目次 †
個人事業を始めるための手続き †
- 特別な許可は不要。ただし飲食店などは保健所の許可が必要。税金の申告は自らしなければならない。
- 白色申告の場合は毎年3月15日までに収入の申告のみでよい。
- 青色申告には税金の特典がある。しかし税務署に届け出る必要がある。
資金を借りる †
- 国民金融公庫が利用できる。
- 民間の金融機関では、地元に本店のある銀行や信用金庫のほうがよい。
- 開業後に資金を借りるには準備が必要。
売上代金を取引銀行に入金し、そのまま預金にする。そして支払代金を預金から引き出す。定期積金の以来がきたら、少額でも積立預金をする。こうした配慮をあらかじめしておくとよい。
- 開業時に国民金融公庫から借りていなければ、商売を始めて6ヶ月経過すれば500万円まで借りれる。ただし審査やチェックは厳しい。対策として商売に使用している預金と事務所などの家賃の領収書をきちんと管理しておくこと。
- 商売を始めて1年以上経過すれば、地元の商工会議所や商工会を通じて500万円まで借りることができる。
- 個人商売は毎月の支払いを少なく押さえて、商売を続けていくのがポイントである。当然ながら返済のめどが立たない資金の借り入れはしないほうがよい。
法人化について †
法人にするタイミング †
- 法人にするには資本金が必要。かつては有限会社の場合300万円、株式会社の場合1,000万円必要であったが、今は不要。ただし登記費用に数十万はかかる。少ない予算で個人事業開業を狙うなら、その分の資金を別の用途に使うほうがよいだろう。
- 法人にすると商売が赤字でも税金を支払わなければならない。法人県民税または法人区民税が年間7万円。
- 法人の場合、会計処理や税金の申告が面倒なうえ、それにかかる費用もばかにならない。年間30万〜60万円。
オープン前の販売促進方法 †
店売りの場合 †
知人への告知 †
地域への告知 †
近所への告知 †
- 工事中の迷惑に対する配慮
- 道の清掃
- オープン前の挨拶回り
無店舗の場合 †
セールストークの練習 †
営業の能力を上げなければならない。具体的にいうと3分以内で誰にでもわかるように、説明の準備としておく。その際、相手に好感を持たせるための態度として表現・表情・発声なども練習しておくこと。
納得のいくものができたら、配偶者や友人にチェックしてもらう。一人考えたものは言葉がくどかったり誇張しすぎたりするところもあるので、自然な形になるように手回しを加える。
それができたら今度は鏡やビデオカメラの前で何度も練習する。訪問販売には「商品を売り込む前に自分を売り込め」という鉄則がある。つまり相手に好感を持ってもらわなければ、いかに商品やサービスが優れていようとも決して受け入れてもらえるものではないのである。
パンフレットの作成 †
売りたい商品やサービスが一目でわかるポイントを絞り込んだパンフレットを作成する。アポイントが取れて面会できたとしても、最初はせいぜい数分程度である。そのわずかな時間内に、訪問の目的は何であるかを簡潔に説明できるものでなければならない。
顧客となりそうな人をリストアップする †
知人でお客になりそうな人やお客を紹介してくれそうな人をリストアップする。ここでは数が求められる。5人や10人ではどうにもならない。最低でも200人以上は必要である。
オープンセールの仕方 †
- オープン日より数日ずらしてオープンセールを実施したほうがよい。
個人事業開業の心構え †
自分の商売に惚れ込まなければならない †
例:本田宗一郎はかつて四輪車の開発にあたり、三日三晩車の下にもぐりこみ、働き、スパナを持ったまま眠り込み、そのスパナが額に当たって目が覚めたと語っている。
不眠不休で働くぐらい、その仕事に惚れ込まなければ成功は生まれてこないのである。
妥協してはならない †
ノルマを決めたら何が何でもそれを成し遂げなければならない。睡眠時間を削ってでも、成し遂げようとしなければならないのだ。
参考文献 †