・早産で未熟児として生まれ、脳が幼弱なときに酸素欠乏や栄養障害を経過すること。
・妊娠6ヶ月〜生後1ヶ月までの間は、子供の脳の錐体路系で、神経突起の脳髄が作られ、その機能の分化が完成する大切な時期で早幼児期という。
この期間に幼い脳に重い侵襲（ノクセ）が加わると、運動障害を伴なう脳性麻痺や知能の遅滞が起こり、軽症例では早幼児期脳障害という特殊な精神状態が生ずる。
・この障害の原因としては、母体の栄養障害・中毒・外傷、出産時の打撲・酸素欠乏・外傷、乳児期の高熱疾患・栄養障害・感染症・脳外傷などがしばしば見られる。
・未熟児というだけで決して人間的に劣っているというわけではない。ニュートン、キーツ、ユゴーも未熟児であった。
・母親が妊娠中に薬物を乱用すると、その薬物の効果が母体から胎児の脳に移行して、脳神経組織の形成異常を起こすこともある。
