索引を「あいうえお…」ではなく「あかさたな…」でグルーピングする方法【Re:VIEW編】
はじめに
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
ミジンコに転生したIPUSIRONです😀
技術書典18で頒布した『ハッキング・ラボの冒険 初心者のサーバー侵入チャレンジ』では、索引を初導入しましたが、「あいうえお…」でグルーピングしていました。
少々煩雑に思えたので、技術書典19の新刊では「あかさたな…」でグルーピングできるように調整しました。
本記事はその実現法の紹介になります。
索引を導入するには
従来の方法だと「あいうえお…」でグルーピングされる
ここでは「ヴィジュネル暗号」を索引に登録しようと考えた場合を例に挙げます。
1:本文の「ヴィジュネル暗号」を「@{ヴィジュネル暗号}」にします。
2:読み辞書ファイルである"myindex.dic"ファイルにおいて、以下の行を追加します。
ヴィジュネル暗号 うぃじゅねるあんごう左右の語の間はタブで区切ってください。半角空白だと当該行が効かなくなります。
また「う゛ぃじゅねるあんごう」ではなく「うぃじゅねるあんごう」であることに注意してください。

注意点は2つあります。
①このファイルの左側は完全一致なので、本文で「@{ヴィジュネル暗号}」としたら、"myindex.dic"ファイルの左側も「ヴィジュネル暗号」にしなければなりません(「ヴィジュネル」だけにするのはNG)。
②「ヴ」をひらがな化するとき「ゔ」「う゛」などがあります。些細なことで悩みたくないので、「う」として扱うことにします。
3:この状態でビルドしたところ、「ヴィジュネル暗号」が索引に載りましたが、「う」にグルーピングされます。

この索引の見た目で問題なければよいのですが、ちょっと煩雑に見えるかもしれません。
【改善案】mendexコマンドを有効にし、-gオプションを付与する
上記の設定のステップ1から2までは同様です。
3:「索引引数コマンド」と「索引作成コマンドのオプション」のコメントアウトを外します。
さらに、makeindex_optionsのところに、-gオプションを追加します。
この-gオプションによって、濁点・半濁点・拗促音などを基本文字にグルーピングして整列が安定します。
# 索引作成コマンド
makeindex_command: mendex
# 索引作成コマンドのオプション
makeindex_options: "-f -r -g -I utf8"
# 索引作成コマンドのスタイルファイル
# makeindex_sty: null
makeindex_sty: myindex.ist
# 索引作成コマンドの辞書ファイル
# makeindex_dic: null
makeindex_dic: myindex.dic
4:ビルドすると、期待どおり「あ」行にグルーピングされました。




























