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CD-R

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目次 †

CD-RとCD-RW †

　データ書き込みが可能なCDには、CD-RとCD-RWが存在する。当初は別々の装置であったが、最近は一体化したCD-R/RWが一般的である。

CD-R（CD-Recordable） †

　一度だけデータを書き込むことができるが、消去することはできない。そのため保存目的のバックアップに適した媒体である。

　通常のCDと同じ650Mバイト（音楽74分相当）と、700Mバイト（音楽80分相当）の2種類がある。

　メディアも1枚当たり数十円と安く、小さな容量のデータのバックアップ用として手軽に利用できる。

CD-RW（CD-ReWritable） †

　書き換えが可能なCDである。一般的には1,000回程度の書き換えができる。反射率が20%と低いため、古いCD-ROM装置や（CD-R読み込み可の）CDラジカセでは読み取れない。CD-RWの反射率はDVD-ROMに近く、DVD-ROMドライブではCD-RWを問題なく読める。

CD-R/CD-RWの書き込み方式の種類 †

　一般にCD-R/RWは、リードイン・データ・リードアウトをセットするセッションという単位で書き込む。

　書き込み方式には数種類あり、主なものとして次が挙げられる。

ディスクアットワンス（Disk At Once：DAO） †

　CD-R/CD-RWの書き込み方式のひとつ。ディスク全体で一度だけ書き込む。ディスクの最初から最後までいっきに書き込む。

トラックアットワンス（Track At Once：TAO） †

　CD-R/CD-RWの書き込み方式のひとつ。マルチセッション（multi-session）*1の一種。トラック（円周1周分）単位でデータを書き込む。

セッションアットワンス（Session At Once：SAO） †

　CD-R/CD-RWの書き込み方式のひとつ。マルチセッションの一種。セッション単位で一度ずつ書き込む。空きがあればセッションの追記ができる。

パケットライティング（packet writing） †

　CD-R/CD-RWの書き込み方式のひとつ。トラックより小さいパケット単位（固定長のブロック単位）の追記を行う。仮想的な削除は可能（実際はデータが残っている）。

CD-Rメディア †

CD-Rメディアの色素 †

シアニン系色素 †

• 記録面は、青色。
• 反射面の色により緑色に見えることもある。
• 現在では、改良されており、高速書き込みに対応している。
• 多くのドライブとの間で相性がよいといわれているが、粗悪なノーブランド品もソアニン系色素を使用している場合もあるので安心できない。

フタロシニアン系色素 †

• 現在の主流。
• 色素が薄い。
• 高速書き込みに対応（実際には色素の差よりもメーカーやブランドによる差の方に依存しやすい）。
• 低速書き込みには向かない。
• ノーブランド品ではあまり使われていないので信頼できるかもしれない。
• フタロシニアン系のCD-Rメディアは「Gold Disc」ともいわれる。

アゾ系色素 †

• 耐光性・耐熱性が強い。
• 長期保存に向いている。

各種CD-Rドライブの裏技 †

2倍速「CD-R200」を4倍速「CD-R400」に改造する方法 †

1：ドライブ上面（YAMAHAと書かれたシールのある面）をひっくり返して、裏側の面にする。そして、側面のネジ（きつい）を4箇所はずす。

2：開くと基盤が見える。後はハンダごてなどでR621と書かれたチップ抵抗を外すだけでよい。ニッパーやカッターで切り落としてもよい。

3：裏ブタをネジで止めて、元に戻す。

4：うまくいけば、SCSIカード自体の認識がCD-R400となり、どのライティングソフトでもCD-R400と認識されて、4倍速書きこみが可能となる。ただし、4倍速だと壊れやすいので、通常は2倍速で使うのがよいだろう。

参考文献 †

• 『平成16年度【秋期】基本情報技術者合格教本』
• 『ソフトウェア開発技術者　合格エッセンシャルハンドブック』