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目次

はじめに

 ネットワーク化が促進されてくると、次のような変化が起こってくる。

  • 情報システムの統合的な利用環境作りが進む。
  • 階層型の組織がフラットになる。
  • 情報の広がりが急速に大きくなり、情報の透明度が上がる。

 専門家だけでなく一般人に、これらの変化に対応することが求められる。特に、情報の収集・選択・加工など、情報をうまく生かすことにより、新しい価値を創造することが重要になる。

情報リテラシー

 情報リテラシーとは、情報に対する読み書きについての基礎能力である。情報リテラシーの重要性が叫ばれ、文部省でも1992年から順次、小中高、大学に至るまで情報リテラシー教育を義務付けてきた。

情報リテラシーの要素

各人における情報リテラシーの要素

エンドユーザーに必要な情報リテラシーの要素

 EUCとは、情報を利用するユーザー(エンドユーザーという)自らが、必要なデータをコンピュータから取り出し、必要に応じて情報を加工し、出力することである。EUCを前提とした情報システム化は、仕事の組織化を前提とした新しい業務の流れ、ルール作りが必要になる。高度情報化の拡大は、エンドユーザーが業務全体の中で統合的に利用できるように、自らの手でシステム化することが求められる。

SEや管理者に必要な情報リテラシーの要素

 SEや管理者に対する情報リテラシーの要素は、単に読み書きだけではなく、次のようなものがある。

  • 情報管理能力
  • 問題解決能力
  • プロジェクト管理能力
  • ニーズ把握能力
  • システム分析・提案能力
  • 情報機器活用能力
  • 情報価値創造能力

 これらの各要素は単独で成り立つものでなく、相互に関連している。例えば、プロジェクト管理能力の中には、プロジェクトにおける問題を解決することが必要なので、問題解決能力が関連してくる。また、情報管理能力では、検索がうまくなることや、コスト・内容面での商用デーベースに関する知識、通信ネットワークの活用能力が必要となる。問題を解決するためにGoogleなどの検索エンジンを使ったり、RFCや論文を読む必要性が生じるかもしれない。つまり、問題解決能力と情報管理能力は相互に関連していることがわかる。

 SEや情報管理者は、経営情報に非常に密接に絡むが、経営管理能力を特に必要とするわけではない。つまり、経営管理能力を情報リテラシー能力のひとつとするのは無理がある。

情報リテラシーの要素の変化

 情報リテラシーの要素は、時代の流れと共に変化していくことも忘れてはならない。

 かつてはハードウェアレベルを扱う能力を必要とされることが多かった。かつてはソフトウェアの制限が多く、ハードウェアの資源をうまく活用することが求められた。今はメモリもCPUも高度なものが安価で手に入るので、あまりハードウェアを扱う能力は必要とされなくなってきた。

 また、インターネットの普及により、検索エンジンの使い方やWebサイトの情報の真偽性を判断できる能力なども必要となった。

 今後は携帯電話ユビキタスの普及によって、情報リテラシーの要素も変化していくことが創造できる。

情報創造のリテラシー

 情報創造のリテラシーとは次の3つの発見・創造することである。

  1. 情報化の適用領域の発見
    • 新たなシステム化領域を発見して、情報化の効果を高める。
  2. 情報化の新たな機能の創造
    • 従来型の業務プロセスに新たな情報機能を与えて、企業の知的生産性を向上させる。
  3. 情報化を促進させるための方法の創造
    • 個々の情報化を業務単位で行うだけでなく、未来の仕事環境にふさわしいように統合化する方法を創り出す。

参考文献

  • 『コミュニケーション技法』