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目次

GSR

 GSR(皮膚電気反射)は、手のひらと手首に電極を付けて、これに3Vぐらいの直流の電流を流し、回路の途中に敏感な電流計を付けます。回路には大体2μA〜100μAぐらいの電流が流れますが、被験者には何も感じらない。そこで、突然音を聞かせたり、痛みを与えたり、暗算をさせたりすると、電流計が触れるのである。他にも恋人の名前や恥ずかしい体験を頭に浮かべても電流の触れが発生する。

 皮膚に電気を通しておくと、皮膚内に電気抵抗が生じる。これは汗腺細胞が電気の流れに対抗して分極を起こすからである。ところが、突然外から刺激を与えたり、被験者自身が興奮すると、汗腺細胞も一時的に興奮して分極状態が破られ、皮膚の電気抵抗が減少する。そして、それに伴い、回路の電流が一時的に増加して変化が起こる。

 他にも電気を通さない電位法という方法もある。

 このGSRを応用したのが嘘発見器である。

ポリグラフ

 ポリグラフ(嘘発見器)の正式名称は「多現象同時記憶装置」である。皮膚電気反射を調べるために腕に、それぞれセンサーをつけ、微妙な変化を測定する。

 人がウソをつくと、精神性発汗が起き(指先のセンサーが感知する)、血圧が12Hg以上あがり(腕のセンサーが感知する)、呼吸が乱れる(胸と腕のセンサーが感知する)。

[補講]捜査において、本人の同意がなければポリグラフにかけられることはない。

ポリグラフの種類

昔のポリグラフ(1984年に日本に導入)

 容疑者の呼吸、脈拍、皮膚電気反応の3つの項目を測定して、紙に記録する。呼吸と脈拍は回数とリズムの変化を、皮膚電気反応は手のひらの2箇所につけた電極間を流れる電流の変化を捉える。

 検査者は、事件に関係する質問を容疑者に浴びせて、3項目のデータの変化から、容疑者の心の動きを読み取るわけである。

欠点

・容疑者が検査に慣れてくると、皮膚電気反応の変化が読み取りにくくなる。

・体質的に反応が鈍い人もいる。

・偽りの嘘症候群には通用しない。

精度

 ある県警が、警察庁の科学警察研究所に寄せた報告によれば、ポリグラフによる分析で犯人の可能性が高いとしたケースのうち0.5%が無罪、逆に無罪の可能性が高いとしたケースのうち8%が有罪であった。

新型ポリグラフ(2003年に日本に導入)

 新型ポリグラフは、データをPCに記録して、多様なデータを処理します。このことにより、皮膚の電流も、より微小な変化が捉えられる。最大で16項目の測定が可能で、技術の進歩に合わせて、測定項目を容易に増やすことが可能である。当面では、従来の3項目に加えて、心拍数を測定する。

音声解析装置

 音声解析装置(サウンドスペクトログラフ)は、人間の声の周波数によって嘘かどうかを判別するための装置である。

 人間の声には基本周波数がある。女性は200〜300Hz、男性が100〜150Hzである。これから、「あ」とか「ん」といった一言でも、その声の持ち主の男女の性別が判断できるほど異なる。

 このサウンドスペクトログラフの調査によれば、嘘をついているときの声は、普段の基本周波数より平均して3〜5Hz高い基本周波数になるといわれている。本人がいくら顔色ひとつ変えずに平静を装っても、この装置でばれる可能性があるということである。

[補講]サウンドスペクトログラフで嘘かどうか判別されないために、日頃から基本周波数をコントロールできるように訓練しておけばよい。

ポリグラフを騙す

 ポリグラフをだます方法について言及する。

身体的アプローチ

 ポリグラフが日本を含めた欧米先進国で警察に使用されているのは、よく知られている。この通称「ポリグラフ」は任意だが、拒絶すると印象は悪い。そこで使用に同意したとする。

 だが問題は正確性だ。汗が出たり、心臓がドキドキしたりで針を動かすため、上気しやすい人は不利だろう。専門家も三分の一は間違いが起こり得ると保証する代物だ。

 席について、器械に接続する握りの部分を手に、そして体の部分へも接続させられる。 椅子に座ったとき、まず一度だけ自分をあがった状態にさせ、掌に汗が浮かんだ感じに追い込む。ここのところが肝心だ。平気だ、平気だと思いこまず、最初に最悪の事態を想定して心臓の鼓動をあげ、ウォーミングアップしてしまう。

 ポイントは質問にある。まったく無関係のことを訊いておいて、今度は一転して核心に切りこんでくる。そこでドキッとして手に汗をかくと、針は大きく動くことになる。

 そこで質問はいっさい、上の空で聞くようにする。学生時代の退屈な授業を思い出せばよいだろう。

 だが、質問をまったく無視してはいけない。タイミングを合わせ「ノー」と返事しなければならない。つまりここでは他人事としてすべてを聴くだけの度胸が要求されてくるのだ。「ノー」は決して力をこめず軽く言う。このときは、体全体から力を抜いた状態でいるわけだ。

 注意することは質問の内容が一部、耳に入ったときである。それ以後を聴いてしまうようになるのが最悪だ。ドキドキすることも即、針の動きに影響する危険があるためだ。

 もう一つ気をつけるのは、意識過剰にならないことだ。いったん始まったら平静を保ち、かけられているあいだも平常どうりでいることが大切なのだ。

 またウソ発見器ではないが、世界の警察に共通していることは、尋問でカマをかけてくる点だ。それにひっかかってはいけない。本当にそうだったらワザワザ手の内を明かしてはこない。こんなことで動揺する必要はまったくないのである。ひたすら無視を決め込む。

偽りの嘘症候群

 偽りの嘘症候群により、容疑者が嘘を本当だと思い込んでしまった場合、ポリグラフで検知されない。というか容疑者が嘘を本当だと思ってしまうという信念を持つわけなので、ポリグラフ検査をやること自体無意味と言ったほうが正しい。

心理学的アプローチ

・黒猫さんの友人の心理学の教授曰く、「『いいえ』と口で答えながら、心の中で『はい』と答えると、心理的にはウソをついていないので反応が出ない。 少し練習するとできるようになる。また、『心の中で“はい”と答えてから一瞬の後に口で“いいえ”と 答えるのも効果がある」とのこと。

[メールによる情報:黒猫さん情報Thanks!]

・もちろん、警察・裁判所・心理学者 等がポリグラフを使用するときは「一連の当然『いいえ』と答える質問の中に目的の質問を紛れ込ませる」「同じ質問を形を変えて繰り返す」などを使って、そのような手段を排除する方法を使うと思いますが、「飲み屋で使う遊び」程度のおもちゃレベルのポリグラフならだませるかも知れない。

[メールによる情報:黒猫さん情報Thanks!]

道具なしによる嘘の見破り方

左側の表情による嘘発見

・相手の顔の左側に注目する。顔の左側だけに浮かぶ表情は、すべて嘘だと思うこと。

・この法則は、心理学者ポール・エクマン博士によって確認されたものである。

・エクマン博士によれば、顔の筋肉の随意運動は、大脳が直接にコントロールしているという。よって、右利きの人では筋肉の収縮が右側、即ち相手からすれば顔の左半分で強く行われやすいのである。だから、相手の顔の筋肉の収縮が左でより強く起こるというのは、この収縮が故意に行われたもの、つまりその表情は作られたものである可能性が高いと判断できるのである。

・例えば、顔の左半分で笑いながら、「今度、ご一緒に…」と話しかけてきた女性がいたとする。しかし、左半分の笑顔で騙されてはならない。残りの右半分の表情もじっくりと観察して、その釣り合いを比べてみよう。本心からあなたを誘っていたら、顔全体に嬉しさがあふれているはずだ。ところが、顔の左半分で笑っていても、右半分のほうが無表情だとするなら、愛想笑いと判断できる。

サインによる嘘発見

  • 頭の後ろをかきむしる
  • 鼻を触る
  • 髪をなでる
  • 洋服のすそを引っ張る
  • 口を手で隠す
  • 話している最中に目を伏せる
  • 座っているときに手(足)を隠す

デマ

 多くの嘘やデマは、かくされた動機によって操作されている。そして、多くのデマにあてはまることは、それがいつもなんとなく「ほんとうらしく」伝えられるということである。また、多くのデマは信念の叙述といえる。一つの事実、あるいは一定の事件の状態を述べることが目的なのだ。

デマの伝わるプロセス

 第一に自己の投影が見られます。伝達者たちに共通した欲求や期待が、噂の方向を決めてしまう。例えば、学生たちは休校を期待しているうえに、いつもより遅れている休校かもしれないと言う共通の推量の上で「休講かもしれない」が「休講だ」に歪められていく。

 第二に意味付けです。見慣れない、何か分けのわからぬものは、とにかく意味をつかんで安定させたいという力が強く働く。

図の伝達

 イギリスの心理学者バートレットが行った実験によれば、原図形を辺々とリレーして再生図がどんどん変容していく様を調べた。

 このとき、図の特徴がどちらかの方向に強められることを強調化、見慣れたものに近づく変化を正常化という。

 他にも対称でない図形を見せると、対象に近い形で再生されることがわかっている。これはよい形にしようと変化させる働きがあるからだと考えられている。

嘘が否定されるということ

 嘘が否定されるのは、論理的に許されないことだからではなく、共同生活を不可能にするとか、相互の信頼を害するとか、嘘をつかれた相手が損をするときである。

例:芥川龍之介の『奉教人の死』には、出典となった『レゲンダ=オウレア』という古文書の名が出てくる。この小説が発表されると、この古文書は話題になった。しかし、真相はこの『レゲンダ=オウレア』は芥川竜之介の完全なる創作であった。

参考文献

  • 『うーんとうならせるとっておきの雑学』
  • 『うその心理学』相場均(講談社現代新書)
  • 『いまどきの世の中が「わかった気になる」雑学315』(ワニ文庫)
  • 『新版 サバイバル・バイブル』
  • 『「欲望」の心理戦術』
  • 『朝日新聞2003年(平成15年)5月17日(土曜日)』←黒猫さんからの情報。Thanks!
  • 黒猫さんからのメール。情報Thanks!