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  • 錯イオン へ行く。

*目次 [#w4c336fb]

#contents


*錯イオンの吸色 [#t97dcd10]

**実験1 [#p3204f92]

***準備 [#x127eb56]

・[[レーザーポインター]](赤色光650nm、5mW) 

 市販のレーザーポインターでもよいが、ここでは秋月の[[650ナノメートル赤色レーザー発振ユニット]]を利用することにする。

・[[ペンライト]]

・0.6[mol/l]の[[二クロム酸カリウム]]水溶液(赤橙色) 80ml 

・[[硫酸銅]]水溶液(青色) 80ml

・[[硫酸ニッケル]]水溶液(緑色) 80ml

・100mlビーカー 3個

・[[簡易分光器]]または[[プリズム]]

 ここでは秋月で手に入れた1個100円の虹プリズムを利用する(安い。普通に買ったら0.9kぐらいする)。

***実験方法 [#b55b4625]

1:3つのビーカーに溶液をそれぞれ80mlほど入れる。 

2:ペンライトの光を簡易分光器やプリズムで観察し、7色の光(赤橙黄緑青藍紫)を含んでいることを確認する。 

3:ビーカーの後ろに白い紙を立てて、それぞれの溶液にペンライトを横から当てて透過する光を観察する。溶液の色と同じ色が透過していることが確認できるはずである。これは、用英気の色以外は吸収していることを意味する。つまり、見えている溶液の色の光は反射している(吸収していない)わけである。 

4:ここまではいいだろうか。

 次に赤色レーザーポインターを使って赤色のレーザー光をそれぞれの溶液に当ててみる。このときどうなるか考えてみよう。 

 二クロム酸カリウム水溶液だけが透過しているはずである。 

5:余裕があれば、青色/緑色/白色LEDでも実験してみよう。

***注意 [#u7cd255c]

・硫酸酸性二クロム酸カリウムは強力な酸化腐食力を持っているので、もし手についたらすぐに洗うこと。 

・二クロム酸カリウム水溶液のみガラス瓶で保存する。 

・レーザー光は直接覗き込んではいけない。

***考察 [#sa330977]

・赤、青、緑の3原色に着目すると、次のような表になる。 

||吸収する色|吸収しない色|
|二クロム酸カリウム|青、緑|赤|
|硫酸銅|赤、緑|青|
|硫酸ニッケル|赤、青|緑|
 
・この錯イオンの吸光には、配位子とd軌道にある電子の振る舞いが関係している。 

・また、特定の色の光が100%吸光されているわけではない。100mlビーカーを用いてこの濃度以下で実験するとレーザー光(5mW)は完全に吸光されない。 

・これらの溶液にわずかにせっけん水を混ぜると、光が吸収されていく様子がチンダル現象で観測できる。 

 黒板を黒板消しで叩き、発生したチョークの煙にレーザー光を照射しても、同様にチンダル現象が見られる。