東証
- 信用区分(期限):一般(1日)
- 数量:売建と同数
- 価格:成行
- 執行条件:寄付
- 口座:特定
注文後にクロス注文の内容を確認します。1回転目のクロス注文と同様の見た目になっていればOKです。
ステップ7:2回転目のクロス相殺を予約する【後場 13:30~15:00】
7a:クロス注文が通ったことを確認します。
7b:大口優遇の条件達成の状況を確認します。円グラフに「達成!!」と表示されていれば成功です。
7c:忘れずに、大引までに2回転目のクロスを相殺します。ステップ5と同様に行います。
執行条件を引けにして、今日中に完了するようにします。
売建の返済注文
- 返済数量:全返済
- 価格:成行
- 執行条件:引け
買建の返済注文
- 返済数量:全返済
- 価格:成行
- 執行条件:引け
ステップ8:クロス相殺を確認する【大引け後】
2回転目のクロスの相殺が完了したことを確認します。
大口優遇向けのクロス取引用のチェックリスト
□銘柄と取引株数を決めた。
□時間に余裕がある日である。
□【④前場の寄付前】1回転目の売建注文を予約した。
□【④前場の寄付前】1回転目の買建注文を予約した。
□【④前場の寄付前】クロス注文の内容を確認した。
□【⑤前場中】クロス注文が通ったことを確認した。
□【⑤前場中】大口優遇の達成度が半分を超えたことを確認した。
□【⑤前場中】売建注文の返済注文を予約した。
□【⑤前場中】買建注文の返済注文を予約した。
□【⑥後場の寄付前】2回転目の売建注文を予約した。
□【⑥後場の寄付前】2回転目の買建注文を予約した。
□【⑥後場の寄付前】クロス注文の内容を確認した。
□【⑦後場中】クロス注文が通ったことを確認した。
□【⑦後場中】大口優遇を達成したことを確認した。
□【⑦後場中】売建注文の返済注文を予約した。
□【⑦後場中】買建注文の返済注文を予約した。
□【⑧大引け後】すべての取引が完了したことを確認した。
おわりに
最近は株価が不安定ですが、そういうときこそどっしりと構えましょう。
大口優遇を取れる方であれば、株価との向き合い方もわかっていて、着実に資産を増やせるはずです。
References