ねこのしっぽの表紙テンプレートが背幅10mmまでしかない!10mm超の同人誌はどうする?
目次
はじめに
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
ミジンコに転生したIPUSIRONです😀
同人誌印刷所「ねこのしっぽ」で厚めの本を作ろうとしたとき、表紙用テンプレートの背幅が足りなくて困ったことはありませんか?
ねこのしっぽの公式サイトからダウンロードできる表紙用テンプレートは、2mm〜10mmの5パターン(2mm刻み) しか用意されていません。しかし、ページ数が多い本では背幅が10mmを超えるケースがあります。
この記事では、実際に背幅14mmのテンプレートが必要になった筆者の体験をもとに、対処法を紹介します。
背幅簡易計算フォームで背幅の概算を計算できる
ねこのしっぽの公式サイトには「背幅簡易計算フォーム」が用意されており、表紙用紙・本文用紙・ページ数を入力すると必要な背幅が計算されます。
たとえば、技術書典19で頒布した『生成AIで作るセキュリティツール100』(https://akademeia.info/?page_id=44531)は、次の印刷設定で注文しています。

この設定を背幅簡易計算フォームに指定すると、以下のように計算できます。

結果は、背幅が9.5mm(±0.7mm)となりました
背幅10mmまでの表紙用テンプレートまでがダウンロードできる
ねこのしっぽの公式サイトから、表紙用テンプレートをダウンロードできますが、背表紙10mmまでのものしかありません。

先に示した『生成AIで作るセキュリティツール100』の背幅は9.5mm(±0.7mm)でしたので、10mmのテンプレートを使えばよいことになります。
では、どの程度の厚さまでなら、10mmのテンプレートでもいけるのでしょうか。
用紙の種類によっても若干変わるかもしれませんが、同一の表紙用紙と本文用紙だったとすれば160ページでもぎりぎり収まります。

【余談】160ページ超だと10mmテンプレートで即不可なのか?
結論から言えば、即不可とは言い切れません。
たとえば『1日で自作するポータブル・ハッキング・ラボ』[1]https://akademeia.info/?page_id=550では172ページ(=本文168ページ+表紙4ページ)でした。
背幅簡易計算フォームで調べると、背幅10.7mm(±0.8mm)ですので、本来であれば12mmのテンプレートを使うべきなのでしょう。

しかしながら、テンプレート以外のファイルを使った覚えがありません。過去を遡って調べてみると、確かに10mmテンプレートを使っていました。

本来ならNGかもしれませんが、ねこのしっぽ側で調整してくれたのかもしれません。
手間を取らせてしまったのであれば、申し訳ありませんでした。
【本題】明らかに背幅10mmを超える場合はどうするか
技術書典20で頒布する予定の新刊では、200ページ超になる予定です。
たとえば、208ページだと仮定すれば、背幅が12.9mm(±1mm)となっています。


テンプレートの説明には「背幅計算フォームで表示された数値が収まるテンプレートをご使用ください」と書かれています。
しかし、ダウンロードできるテンプレートは10mmまでしかありません。12.9mm(最大13.9mm)を収めるには 14mm のテンプレートが必要ですが、そもそもダウンロード一式には含まれていないのです。
つまり、何とかして背幅14mmのための表紙用テンプレートが自作するか、作ってもらったものを受け取るかになります。
【対処法】問い合わせてテンプレートを作ってもらう
ねこのしっぽへの問い合わせ方法は2つありますが、私はWebフォームを利用しました。
問い合わせ種別に「原稿作成についてのお問い合わせ」を選択しました。
問い合わせ内容の例
問い合わせフォームには、以下のように計算条件を具体的に書いておくとスムーズでしょう。
B5無線綴じの表紙用テンプレートについてお伺いします。
背幅簡易計算フォームで計算したところ、背幅が12.9mm(±1mm)と表示されました(表紙用紙:ホワイトポスト マットPP加工 230μ、本文用紙:上質紙90kg 121μ、ページ数:208P)。
しかし、ダウンロードしたB5のsRGBテンプレート(B5hyoushi_srgb)には2mm〜10mmの5パターンしか同梱されておらず、必要な背幅(14mm)に対応するテンプレートがありません。
14mmの背幅テンプレートを入手する方法をご教示いただけますでしょうか。

筆者の場合の対応結果
筆者の場合、問い合わせフォームから送信した翌日17過ぎに電話で連絡がありました。14mmの表紙用テンプレートは用意されていないので、作成したものを送るとのことでした。
その際、以下の仕様を確認されました。
- 背幅:14mm…私の場合は208ページあるいは数ページ前後。本文の増減がまだ大きく変動する場合には、その変動幅も考慮しておくこと。
- カラープロファイル:sRGB
- ファイル形式:PSD(Photoshop/GIMP対応)
- 用途:カラー表紙
確認後、当日中にメールで表紙用テンプレート("sRGB_B5_14mm.psd"ファイル)が送っていただきました。非常に迅速な対応でした。


ねこのしっぽから個別に作成・送付されたテンプレートは、ねこのしっぽの著作物です。
ブログやSNS等で不特定多数に公開・再配布するのは避けています。
テンプレートが必要な方は、ご自身でねこのしっぽに問い合わせてください。
左綴じの場合の注意点
ねこのしっぽで作ってもらった表紙用テンプレートは右綴じでした。テンプレート上では左側が「表1」、右側が「表4」と表記されています。
IT技術書のように横書き・左綴じの本を作る場合は、表1と表4を逆に読み替える必要があります。
| テンプレート上の表記 | 右綴じ(デフォルト) | 左綴じ(技術書等) |
|---|---|---|
| 左側 | 表1(表紙) | 表4(裏表紙) |
| 右側 | 表4(裏表紙) | 表1(表紙) |
テンプレートと一緒に送られてきたメールにも「右綴じを想定して表1と表4の表記がございますが、左綴じの場合は逆に配置していただきますようお願いいたします」と記載がありました。
【別の方法】自分でPSDファイルを編集する
サークルメンバーの体験談として、別の対応パターンも紹介します。
入稿が迫っている場合など、ねこのしっぽから「PSDの編集はできますか?○ページでは○mmになるのでそれに換算してテンプレートの中央線をアレンジしてもらえればと思います」と案内されるケースもあるそうです。
ただし、自分で編集するとガイド線がずれるリスクがあり、その際はねこのしっぽ側で再調整してくれる可能性があります。
まとめ
結論として、時間に余裕を持って問い合わせ、公式にテンプレートを作成してもらうのが最も確実でしょう。
References
| ↑1 | https://akademeia.info/?page_id=550 |
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