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ハンドオーバー

 携帯電話で通話中に移動すると、位置登録されている基地局のエリアから外れてしまうことばある。このとき通話が切れないようにするには、より電波の強い基地局へ切り換える必要がある。この基地局間における通信の切り換えが自動で行われる機能をハンドオーバーという。

CDMAのソフトハンドオーバーと送信電力制御

・基地局から発せられる電波は、隣接する基地局同士で混信しないように異なる周波数を割り当てる。しかし、CDMA2000やW-CDMAなどのCDMA通信方式では、隣接するセルでも同一の周波数を利用できるようになったため、携帯端末がハンドオーバーするときには、拡散符号をセル間で切り換えることでハンドオーバーを実現する。

・CDMAのハンドオーバーは、移動先の基地局にも同時に接続し、移動先基地局との接続が完了してから移動元の基地局との通信を解除する。これにより通信の瞬断なくハンドオーバーが可能となる。これをソフトハンドオーバーと呼ぶ。

・CDMA方式の基地局と端末のモニターは、CDMA2000で毎秒800回、W-CDMAで毎秒1,500回と言われている。

・このモニターは位置登録以外の送信電力制御にも利用される。

 CDMA方式では基地局から遠い端末の送信出力を強く、基地局から近い端末の送信出力を下げる調整(送信パワーコントロール)を行っている。セル内の端末の送信電力を平均化することで、基地局に近い端末の拡散符号で帯域が占められるのを防ぐ。

オーバーレイ位置登録

・2つの基地局から送られてくる電波を比較し、少しでも強い電波送信している基地局で位置登録を単純にやり直すと、無駄が多い。それは、地形や周りの建物などによって電波の強弱が頻繁に変わる場合である。もちろん、一方の電波が通話ができなくなるほど弱くなってしまえば無駄ではないが、どちらも通話に支障がないくらいの強さなら、わざわざ位置情報を更新する必要がない。

 位置登録をやり直す際には、携帯電話端末と基地局の両方が電力を消費するだけでなく、ホームロケーションレジスタとの通信も発生するので、頻繁に切り替わると効率が悪くなる。

・そこで実際にはオーバーレイ位置登録という手法を用いて、無断を少なくしている事業者もある。

オーバーレイ位置登録とは、移動している携帯電話の初期位置登録点を中心として、携帯電話ごとに個別にセルを設定してしまう方式で、そのセルから出たときには強制的に新たな位置登録点を中心とした擬似的なセルを設定し、通話ができなくなるぐらい電波が弱くなるまでその位置情報を使うというものである。これにより、位置登録のための電力や通信トラフィックを大幅に減少させることができる。

・ちなみに、オーバーレイ位置登録は、ハンドオーバー時だけでなく、通常の位置登録を行っているときにも使用される。