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目次

ペプロウの看護理論

  • ペプロウは精神分析の転移の概念に想を得て、「看護者が医師の補助者ではなく、看護者は患者にとっていかなる存在か」という問題に答えようとしたといわれる。
    • 精神分析の転移によって、医師は患者の精神の病の原因が成長期のどこにあったのかを知ることができ、それを患者に明らかにして意識させることで、治療を成功させることができる。
      • 当初、フロイトはこの転移を好ましいものとはみていなかった。しかし、市外にこれを積極的に評価するようになっていった。
      • これに対してサリヴァンは、この転移(パラクタシス的対人関係)を、始めから積極的に治療へと使った。
  • ペプロウは長らく精神科看護に従事し、とりわけサリヴァンの人間関係論的精神医学の影響を強く受けた。
    • ペプロウは精神科の医師と患者との間に起きていることは、看護婦と患者との間にも起きていると考えたわけである。つまり、患者は自分が抱えている問題の解決のために必要な人物像を看護者へと投影すると考えたと思われる。
  • さらに、患者からのこの転移に対して、看護者は患者の治療の段階によって、必要とされる人物を演ずることでこれに応えるのだとペプロウは考えた。
    • この着想は同時に、看護者と患者の関係は、精神科の医師と患者の関係に近いものであるという着想をもたらした。
  • サリヴァンの人間関係論的精神医学では、医師は患者へと関わりを持ちつつ治療していくとされた。治療は医師と患者との間の人間関係による過程(プロセス)とされた。サリヴァンの影響を強く受けたペプロウも、看護婦と患者へ積極的に関わり、看護婦と患者との関係が解決されていく過程であると考えたのである。
  • 転移によって、医師は患者の精神の病の原因が成長期のどこにあったのかを知ることができ、それを患者に明らかにして意識させることで、治療を成功させることができる。
    • 当初、フロイトはこの転移を好ましいものとはみていなかった。しかし、次第にこれを積極的に評価するようになった。これに対してサリヴァンは、この転移(パラタクシス的対人関係)を、始めから積極的に治療に用いると。
    • ペブロウは長らく精神科看護に従事し、とりわけサリヴァンの人間関係論的精神医学の影響を強く受けた。
      • ペブロウは精神科の医師と患者との間に起きていることは、看護士と患者との間にも起きていると考えたわけである。つまり、患者は自分が抱えている問題の解決のために必要な人物像を看護者へと投影すると考えた。
    • さらに、患者からのこの転移に対して、看護者は患者の治療の段階によって、必要とされる人物を演ずることでこれに応えると、ペブロウは考えた。
      • この着想は同時に、看護者と患者の関係は、精神科医の医師と患者の関係に近いものであるという着想をもたらした。

ペプロウの看護理論の枠組み

  • 看護婦は、患者にとって、母親・兄弟・指導者・カウンセラー・情報提供者などの役割を、患者の回復過程(患者の問題解決過程)に応じて演じていく。
  • 看護婦と患者関係の局面は、方向づけ(導入)、同一化(共に立ち向かう)、開拓利用(患者が周りの人を自分のために活用する)、問題解決(自立的に問題を解決していく)へと進んでいく。
    • これを1つにしたのが、有名なペプロウの図である。

不安

  • サリヴァンの理論において、自己は不安を手段として意識を限定して束縛する。治療の場面で、サリヴァンはコミュニケーションの流れが乱れるところ、外れるところに、この不安のありかを捕まえて、そうして不安の元となった患者の過去の人間関係を捕まえて、明らかにしていった。
    • サリヴァンは、この「不安という邪魔さえ入らなければ人間の行動は協力・相互満足・相互安全保障という終局目標に向かって積極的に進むものである」と信じていた。
  • ペプロウも「強い不安や恐慌状態に陥っている患者は、看護婦に協力したり、共同して働くことができない」という。
    • よって、看護婦は患者の不安がどのようなものであるかを、患者へ関与しつつ観察して突き止めなくてはならない。
    • 次にその不安を和らげることで、患者の持つ自己限定・逃避のこわばりをほぐす。そうしてはじめて、看護士と患者が協力しつつ共同で、患者の症状に柔軟に対処していけるというわけである。

心理的課題

  • ペプロウは「病気というものは、過去の経験に発しているが、看護婦の患者に対する関係の中で現在再現されている感情を伴って経験される出来事なのであるから、看護婦−患者の関係は看護婦にとって患者が幼少児期に卒業し得なかった心理的課題を完結するように援助する好機であると考えられる」という。
    • これは、患者は過去において十分に成長できなかった段階の人間関係を転移することを意味している。そして、看護婦−患者関係において、患者はもう一度心理的発達をやり直すわけである。

幼少児期に卒業すべきだった心理的課題

 ペプロウによれば、幼少児期に卒業すべきだった心理的課題として、次の4つがあるという。

  1. 他人を頼りにすることの学習
  2. 欲求充足を延期することの学習
  3. 自己を確認すること
  4. 参加の技術を育てること

関与しながらの観察

  • サリヴァンは、患者を物のように距離を取って客観的に観察するのではなく、患者へと関わっていくことで、そこで患者が作ろうとする人間関係から、患者の過去の問題のあった人間関係を明らかにしていこうとした。
  • ペプロウも看護研究の方法として、この「関与しながらの観察」を含ませているのはその影響である。

参考文献

  • 『はじめての看護理論』