Dフリップフロップとは、クロック入力CKが1になったとき、入力Dの値と同一の出力がQに得られるものである。入力Dの情報を一時的に記憶したり、あるいは入力Dの情報をクロックパルスが入力されるまで遅らせる働くを有する。そのため、遅延フリップフロップとも呼ばれる。
従って、CK=1のときにDの値を記憶させ、その後CK=0にしておくと、出力の状態は保持され続ける。
例:74LC74にはDフリップ・フロップが2つ内蔵されている。 ◇
Dフリップフロップの状態遷移図
この状態遷移図から、状態遷移表にすると次のようになる。
δ | 0 | 1 |
q0 | q0 | q1 |
q1 | q0 | q1 |
また、出力関数表にすると次のようになる。
γ | 0 | 1 |
q0 | 0 | 0 |
q1 | 1 | 1 |
Dフリップフロップのタイミングチャートは次のようになる。