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*目次 [#s0bf6a3c]

#contents


*魚 [#h73503ae]

-[[哺乳類]]を頂点とする[[脊椎動物]]の仲間では最も原始的な一群である。
-[[ヤツメウナギ]]の仲間、鮫・エイの仲間、イワシの仲間、鯛の仲間、ヒラメ・カレイの仲間などをひとまとめにして魚類とする。
--厳密に言うと、ヤツメウナギの仲間は遠い昔に地球上に初めて出現S地あ脊椎動物と同様に顎がないので、顎を持つ魚類とは区別される。
-魚は手に相当する胸鰭【むなびれ】と、足に相当する腹鰭【はらびれ】を備えている。よって、顎も足も付いているといえる。


*魚類の分類 [#sd4eb517]

 ヤツメウナギの仲間を別にすると、魚類は軟骨魚類と硬骨魚類に大別される。

||軟骨魚類|硬骨魚類|
|仲間|鮫・エイの仲間、ギンザメの仲間の総称|鯉・鮭・スズキ・ヒラメなど多数|
|骨格|軟骨によって構成される|硬骨によって構成される|
|鰭【ひれ】|皮膚に覆われ、鰭を支える鰭条【きじょう】が見えない|鰭条と鰭膜【きまく】とから成る|
|鱗|歯と同じ構造|薄い板状|
|鰓孔【えらあな】|5〜7対(ただしギンザメの仲間以外)|1対|
|尾鰭【おびれ】|上葉と下葉が不相称|上下両葉がある場合は相称|
|[[受精]]|体内受精|大部分は体外受精|


*魚の住む場所 [#m37d6730]

**水温による分布 [#v5894f90]

 魚の生活に強い影響を及ぼす要因のひとつに水温がある。

 北極海や南極海では冬季に水温が氷点下に下がり、魚は[[凍死]]してしまう恐れがある。そのため、このような環境で生活する魚は、水温の低下に合わせて体内で抗凍性の物質を生成し、[[血液]]が凍らないようにして、凍死を防ぐ魚が多い。


**塩分による分布 [#ac93cfcc]

 塩分も魚の分布範囲を左右する要因になっている。

 多くの淡水魚は海へ下ることはないし、外洋に生活する魚は低塩分の内湾へは近寄らない。しかし、塩分の傷害を破って移動できる魚もいる。

例:

-鮭の仲間、アユ、鰻
--一生のうち淡水と海の両方に生活の場を持つ。
-スズキ、ボラ
--内湾の汽水域に平気で入って来る。


*魚の群れ [#v8f87399]

-群の中に特別な指揮者がいるわけではない。
--群の中の一匹が何かの刺激に反応して向きを変えると、周囲のものがそれに合わせて行動し、あっという間に群れの向きが変わる。
--つまり、群れを作る魚のすべてが見張り役になっていて、近づく外敵や障害物を見つけると、とっさに動きを変えることが信号になっていると考えられる。
-学習の効果があるといわれる。
--実験水槽で漁網を避ける行動を学習させると、一匹の場合より、群れの方が成績はずっとよいという。
-襲ってくる捕食者が定連のものであれば群れは慌てて散らばるが、普段見慣れない捕食者に襲われたときには群れの縁辺に多少の混乱が生じるものの捕食者が通り過ぎると、何事もなかったように元の群れになる。
-群れの形成には目の働きが大きく係わっている。
--マアジが海の表層で群れを維持できる明るさは、新月のときの星明りの程度であるという。
--また、マアジの群れの中の一匹に電気ショックを与えて泳ぐ速度を上げさせると、周囲の仲間は0.2秒のうちに速度を上げる。そして、最初に速度を上げる一匹を視野の中止で捕らえたものほど反応が早く、視野の隅で捕らえたものは反応が遅れることから、群れの形成には目の働きが欠かせないことがわかる。
-群れの形成には眼の働きと共に側線【そくせん】の働きも大きい。
--生け簀【いけす】の中の[[マイワシ]]の群れの中に、数匹の仲間を入れると、新しい個体も群れに加わって同じ行動をする。しかし、視神経を切った数匹の仲間を入れると、それぞれがばらばらに泳いで、群れに加わることができない。
--さらに、側線の神経を切ったマイワシはまとまった群れを作れなくなることがわかっている。


**群れの効用 [#h562dcad]

-集団防衛
--大きい集団を作れば、捕食者はこれを襲うのをためらうだろうし、もし襲われたとしても群れが散らばれば捕食者は獲物に的を絞りにくい。仮に的を絞って食いつかれても、犠牲を最小に留めることができる。


**頻繁に起こる方向転換の理由 [#p561807a]

-魚の群れが絶えず方向を変えるのは、同じ隊列を保って長く泳ぐと、後尾の魚が息苦しくなってついていかないからという説がある。
--実際に[[ボラ]]の群れで観測した結果によると、長さ300mにも及ぶ大きな群れでは、群れの最後尾のボラが通過する頃には海水中の[[酸素]]の量は通常の20%以上減っていて、ボラの息遣いは荒く、群れについていくのが精一杯で、隊列も乱れがちになるという。


*参考文献 [#p21e2fc7]

-『カラーブックス 釣り魚博士』